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藤川一郎 「映画『勝手にしやがれ』私的雑感」
ジャン=リュック・ゴダールの長編第一作目の『勝手にしやがれ』を久しぶりに見返しました。
これは、ビデオで観てたんですが、その頃は、あーまあ良いなでしたよ。
しかし、何十年振りかにDVDで観ると非常に面白いですね。
自分自身で驚いてますよ。
当時としては、先鋭的な撮影方法等は正直、もう色々な人が真似してて新鮮さは無かったんですけどね。
ストーリーは、フランスに住む若者の無軌道な生き方を描いてると書けば良いと思いますね。
しかし、この映画は色々な論評が有りますが、若い男のある種の情けなさや女性に対しての接し方が上手く切り取られてて、コンパクトにそれをまとめてるんですよね。
好きな女は居るけど、なかなかその女、今は振り向いてくれないとかですね。
そこだけでは無いんですが、この映画はある種の恋愛物なのではです。
若いアウトローの恋愛物ですね。
これに現在共感出来るのは、ここまでの事はしてないですが、自分自身もやはり若い頃、時に暴力とかに巻き込まれたり女性に振り回されたりしたからかもです。
昔は、その、まっただ中に居たからそれほど感じませんでしたが、今はある程度落ち着いて自分自身を俯瞰出来るからかもですね。
それと、この映画の魅力の一つが、ファションですね。
現在観てもお洒落だなと思わせるジャン=ポール・ベルモンドのサングラスと煙草姿でしょうかね。
特になんと言う煙草かは分からないんですが、多分両切り取の太めの煙草をくわえてたり、火をマッチで着ける所等格好いいんですよね。
多分、当時の日本の若者は真似したでしょうし、中年の僕も真似したくなりますよ。
その辺りに、非常にセンスを感じますね。
ジャン=ポール・ベルモンドは、決して顔だけ見ると男前じゃないんですよ。
しかし、細身に筋肉質で長身ですし、ファションや仕草で凄い格好良く見えますね。
それは、ゴダールの指示も当然あったでしょうが、ジャン=ポール・ベルモンド自身の魅力でしょうね。
それでも、アメリカ女に振り回されて、最後はその女に裏切られて死ぬって良いんですよね。
振り回される部分等、非常に分かりますね。
自分自身そうでしたからね。
どうでも良いと言うと変ですが、自分自身まあまあ好きな女の子には振り回され無かったけど、凄く好きな女の子には振り回されましたからね。
良い女で、少し変わっててってのに振り回されましたね。
この映画をそういう側面から観たら非常に面白いですね。
男は、アウトローでも肝心な物は手に入れられずに死んでいく。
肝心な物とは、女の本当の愛情だったのではです。
男って言う生き物は、大抵そうなのではと思いますね。
大抵肝心な物は、手に出来ずに妥協して生きて居るのが現実かもですね。
何処か気まぐれで、上昇志向が有りながらも男を愛してるけど愛してないって矛盾を、見事に演じてますね。
それも、当時としては相当冒険だったのでは無いのかと思われるベリーショートの髪型が似合いますし、ファッショナブルなんですよね。
今観ても格好いいし、非常に惹かれますね。
今でも最先端を行ってるファションとルックスですよ。
煙草を吸う姿、サングラス姿ととにかく良いんですよね。
ジャン=ポール・ベルモンドよりもジーン・セバーグに目が行きますね。
映画を観てても、この女にはある種の男はやられるなあと見てましたよ。
しかし、彼女の事を調べたらこの映画以外も出てるんですが、それほど評価されずに四十才で亡くなってるんですよね。
調べて他のも観ようと思いましたが、それほど観たいのが無いんですよ。
それに、多分この映画程の魅力は他の映画では出せなかったのではと思いますね。
小悪魔的な魅力ですね。
一般的的には、この映画は映画技法で語られますが、そんなのは、もう色々な人がこれからやってて特に気にならないです。
それより、アウトローな男と女の刹那的な恋の物語を上手くゴダールが切り取ったから、今でも観られるんじゃないかなと思いますね。
それに名作って映画は、最初ピンと来なくてももう一度観るってありだと思いましたね。
年齢を、重ねてこちらも心境の変化や沢山の映画を観てるから、感じ方変わるんですよね。
それは、古い文学にも言えますね。
えー!あの頃分からなかったのが、今は身につまされるとか多いですね。
個人的に音楽は、わりとこれが無いんですよね。
もっと感覚的な物で、若い頃嫌だと思った物は名作でも駄目なんですよね。
それは、僕だけかも知れないですが、音楽はもっと繊細なのかなとも思いますし、頑固な物なのかも知れないです。
映画『勝手にしやがれ』には、色々な論評も多いけど、こういう単純な考え方でこの映画を楽しんでみてはどうかなと思いますね。
色々な見方があって良いんですよね。
小難しく考えるのは、評論家に任せて楽しみましょう。
ジーン・セバーグがとにかく素晴らしいですよ。
機会が有れば観て欲しい一作ですね。
おわり





