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─イエメン・サナア(Sana'a)─
インターネットが普及して、今まで解らなかったこと、
図書館に何日もこもって調べなければならなかったことが、
検索窓に文字を打ち込むだけで、
無数の情報にアクセス出来る。
そりゃ、玉石混合で
全く意図しない情報(というか地雷に近いもの(^^。)に
当たってしまうこともあるけれど、
ていねいに検索していけば、
ある程度、的を得た答えにたどり着けることは多い。
携帯電話も、数十年前に比べれば、
驚くほど小さくなって、高機能と付加要素が増えて、
100%の機能を使っている人って、どれくらいいるのだろう(^^。
そういう意味では、スマートフォンは、
必要な機能をカスタマイズするわけで、
まだ、個人個人のパーソナルな部分に近いのかもしれないけれど。
今日のニュースでは、ネパールの5千数百メートル地点に
3Gのアンテナ局が出来て、理論上、エベレストの頂上でさえ
通信圏内に入っているという。
これらは確かにすばらしい進歩だと言えるかもしれない。
一昔前なら、前もって事細かな約束をして
ドキドキしながら(いや、これは女性の時だけれど(^^。)
待ち合わせ場所へ向かうのが常だったけれど、
今や『3時頃に梅田辺り』で、約束は済んでしまう。
そこには時間の概念や、守るべき約束の概念は、
どんどん希薄になっていくような気がして、
自身でそんな環境を利用しながら、
どこかにえも言われぬ不安感や空虚感が湧いてくることがある。
世界中で携帯電話が溢れ、
ほぼ、どこへ行っても、使えるマシンさえあれば
(そこで使えるSIMカードさえあれば、といっても良いかも)
隣町から掛けているのと変わらない
(多少のタイムラグはあるけれど)
会話が出来てしまう。
【旅】というのは日常から離れるところに
精神的なワクワク感や、高揚があったはずなのに
世界が隣町になってしまえば、もう日常と変わらない。
航空機に積まれたイエメン発の荷物の中に、爆発物があって
テロリストと見られる女性が拘束されたらしい。
こんなニュースも、あっという間に世界を駆け巡る。
あの、土で塗り固められた建物の中からも、
世界中に電波は交差している。
“憎悪”や“対立”と、全く関係なかった人たちも
世界と繋がる中で、単なる女性がテロリストになることもある。
イエメンで女性を撮ろうとしても、
笑顔どころか、なかなか視線さえも捉えるのが大変だったけれど、
そこには“憎悪”など無く、敬虔な宗教上の理由だったはず。
世界と繋がることで、その瞳が
“憎悪”に変わってほしくないのだけれど。
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