夢の囁くままに

ひとり寝の帳の中で、ひそかに夢魔が魅せてくれるような、そんな官能詩を書いてみたいと思いました。

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穏やかな裏切り



穏やかな午後
 
春の日差しが差し込むカフェテラス
 
カジュアルな装いのあなた
 
隣に似つかわしい装いのわたし
 
とりとめもない友達との笑い話
 
笑顔で聞いてくれるあなたの向こう側
 
消えてはくれない夜の記憶
 
 
 
ホテル、窓の外の
 
インターチェンジの明かり
 
はだかでベランダに縋りつくわたし
 
突きだしたお尻の下を、容赦なく
 
幾度も突き上げる悦び
 
無限のように連なるライト
 
「どれだけの人が気づいてくれるのかしら」
 
 
 
声を上げる
 
テールライトを追って、幾度も声を上げる
 
減速する理性と加速する本能が
 
交差して奏でる肉欲のコンチェルト
 
すべてが、からだを狂わせる
 
だから、わたしは夜の中で

悦びを歌うように咽び泣いたの
 
 
 
ただ、ベランダに縋りついて
 
ただ、固い腕で抱き留められる
 
玩具以外のなにものでもない、わたし
 
上り詰める悦楽、そして弾ける快楽
 
奏でるのは、罪と悦びの不協和音
 
したたり落ちるのは、わたしの愛
 
それとも、見知らぬ男の欲望の証
 
 
 
忘れられない夜が
 
穏やかな午後を蝕んでいく
 
「ねえ、あなた」、見つめ返す笑顔
 
「同窓会に行ってもいいかしら」、頷く笑顔
 
・・・ねえ、他の人に抱かれてもいい・・・
 
いつも許してくれる、穏やかな笑顔に向けて
 
たったひとつ、許せない裏切りを思い描く、わたし




 
 

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