夕焼け小焼け

音楽の力を借りて、音楽の力をもっと生かして、小さな幸せ届けたい…

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手話歌で異世代交流

私が関係している介護予防のための高齢者サロンは、児童センター内にある「異世代交流活動室」で毎週木曜日の10時〜15時まで活動をしています。絵手紙、手芸、健康体操、踊り、音楽アクティビティなど、午前と午後の部で週ごとにメニューが変わります。

で、私は、毎月第2木曜日に音楽を担当しているのですが、毎回必ずおこなっているのが「手話歌」。ついでに所謂「指遊び」や「指の体操」にも、手話の「指文字」を使っています。手話で1から5までの数を数えたり、あいうえおを表現するのです。「指文字」はちょっと複雑な部分もあるのですが、「指遊び」を幼稚と言って嫌うお年寄りも「簡単な手話を覚えましょう」と言うと意欲的に取り組んでくださるので、ここでのアクティビティには欠かせないメニューのひとつになっています。

昨年、児童センターの秋祭りで発表の場を頂き《見上げてごらん夜の星を》と《夕焼け小焼け》の2曲を演奏しました。本番に参加されたお年寄りはメンバーの半数ほどでしたが、もちろん人前でこのようなことをやるなんて初めての経験。当日は多少の混乱があったものの、会場で見ていた子供たちが「あのお婆ちゃんたちすごい!」と一緒に歌ってくれたり、小さな子を抱っこして見ていた若いお母さんが「感動しました」って泣いてくださったり、私たちが想像していた以上の『異世代交流』ができたのでした。

そして、昨年の感動は見ていたかたばかりでなく、発表した当のお年寄りたちのほうがさらに大きく、本番が終わった翌週には「来年は子供たちが知っている歌で」という自発的な提案が出され、さっそく練習を始めました。

曲は小さな子でもみんなが知っている「となりのトトロ」から《さんぽ》。でも、これはお婆ちゃんたちの知らない歌。で、まず歌を覚えることから始めなくてはなりませんでした。歌を覚えるのに半年、手話をつけて歌いながらできるまで半年・・・・

いよいよ明日が本番です。今年は、30分の持ち時間を頂きました。児童センターの館長さんに、会場の子供たちにその場で手話歌指導を行い一緒に歌ってもらうという提案をしたら、館長さんの「いいですね!!」の一言で即決。秋祭りのチラシには「手話でうたおう」というタイトルで載せてくださいました。

お年寄りだけの手話歌《見上げてごらん夜の星を》で始め、会場のみなさんで《さんぽ》を歌い、最後に《夕焼け小焼け》で締めくくる予定です。児童センターの秋祭り。今年もお年寄りの手話歌が感動を呼ぶことでしょう。

お近くのかたは、ぜひ遊びにいらしてください。


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今年の10月は、なんと言っても「お月見」です。

10月3日は、旧暦の8月15日「中秋の名月」十五夜。そして、10月30日が旧暦の9月13日「晩秋の十三夜」後の月見です。昔から、十五夜の月と十三夜の月は同じ庭で見るものとされ、別のところで見ることを「片月見」といって嫌ったそうです。

今月は、まず「月」を題材にした歌を・・

+十五夜お月さん(十五夜お月さん、ごきげんさん・・・)大正9年
+つき(でた、でた、月が・・・)明治43年
+おつきさま(おつきさま、えらいな・・・)明治33年
+荒城の月(2番:秋陣営の霜の色・・・)
+月の砂漠(つきの砂漠を、はるばると・・)
+炭坑節(月が出た、出た・・・)
+チャンチキおけさ(月がわびしい、路地裏の・・・)

お月さまを見て喜ぶのは、人間だけではないんですね。

+うさぎ(うさぎ、うさぎ、何見てはねる・・・)
+証城寺の狸囃子(しょ、しょ、しょうじょうじ・・・)

そして、10月14日は「鉄道記念日」です。旧暦の9月12日、新橋横浜間の鉄道が開通しました。

+鉄道唱歌(汽笛一声新橋を・・)
+汽車ポッポ(きしゃ、きしゃ、ポッポ、ポッポ・・・)
+汽車(今は山中、今は浜・・・)

鉄道唱歌のメロディーを使った替え歌なども、みなさんわりと喜んで歌ってくださいます。

+われら人生60から(我ら人生60から、心も体も元気です・・・)

10月も後半になると冷たい風が吹き始め、柿の実が赤くなり、紅葉も色づき始めます。

+野菊(遠い山から吹いてくる・・・)
+紅葉(秋の夕日に、照る山紅葉・・・)
+柿の木坂の家(春には柿の花が咲き、秋には柿の実が熟れる・・・)

とりあえずこんなところでしょうか。また思いついたら、書き足すことにいたしましょう。

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でた、でた、月が・・・の歌い出しで始まる唱歌《月》。明治43年に発表された歌ですが、子供の頃これを逆さまに歌って遊んだ記憶がありませんか?

つき(逆さ歌)

たで、たで、がつき
いーるま、いーるま、いーるまんま
のーんぼ なよう がつき


認知症が軽度〜中程度ぐらいなら、模造紙やホワイトボードに歌詞を大きく書いて、アシスタントか職員さんが一文字ずつ指してながら2度3度大きな声で歌うと、笑いながら「たーで、たーで、がつきー」とやってくださる。

介護予防を目的としたデイサロンのような場所なら、普通にプリントした歌詞を見ながら「脳のトレーニングです」と言って、逆に読んでいただく。何度か繰り返すうちに笑いが広がる。笑いが広がったところで伴奏を入れると、自然に歌が広がる。

簡単で、誰でもが知っている歌だからできること。

でも、残念ながら認知症のレベルが中程度より進んでしまうと、こういった遊びが難しくなりますね。そのような場では、普通に歌うグループと逆さ歌いのグループに分けて、同時に歌ってしまう・・という荒業を使います。そうすると、どういうわけか「逆さ歌い」のグループは、大きなお声で歌うのです。負けるものか!って感じで、まるで子供に返ったようです。。

つき

出た出た 月が
まるいまるい まんまるい
盆のような 月が

隠れた 雲に
黒い黒い 真っ黒い
墨(すみ)のような 雲に

また出た 月が
まるいまるい まんまるい
盆のような 月が

文部省唱歌

参考楽譜はこちら。pdf.ファイルで開きますので、ご自由に閲覧/お持ち帰りください。
《つき》参考楽譜 歌詞はあえて逆さ歌で書いてあります!

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旧暦で8月15日の月を「中秋の名月」と呼ぶのだそうです。今年は、明日10月3日が旧暦の8月15日にあたります。

旧暦では、1月〜3月=「春」、4月〜6月=「夏」、7月〜9月=「秋」、10月〜12月=「冬」になり、8月は「秋」の真中つまり「中秋」なのですね。そして、15日夜=十五夜となり、旧暦の8月(中秋)15日夜(十五夜)の月を「中秋の名月」「十五夜お月さん」と言うようになったのだそうです。

ですから「中秋の名月」が「満月」であるとは限らないようで、実際、今年も満月は10月4日なので一日ずれてしまいます。調べてみたら、2006年〜2010年まで「中秋の名月」は「満月」ではないのです。ちょっと意外な発見でした。

高齢者の音楽療法では季節感を大切にします。季節ごとのイベントは、とっても重要。「お月見」も、それに纏わる様々な祭事も、昔からの慣わしも、すべて重要なアイテムになるんですよね。

施設のお年寄りの皆さんに毎年うかがいます。「お月見さまには、何をお供えしますか?」

すすき、月見団子(十五夜は15個、十三夜は13個)栗、さつま芋、米、塩、お酒・・・

地方によってお供えものは違ってくると思いますが、そんなお話を聞くことのできる絶好のチャンスです。そして、昔からの季節行事のお話をされるときのお年寄りの皆さんの輝いたお顔!!たくさんお話を聞かせていただきたいな、、と思う瞬間です。

さて、今年の「中秋の名月」はちょっとお天気模様が怪しいようです。雲の切れ間から、十五夜お月さんが顔を出してくれると良いのですが・・・・

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明日10/3(土)は「中秋の名月」です。旧暦で8月15日の夜の月、つまり「十五夜お月さん」ですね。

十五夜お月さん

十五夜お月さん ご機嫌さん
婆やは お暇(いとま)とりました

十五夜お月さん 妹は
田舎へ 貰られてゆきました

十五夜お月さん 母(かか)さんに
も一度 わたしは逢いたいな

作詞:野口雨情(PD)/作曲:本居長世(PD)

とても淋しい歌です。

お母さまが亡くなって、小さかった妹さんは親戚の家へ貰われて行き、婆やも暇をとり一人ぼっちになった雨情さんが、お月さんに向かって語りかけた詩だそうです。

この作品は大正9年の「金の船」9月号に発表されました。原題は《十五夜お月》。

当時、旋律に日本音楽を取り入れた歌という点で、日本で最初に生まれた真の童謡になるのだそうです。冒頭のフレーズ「十五夜お月さん・・・」の旋律は、わらべうた《うさぎ》の「十五夜お月さま みてはねる」の「十五夜お月さま・・」の部分とたいへん似た旋律が使われています。

このふたつの歌は「お月見さま」の話などしながら、ぜひ一緒に歌いたいものですね。

うさぎ

うさぎ うさぎ なにみてはねる
十五夜お月さま みてはねる

わらべうた

参考楽譜はこちら。pdf.ファイルで開きますので、ご自由に閲覧/お持ち帰りください。
《十五夜お月さん》参考楽譜
《うさぎ》参考楽譜

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