夕焼け小焼け

音楽の力を借りて、音楽の力をもっと生かして、小さな幸せ届けたい…

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病棟や老人ホームのコンサートでは、童謡唱歌などのほかに映画音楽をプログラムに入れることが多い。現在よりもずっと映画が身近にあった時代、そう、娯楽と言えば映画だった時代に青春を過ごしたお年寄りたち・・・。

中でも《魅惑のワルツ》は、人気度が高い。

1957年のアメリカ映画。ゲーリー・クーパー演じる初老のプレイボーイと、オードリ・ヘプバーン演じる彼を翻弄する小娘の物語。当時、クーパー56歳、ヘプバーン28歳。あの最後のシーンに憧れを抱いて鑑賞した世代は、今、70代〜80代。若き日のご自分と重なって、懐かしさも倍増するらしい。その映画の題名は《昼下がりの情事》、、当時にしては相当に刺激的なタイトルだったに違いない。ホテル・リッツ、夜10時、魅惑のワルツ・・・

以前病棟のコンサートで、車椅子を押した上品なご婦人が「懐かしいわぁ、お爺さんと一緒に見に行ったんですよ」と話てくださったことがある。その車椅子には、優しそうなお顔のご主人が静かに座っていらして・・・・なんて素敵なご夫婦だろうと、そのとき思った。若き日の思い出を胸に、終の時を一緒に過ごす。誰しもが通る道なれど・・・。




毎年5月に唄う「背くらべ」・・・

柱のきずは、おととしの
5月5日の背くらべ
ちまき食べ食べ兄さんが
計ってくれた背の丈

さて、この背の丈って何歳ぐらいまで伸びるんでしょう?
もちろん個人差はありますが、だいたい高校生から二十歳前後で伸びが止まるようです。
その後も、生活習慣や姿勢で多少変化したりもするらしいですが、
子供の頃のように著しく「伸びる」ことは、ふつうあり得ないでしょう・・・。

ところが、ある一定の年齢に達すると(つまり老化が進む頃になると)
今度は「縮む」のだそうです。
老人医学の本を読むといろいろ出てきますが、ま、一言で言ってしまえば「老化」ですね。
寂しいけど、悲しいけど「老化」です。

介護予防のための高齢者サロンでのエピソード・・・

「皆さんも、背くらべしてます?」私
「健康診断で計ってくれるから、家ではしないね」

なんて会話をしていると、Eさんが

「先生、知ってる?身長って縮むのよ!」
「へぇ、そうんなんですか!?」
「そう!!縮むの。毎年5ミリぐらいづつ縮んで、3センチ低くなっちゃった」
「うわー、そんなに縮むんですか?」
「体重は減らない」
「重さにつぶされるんでしょうかね?」アハハハハハ
「今年も縮んだと思う。棚の上に手が届かなくなった」
「それは、縮んでるんじゃなくて、伸びなくなったんと違いますかね??」
一同「・・・・・・!????」

私、何かおかしなこと言ったかしら?

*****

《背くらべ》大正12年に「子どもたちの歌」という本の第3集に掲載されました。



私が、特養で音楽療法的活動を始めたばかりのころ、そう、7年前のちょうど今頃のこと。当時、90歳を超えた元気なお婆さんがいらっしゃいました。

相当認知症も進んでいて、みなさんと一緒に歌ったり身体を動かしたり・・ということはできませんでしたが、いつも私の真ん前に座り、じつにタイミングのよい「合いの手」を入れてくださるのでした。

私が「では、みなさんで歌いましょう〜♪」と言えば、ニコニコ笑いながら「はい、そうしましょう」と手を叩き、歌っているときも、「はいっ〜はいっ〜」とか「あ、それっ」とか、唱歌、童謡、どんな曲でもお構いなしでしたが、ちゃんとフレーズの合間にタイミングよく入れるのでした。歌い終われば「よかったですね、みんな上手に歌えました!!」と仰って、スタッフの笑いを誘いました。

何度目かのセッションのときに、急に歌い出されたのがこの歌・・・

ストトン ストトンと通わせて  
いまさら厭とはどうよくな
厭なら厭だと最初から 
言えばストトンで通わせぬ  
ストトンストトン

介護スタッフによれば、突然思い出されたように最近歌うことが多い・・・とのことでしたが、いかにも昔風の「小粋な婆さん」という感じで、その歌声は周りの空気をいっぺんに楽しくしてくださるのでした。

天国でもきっと、この歌を唄ってあちらのみなさんと楽しく過ごされていることでしょう。。

******

《ストトン節》
大正13年ごろに流行った「俗曲」



特養ホームでのエピソード・・・・

先週、こどもの日に因んで「コイノボリ」を唄いました。

大きな真鯉はお父さま
小さい緋鯉は子供たち

一番前の車椅子に座っていらしたMさんが、
「この歌には、お母さんはいないんだね」
と、ぼそっとつぶやくように仰った。

「そうですね。お母さん鯉は出てきませんねぇ」私が言うと、
後ろのほうからお声がした。

「お母さんは、柏餅作ってるから忙しいの!」

一同、大笑い (^_^)

じつは前日に、作業療法で柏餅を作ったばかり。
とっても楽しかった、作れて嬉しかったって何人かの利用者さんが話してくれた。

そうかぁ・・・
コイノボリのお母さんも、こどもたちのために柏餅作ってるんだ。

*****

《コイノボリ》昭和6年に日本教育音楽協会が編集した
「ヱホンシャウカ(ハルノマキ)」に掲載された歌。

高齢者対象の音楽療法的活動で、5月に歌いたい曲は数々あれど、絶対外せないのは

+鯉のぼり〜甍の波と・・・
+コイノボリ〜やねよりたかい・・・
+背くらべ〜柱のきずは・・・
+茶摘〜夏も近づく・・・
+みかんの花咲く丘〜みかんの花が咲いている・・・

そして新緑の美しい季節だからこそ、こんな歌も

+緑のそよ風〜緑のそよ風、いい日だね・・・
+若葉〜あざやかなみどりよ・・・
+とんがり帽子〜みどりの丘の赤い屋根・・・

さらに、歴史的(?)出来事に因んで

+天国に結ぶ恋〜今宵名残の三日月も・・・(1932年5月9日、坂田山心中事件)
+桜井の訣別〜青葉茂れる桜井の・・・(1336年5月16日、楠正成桜井の別れ)

「茶摘」から話題を広げると、こんな歌が

+ちゃっきり節〜唄はちゃっきり節、男は次郎長・・・
+旅姿三人男〜清水港の名物は、お茶のかおりと・・

=====

「みかんの花咲く丘」は、広い年齢層特に女性に大人気の歌。
「とんがり帽子」も人気度が高く、終戦当時のことを懐かしくお話されるかたもいらっしゃいます。
「天国に結ぶ恋」は、70歳台の女性に好まれ
「桜井の訣別」は、70歳台後半〜80歳、90歳台の高い年齢層の皆さんに喜ばれます。
長い歌なのですが、物語になっているので皆さんにお聞きして、毎年最後まで唄います。

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