夢の囁くままに

ひとり寝の帳の中で、ひそかに夢魔が魅せてくれるような、そんな官能詩を書いてみたいと思いました。

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罪の恋





無理矢理、組み敷かれるのは三度目ですね
 
いつも、あなたの気の向くままですね
 
初めての時は、あなたが憎くて、泣いて
 
二度目の時は、受け入れるわたしが悔しくて、泣きました
 
だから、三度目の、いまも
 
嫌がってみせることしかできないのに・・・

 
それでもいいのだから
 
きっと、あなたにとって、わたしは
 
肉のからだでできた、ただの「おもちゃ」ですね
 
 
 
諦めて、受け入れて
 
いえ、辛うじて、無理矢理を装いながら
 
あなたの思うままに弄ばれ、揺れるからだ
 
気づかれたら、恥ずかしくて、泣いてしまうことでしょう
 
乳房が、淫らに踊る
 
このからだを立ちのぼってゆく「悦び」が
 
まるで、焚き染める香のように
 
わたしのからだを「罪の恋」で染め上げているということを
 
 
 
だから、気取られるのが怖くて、目を閉じていたいのに
 
あなたの腰の動きに翻弄され
 
揺れながら、波のように広がっていく悦びから
 
からだを支配する、この悦びから

気をそらせなくなるのが辛くて
 
瞳を閉じて耐えることさえ、苦しくて・・・

いまにも、壊れてしまいそうです
 
 
 
けれど、あなたの欲望を
 
いえ、あなたの目に映る、欲望の対象でしかないわたしを
 
見ていることは、もっと苦しくて
 
この救いのない快楽から逃れたい
 
ただ、それだけの思いで
 
レースのカーテンの隙間から、外を眺めようとしました
 
 
 
逆さまの空に、真昼の月が・・・
 
丸く、白く、冷たい月は
 
まるで、あなたの欲望のようですね
 
 
 
もうすぐ、その張り詰めた欲望を
 
わたしの中に注ぎ込んでしまったら
 
きっと、あなたの熱意は、刹那に萎んでゆくのでしょう
 
そうすれば、きっと
 
肉の猛りが萎えてしまうのを待つまでもなく
 
わたしは、あなたの世界から、消えてしまいます
 
 
 
あの月でさえ、光を増して夜空を照らすというのに
 
あなたは、とても残酷な人ですね
 
 
 
それが辛くて、悔しいから
 
あなたのものになりたい、そう思ってもいいですか
 
悔しさも、哀しさも忘れて
 
食虫植物に誘われ
 
獲物となり、溶けてしまう蝶のように
 
みずから、あなたの肉の悦びに絡めとられ
 
わたしのかたちを保てないほどの悦楽に翻弄され
 
「罪の恋」に堕ちてしまっていいですか
 
 
 
あなたと繋がった部分から、しびれるような悦びが
 
無数の触手を伸ばしながら、広がってゆきます
 
すべての細胞を弄んで、他の感覚を麻痺させ
 
考える力を奪いながら、頭の芯まで駆け上ってゆきます
 
そして、すぐに
 
悦びと、あなただけが、わたしの世界になります
 
 
 
あなたは、なぜ、こんなふうに扱うのですか
 
あなたの心はどこにあるのでしょう
 
そう思いながらも
 
別の想いが、妖しく、わたしを蝕んでゆくのです

 
これ程激しく、求められるのは初めてだから
 
それが、からだだけであっても
 
初めては、初めてだから
 
だから、奪われ、穢された憎しみの中でも
 
わたしの「罪の恋」は、花開くのでしょうか
 
 
 
顔を隠しているしかなかった、この手を
 
その肩に回してもいいですか
 
布団をつかんで、耐えていた指で
 
その背中に爪を立ててもいいですか
 
憎い名前を叫んでもいいですか
 
あなたの名前を叫びながら果ててもいいですか
 
そして、わたしが歓喜に咽び泣いても
 
つぎから、あなたを笑顔で迎えるように変わっても
 
あなたは、また、わたしを欲しがってくれますか
 
あなたが壊したわたしを
 
あなたが植え付けた「罪の恋」を、少しだけ、愛しんでくれますか







これでいいのでしょうか。
でも、最後までお読みくださった方、押してくださった方、ほんとうに、ありがとうございます。

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