全体表示

[ リスト ]

「あらびき団」はツッコミを無くした王国である。

ボケとツッコミは漫才の基本フォーマットである。ツッコミ役は、荒唐無稽なボケを常識的な視点で笑いに着地させる役割を担っており、指標、ガイド役と言える。常識的な視点から的確な指摘をしてみせることで客を安心させ、心から笑わせることができる。
しかし、それは指標なり常識なりが機能している世の中であればこそ、成り立つ論理であって、実のところ現代には、万人が納得しうる指標や常識は存在しないし、有能なガイドはどこにもいない。ツッコミはもはや20世紀の遺物であり、時代にそぐわないのではないか。

一方、ボケとツッコミ文化を守る側に立つM−1は急激に保守化が進んでいる。オール巨人はキングコングに対し、よく練習してきたと評価し、島田紳助は気持ちの入った品川庄司に高い点を与えたが、実際、彼らの出来は「悲惨」としか言いようのない代物だった。
M−1の中で唯一異端と言われる「笑い飯」ですら、ボケとツッコミが入れ替わるだけであり、スタイルとしては王道である。野球の打者で言えば、スイッチヒッター。右でも左でも打てるが、フォームはオーソドックスだ。
その点、「あらびき団」において「神々の遊び」でブレイクを果たしたモンスターエンジンはスイッチヒッターではない。西森が神と化した時点で、ツッコミは世界から消失し、あとは二人でボケユニゾンを奏でるほかない。指標を無くしたボケはボケですらなくなる。その刹那に痙攣的な笑いが押し寄せる。モンスターエンジンはホームベースに仁王立ちしてホームランを打つ打者のようだ。

「あらびき団」で観られるのは、ツッコミを無くしたあとの果てしないボケの戯れである。安穂野香、養老町の幸ちゃん、風船太郎、太っちょカウボーイ、パンダーズ。もはやボケですらなくなり、悲しみすら漂いはじめる。
パンダーズなんて涙なしには見れない。

もっとも別撮りで同画面左右に登場する東野幸治と藤井隆には画面越しに突っ込む権限を与えられており、それによってかろうじてお笑いの体を為していると見ることもできるが。


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事