夢の囁くままに

ひとり寝の帳の中で、ひそかに夢魔が魅せてくれるような、そんな官能詩を書いてみたいと思いました。

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私の中の「女」



春を迎えて、蕾が膨らむように
 
わたしの中の「女」は
 
容赦なく目覚めてゆきました
 
覚えたての慰めは、麻薬にも似て
 
痺れるような悦びと
 
繰り返したくなる衝動と
 
底知れぬ快楽の深淵を予感させるだけで
 
「満たされる刹那」の連なりは
 
満ち足りることを知らない欲望を生み落としました
 
 
 
初めて告白され、「消去法」でうまれた恋は
 
求められても、求めきれずに躊躇うばかり
 
秘密の悦びに、恋はいらないと
 
身のうちにひそむ「女」にそそのかされて
 
わたしは、別の男に抱かれました
 
与えるよりも、与えられるほうが心地よくて
 
ただ、季節に身を任せるように
 
春を迎えた桜が花開くように
 
奪われる悦びを知り、欲深いからだを知りました
 
 
 
穏やかな春、穏やかな日常
 
春の装いに包み隠した
 
愛しい痛みと快楽の埋み火
 
二度と会いたくない男に抱かれたくて泣くからだ
 
汚れのない笑顔と優しい眼差しで
 
穢れたからだを包み隠して
 
わたしは、恋人に「初めて」を与えました
 
いつのまにか、わたしは
 
身のうちにひそませたはずの「女」そのものでした




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