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病棟や老人ホームのコンサートでは、童謡唱歌などのほかに映画音楽をプログラムに入れることが多い。現在よりもずっと映画が身近にあった時代、そう、娯楽と言えば映画だった時代に青春を過ごしたお年寄りたち・・・。 中でも《魅惑のワルツ》は、人気度が高い。 1957年のアメリカ映画。ゲーリー・クーパー演じる初老のプレイボーイと、オードリ・ヘプバーン演じる彼を翻弄する小娘の物語。当時、クーパー56歳、ヘプバーン28歳。あの最後のシーンに憧れを抱いて鑑賞した世代は、今、70代〜80代。若き日のご自分と重なって、懐かしさも倍増するらしい。その映画の題名は《昼下がりの情事》、、当時にしては相当に刺激的なタイトルだったに違いない。ホテル・リッツ、夜10時、魅惑のワルツ・・・ 以前病棟のコンサートで、車椅子を押した上品なご婦人が「懐かしいわぁ、お爺さんと一緒に見に行ったんですよ」と話てくださったことがある。その車椅子には、優しそうなお顔のご主人が静かに座っていらして・・・・なんて素敵なご夫婦だろうと、そのとき思った。若き日の思い出を胸に、終の時を一緒に過ごす。誰しもが通る道なれど・・・。 |

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