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先日、カナダをご訪問中の天皇皇后両陛下がトロントの病院を訪れた際に、美智子皇后陛下が小児病棟に入院中の子供たちへ、とてもお優しいお声で歌われて話題になった子守唄・・・・まさに、歌は国を超え、人を超え、そして言葉を超えて、聴く人の心へ届くものなのだと、たいへん感動しました。 じつは、この《ゆりかごの唄》には、とても感慨深い思い出があります。 私が初めて特養で音楽療法の時間を持ったとき、当時92歳(だったと記憶しているのですが)の可愛らしいお婆ちゃんがいらっしゃいました。いつも車椅子に静かに座っていて、こちらから話かけてもただ微笑むだけで言葉を発することはありませんでしたが、その笑顔は子供のように純真で、微笑の中にいくつもの言葉を感じることができました。 何度目かのとき、、セッションの最後に《ゆりかごの唄》を歌いました。それまで、ただ静かに微笑みながら聞いているだけだった彼女の口元が、わずかに動いているように見え、サポートに入っている職員に目で合図を送ると、すかさず彼女へマイクを向けました。 ね〜んねこ、ね〜んねこ、ね〜んねこよ・・・・ それは、聞き取れないくらい小さな小さな声でした。「○○さんが歌ってる!!!」という職員の驚きに満ちた歓声にびっくりした彼女は、そこで歌うことを止めてしまったのですが・・・・ その後、彼女が音楽療法を行っているコミュニティルームに姿を見せなくなるまでの数ヶ月、毎回毎回この唄を歌いました。あるときは、はっきりと聞き取れるほどのお声で。またあるときは、一番の歌詞を全部。歌われない日もありました。マイクを向けると、横を向かれる日もありました。でも、たいていは、最後のフレーズだけを、静かに、静かに歌ってくださいました。 彼女の微笑みと歌声は、当時の私にとって何よりの励みでした。今でも、この唄を歌うとき、その場に彼女の微笑みを感じます。 ゆりかごのうた
1. ゆりかごのうたを カナリアがうたうよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 2. ゆりかごの上に びわのみ(実)がゆれるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 3. ゆりかごのつな(綱)を 木ねずみがゆするよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 4. ゆりかごのゆめに きいろい月がかかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 北原白秋(1885-1942)詞/草川 信(1893-1448)曲=作詞・作曲ともに著作権消滅= 高齢者の音域に合わせて移調し、簡単な伴奏を付けました(オリジナルキー:F)■印刷してご利用されるかたは、下のURLからどうぞ。PDFファイルでダウンロードできます■http://homepage3.nifty.com/pianoneko/gakufu/yurikago.pdf/ 画像は見難いのですが、印刷用ファイルは綺麗ですよ☆ 印刷用pdf.ファイルはこちらから (この作品は、作詞者/作曲者ともに著作権が消滅しています) |

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