ムンプス難聴のお部屋ブログ

ムンプス難聴のお部屋:http://www.geocities.jp/mumps_deafness

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ムンプス(おたふくかぜ)に罹った人の数万人に一人が、ムンプス難聴になるということが従来からの定説でしたが、最近ではもっと発症率が高いのではないかという調査結果が幾つか見られるようになりました。近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)は、組織だってムンプス難聴の発症率を調査して、3年間の調査結果が終わりました。アメリカの小児科関連学会の年次集会(PASmeeting)で最終報告がなされたようです。

ムンプス難聴の発生頻度調査:http://hns.reasoning.org/~clinic/mumps/

報告書の要旨が掲載されています。統計学でいうと最尤値(さいゆうち)だけの会話になっていて、信頼区間の統計処置、データが確からしいか検定する必要がありますが、要旨のみですので検定がきちんとされたかどうかは読み取ることができませんでした。そのために発症率が変わる危険はあり、データの取り扱いには注意する必要がありますが、・・・。
調査結果では、20歳以下の調査に対して、7403人のムンプス疾患を調査して、7人のムンプス難聴があったということです。最尤値では、7人/7403人=1人/1000人になります。
データをそのまま信じて、自分なりに統計的に処置すると信頼区間をカイ二乗で推定したり、偶発的にランダムに発生したと仮定して、ノンパラメトリックという統計手法を使うならば、信頼区間95%では、959人〜1179人に一人程度になるように思われます。いずれにしても、従来言われていた数万人に一人よりは、一桁違うという調査結果が得られたことになります。

組織だってきちんと調査された結果なので、精度が高いと自分は考えています。20歳以下では約1000人に一人、ムンプス疾患に対して高度難聴が起きるということ、これは、ムンプス流行期には日本国内では1000人を超える難聴者が出てしまうことを意味しています。20歳以下に調査を限定していますので、大人の方を含めると、当然もっと多くの方が聴力を失っていくことになります。

ところで、7000人の母数では少ないのではないか?という疑問をもつ方がいますが、統計的に考えるならば、母集団であるムンプスの発症者数と7000人の抜き取り標本数を検定することになりますが、細かいことを省略しますが有意であると出てきます。つまり、7000人の抜き取り標本数で十分なんです。更に3年という長い期間を調査期間にとっていますので、年度的なばらつきが相殺されると思います。まぁ、このあたりは、KAPSGの方がきちんと検定されていると思います。

いずれにしても、1000人に一人、自分なりに統計処置して幅を持たして95%の信頼区間で1200人程度に一人ということは、通説で言われている数字より一桁高いことは、忘れてはならないと思います。

MMRが取りやめになり、ムンプスワクチン接種が任意になってから4年〜5年ごとに、ムンプス(おたふくかぜ)が流行するようになりました。次に流行するのは2009年〜2010年にかけてです。このときに、ムンプス疾患しやすい4歳から7歳のお子さんをお持ちになる親御さんは、ムンプスワクチンが任意接種になっているので、1000人に一人のムンプス難聴発症率が高いか低いかを考え、予防接種をするかどうかは、それは親御さんが決めることになっていきます。ムンプスも細菌性髄膜炎のHibも他の先進国とは異なり任意ワクチン接種であることは、疾患すること、予後の重大な合併症に対するリスクの検討も、全てが親の責任なのですから。

**注意:信頼区間は、自分が説明のために独自に計算したものです。ですから当然、正しくない危険があり、殆ど参考程度にして下さるようにお願いします。数字は一人歩きをしますので、特にご注意願います。

転載元転載元: 童話、3匹のヤギのように

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