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クイズ・ヘキサゴンがまさか役に立つとは思わなかった。
たしかにヘキサゴンはおもしろい。バカだが愛嬌(人に好かれる才能)溢れるおバカさんたち(ミソノとつるのだけは好きになれないが)の想像を絶する珍回答の数々。パッと見、すぐ思い出すのは「さんまのからくりTV」の「ご長寿クイズ」だが、素人を巻き込んだヤラセ疑惑に沈んだ「ご長寿クイズ」と違って、こっちは売れたくてしょうがない若手芸能人だから、ヤラセだと騒ぎ立てる奴もいないだろう。賢いやり方だな(まあ8割はガチだと思うけど…)
ここへ来てヘキサゴンは俄然注目を浴びている。
それは言うまでもなくキング・オブ・バカ、麻生総理の登場である。彼が「踏襲」を「ふしゅう」と呼んだとき、いったいどれほどの人が彼を「羞恥心」に入れるべきと言っただろう(この意見5回くらい聞いた気がする)。
麻生総理は相変わらず、失言を連発している。「医者には非常識な者が多い」とか「なんで健康な俺が病人に金払わなきゃいかんの?」とか。
この発言の正否は問わない。というか正しさなんてあるはずもないが、しかし最近の風潮、ちょっとした失言で鬼の首取ったかのように騒ぎ立てる2ちゃん勢にウンザリきているので、どうこう言わない。むしろ問いたいのは、こういう発言に至る麻生総理の志向回路だ。
算数の問題を解くのに友達を当てはめて考える上地に向かって紳助はこう言った。「お前は半径50センチで生きている」
バカは自分や自分の友達に関係することなら知っているが、それ以外の関係ないことは一切知らない。そしてどんな問題も自分に置き換えて考えることしかできない。麻生総理の失言も完全にこのバカ・ロジックの上に成り立っている。二つ目の発言も「たまたま同窓会に行ったら同級生がヨボヨボしてた」って話だったし。
これはとんでもなく危険な話で、極端なことを言うけど、例えばたまたま麻生氏の知り合いのインド人が嫌な奴だったとしたら、麻生バカ志向では「インドはケシカランは国だ」ってなるわけで。麻生の友達の土建屋がいい奴だったら公共事業もバンバン増えるだろうし。麻生の友達に国の命運が託される(笑)そんなバカな。
バカ志向を開陳してくれるヘキサゴンは、(いい意味で)何の教養もないただのバラエティ番組だったのに、麻生総理の登場のおかげて、バカ志向の解析に役立つ貴重な番組になった。しかしそのためにおバカ・ブームの破竹の勢いは水を差されてしまった。だってもうバカで笑えないんだもん。バカを楽しんでる場合じゃない。バカは恐ろしい。
きっとヘキサゴンは麻生総理にとどめを刺されて終焉を迎えるだろう。
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