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ロンドン市内にはミュージカルを上演する劇場がたくさんある。
劇場ごとのチケット売り場で買うと正規の金額だし、
事前に日本でエージェンシーに手配してもらうとマージンが高い。
私たちの場合は、
たまたまピカデリーサーカス駅でチケットを扱っている店を発見し、
「『シカゴ』50ポンドの席が36ポンド!」
というディスカウント料金に吊られて購入したケースだった。
観劇は睡魔に襲われてさんざんだったが、
プレシアターとして入ったカフェレストラン「KOPAPA」はとても素敵で、
イギリスはおいしいものがないという常識?をくつがえす、納得のお味だった。
2人とも眠気封じにダブルエスプレッソを飲んだのに、
こちらはあまり効果なし…。
さて、ロンドン最終日の1月4日は、15時30分発の便で帰国することになっていた。
有効に動けるのは午前中のみ。
そこで、まずはテンプル駅を目指し、
念願のトワイニング本店でお土産の紅茶をたくさん買った。
本店といっても、間口は狭く、奥に細長い店舗だったが、
店員の対応は押しつけがましくなく、
でも、「何かお探しですか?」と尋ねてくる様はさりげなく、
社員教育が行き届いている感じ。
トワイニング紅茶は日本でも買えるけど、本店にしかない種類も多々あるそうで、
日本を飛び立つ前、イギリスでしか売っていないローズティーを頼まれた私は、
無事その役目を果たした達成感もまた大きかった。
その後、ウェストミンスター駅に移動して、
国会議事堂とビッグベン(ひと際高くそびえる時計塔)に圧倒され、
今年、ウイリアム王子が結婚式を挙げる予定のウェストミンスター寺院に向かう途中で
思わぬアクシデント。
というのは、紙袋入りのトワイニング紅茶がけっこうな荷物となってしまったため、
途中見つけたカバン屋さんで安いショルダーバッグを買って詰め替え、
夫の肩にかけようとしたら「なんでオレが?」と拒否されたのである。
この日の朝、
ホテルチェックアウト時に外国からの泊まり客とエレベーターでいっしょになり、
ご主人が3つもスーツケースを押していて、
奥さまは手ぶらで涼しい顔しているのを見たばかりだったから、
私はわが夫の言動にキレてしまったというわけだ。
おそらく、旅の疲れもあってつまらないことでプツンとなったのだろうが、
「いいわよ、私が持つから! でも、『なんでオレが?』なんていう言い方は不愉快だわ!」
と言い捨て、ウェストミンスター寺院も、その先のバッキンガム宮殿も
私は一人でスタコラ行ってしまったのである。
途中、冷静になって、ホテルに12時半に着くことだけは電話したけれど。
よりによって、縁起のいいウェストミンスター寺院の前で
犬も食わない夫婦喧嘩。
ホテルに帰って預けてあった荷物を受け取ったときは
すっかり平常心を取り戻していて、
そこから空港まではピカデリーライン1本で行けるところを、
「パディントン駅が見てみたい」という夫のわがままを聞いて、
わざわざパディントン駅まで行ってヒースロー・エキスプレスで空港へと向かう
面倒で割高なルートに付き合ってあげたりもした。
(パディントン駅構内)
搭乗まではゆっくり時間もあったので、
ヒースロー空港内のイタリアンレストランでお疲れさまの乾杯
終わりよければすべてよし。
かくして2010年末から2011年お正月にかけてのロンドン旅行は
平穏に幕を閉じたのであった。
めでたし、めでたし。
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海外編〜2010ロンドン
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夫にとって、今回の旅の目的は建築物を見て回ること。
そして、ロンドンの街に深く入り込み、
散歩するように旅をすること。
だから彼にとっては、大英博物館もV&A博物館もテートモダンもデザイン・ミュージアムも
建物そのものに対する興味が強く、展示物にはそれほど関心がない様子。
私の場合は、散歩するように旅する点はいっしょだが、
博物館や美術館によってはじっくり展示を観たい箇所もあった。
デザイン・ミュージアムに展示してあった女性雑誌のデザイン画の変遷は
やはりとても興味をそそられたし、
V&Aでは、アジアやイタリアの工芸品に心奪われた。
でも、大英博物館となると、テーマがあまりにも大きく、
歴史音痴の私たちは、ただ「へ〜、ほ〜」と観て歩くだけ。
そんなとき、ヒースロー空港に向かうはずの次女から
「Eチケット(航空券)を失くした」という電話がかかってきた。
相手は相当あわてている。
「おそらく、ANAのカウンターでマイレージナンバーと暗証番号を言えば
簡単にプリントアウトできるから、とにかく遅れずに空港に行きなさい」
と指示すると、安心してお兄ちゃんと空港に向かったらしい。
が、せっかく2人並んで座れるよう手配してあったにもかかわらず、
搭乗口集合の時間を勘違いしてキャンセルとみなされ、
どうにか温情で19時の便には乗せてもらえたものの、
帰りの席はバラバラになってしまったというトラブルもあったようだ。
なにはともあれ、無事に帰れてほんとうによかった。
次女の電話でというわけでもないだろうが、私は一気に疲れが押し寄せ、
ホールのベンチでしばし座り込んでしまった。
だから、大英博物館はほんとにざっと流した程度。
(いま思うともったいない。
旅の上級者は、あれもこれもと欲張らず、
行きたい場所のマトを絞ってじっくり観て回るんだろうなぁ)
実は、個人旅行でロンドンを回る場合、
地下鉄やバスを頻繁に利用することになる。
そんな人は、入国してすぐオイスターカードを買うと便利という事前情報のもと、
私たちはヒースロー空港の地下鉄乗り場で真っ先にオイスターカードを購入してあった。
20ポンド(20ポンドのほかにも選べる)に3ポンドのデポジット付き。
途中、足りなくなったときはどこの駅でも機械でチャージできる。
つまり、スイカやパスモのようなものだ。
そして、旅の終わりに駅の窓口にカードを持っていくと、
残高とデポジット料金が返ってくる仕組みだ。
(オイスターカード㊦と、ケース㊤。
改札を通るときは、ケースに入れたままでワンタッチ。地下鉄とバス共通)
次女はEチケットの件が気になって、
オイスターカードの残金とデポジットはあきらめようとしたが、
息子はもったいないから換金しようと言いはり、
結局、お互い5ポンドくらいずつ返してもらったらしい。
結果的に飛行機には乗れたからいいけれど、
そんなことでもし乗れなくなっていたとしたら…。
やはり、旅は何が起こるかわからないので、
早め早めの行動が大事、と自分にも子どもたちにも強く言って聞かせた。
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(↑タワーブリッジ) (↑大英博物館のホール。なんと入場はタダ)
1月3日は、息子と次女が夜の便で帰国する日だった。
なぜ、帰りがバラバラかといえば、
長女は4日が仕事始め、息子は5日が仕事始め、夫は6日から出社というので、
大学生の次女はいつでもよかったけれど、
あまり旅慣れていない息子にくっつけた結果であった。
さて、息子と次女がホテルをチェックアウトし、
荷物をフロントに預けてそれぞれロンドン市内に散らばっていくのを見届けた夫と私は、
いよいよの観光名所巡り。
まずはタワーヒル駅まで行ってロンドン塔をと思ったら、
セント・ジェイムズ・パーク駅で降ろされてしまった。
ロンドンの地下鉄は、たびたびこういうことが起こるらしい。
特に、土・日の週末は、夕方になると駅がクローズなんていうのもあるから要注意。
駅員は、15番バス乗り場からタワーヒル駅行きバスが出ているという。
でも、「いったい乗り場はどこなの?」と右往左往していたら、
イタリアのミラノ出身でロンドン在住のマダムが、
イタリアからの親戚を観光案内している最中で、
「同じロンドン塔を目指しているから私に着いてらっしゃい」
と言ってくれた。
おお、ありがたや〜。
おかげで、私たちは無事タワーヒル駅にたどり着くことができた。
途中、車窓から外を眺めているとき、
なんか観たことがある街並みだなと思ったら、31日にうろついたテンプル駅周辺。
「確かこの辺にトワイニング本店が…」
と見つけ出すと、とっくにオープンの時間のはずなのに、
店内は真っ暗でどう見ても閉まっている感じだった。
この日、観光ルートにトワイニング本店で紅茶を買うことを組みこんでいた私は、
バスを降りてすぐにJCBプラザに問い合わせてみた。
「トワイニング本店は、土日休みのはずなのに、月曜の今日も閉まっているみたいなんですが…」
たまたま電話に出たのが、旅の始めにカウンターを訪れ
とてもよくしてもらった女性だったので、
「クラブはどうでした?」と聞かれて雑談の末、
「今日はバンク ホリデーといって休日に当たり、トワイニング本店はクローズですね」
と、検索結果を教えてくれた。
無駄足にならずに済んだことに感謝しつつ、ここでスケジュールを微調整。
ロンドン塔からタワーブリッジを渡り、
午前はデザインミュージアム〜ロンドン市庁舎〜リバティ(リバティプリントで有名なデパート)。
(リバティデパート。店内も、それはそれはクラシカルだった)
リバティのあるオックスフォードサーカス駅周辺で昼食のあと、
夕方はホルボーン駅で降りて大英博物館をとくと見学し、
その後コヴェントガーデン駅に移動して、
軽めの夕食を済ませてからケンブリッジ劇場で『シカゴ』観劇というコースだ。
1ヶ所省いたとはいえ、ウルトラハードスケジュール。
おかげで、せっかく数日前に街中で安く手に入れた『シカゴ』のチケットだったが、
英語がちんぷんかんぷんということもあって、
ミュージカルが始まるとすぐに夫も私もこっくりこっくり。
周りが拍手喝采のときだけは目が覚めて、
いっしょに拍手するという、情けない結果に終わってしまった(笑)
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長女が無事に帰国の途につき、
残った4人はリージェンシーホテルに集結。
でも、集結にはそれぞれちょっとしたドラマがあったようだ。
実は、たまたま日本を発つ前に雑誌『pen』を読んでいて
チェルシー・サッカー場の近くに
ロンドン最新のオーガニック市場「ユニオン・マーケット」ができたことを知り、
試合のあと、私はそこに立ち寄ってみることにした。
そこで、駅ビルにあったHMVをチェックしたい息子とは別々に帰ることに。
ところが、私の方は「ユニオン・マーケット」で買い物したあとすんなり地下鉄で帰れたのに、
息子は地下鉄に乗ろうとしたらまたまた駅のクローズに会い、
バスでホテルへ帰るはめになってしまった。
これで、彼は2日連続サッカーのあとはバス帰りである。
「でも、夜景がきれいだったから、ホテルのあるサウスケンジントンに着いても
そのまま降りずにヴィクトリア駅まで乗って行った」
というから、アクシデントも楽しく受け入れてしまったらしい。
一方、夫は午後、イーストエンドでフリーマッケットを覗いて歩き、
昼ごはんはカレー屋さんで食事。
若手アーティストのギャラリーや雑貨ショップなども堪能したあと
地下鉄で帰ろうとしたらこれまたクローズ。
仕方なく、バスと電車をうまく乗り次いでホテルに帰ってきたと言う。
次女もまた、帰りの電車がストップして、バスの乗り方がよくわからず、
不必要に行きすぎてしまったりして、疲れきってホテル到着。
私だけは、帰りにおいしそうな熱々のチキンパイを買って帰り、
ホテルの部屋で一人ワインの小ビンをあけて飲んだものだから、
ロビー集合時間の7時までくーくー昼寝してしまったのだった。
というわけで、この夜は
近くのカフェダイニング「BYRON」で、
それぞれのお腹のすき具合に合わせてフードを注文し、
息子と次女のロンドン最後の夜に乾杯した。
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今回の旅行の中でも、1月2日は特に記念すべき1日となった。
わが人生初のプレミアリーグサッカー観戦〜♪
息子は大のサッカー好きで、
日本のサッカーよりもイギリスのサッカーをよくTVで観ている。
今回、家族全員でイギリスに行くことになったのも、
夫が息子に「お前もいっしょに行かない?」と誘い、
「サッカーが観れるなら」という条件付きで同行することになり、
それを聞いたお姉ちゃんと妹が、
「なら、私たちだって」と騒ぎだし、結果、家族全員でとなったのである。
家族全員で海外旅行なんて大それたことは、きっとこれが最初で最後だろう。
そう思うと、一生の記念になるし、
思い切って出かけてよかったとつくづく思う。
この日、長女は夜7時の便で日本に帰るとあって、
1人で1日中ロンドンをぶらつくという。
次女は、お姉ちゃんと泊まったホテルをチェックアウトし、
私たちのホテルに移動してきた。
翌日兄妹2人で帰国するので、お兄ちゃんの部屋に居候だ(部屋はもともと2人用)。
私と息子がサッカー観戦している間、
次女は今日もロンドンの街探検&美術館巡り、
夫はイーストエンドで開かれる日曜限定のマーケットを覗いて歩くことに。
さて、サッカーの試合は13時30分からで、
しかも、ホテルのあるサウスケンジントン駅から4駅目という近さのスタンフォード・ブリッジスタジアム。
そこで、午前中を有効に使おうと、
夫と私と息子の3人は、朝食後、ホテルから歩いて行ける自然史博物館へと向かった。
(写真は早朝の散歩時に撮影したもの)
が、日曜日のせいか長蛇の列で、入館までに相当時間がかかりそう。
なので、夫はその先にあるハイドパークで軽くジョギングしてから午後イーストエンドに向かうことにし、
私と息子は早々とスタジアム入りすることにした。
(試合のある日はポリスの数も相当だが、馬に乗ってとはさすがイギリス!)
スタジアムに着いてまずはチケット交換の窓口へ。
JCBプラザの人に確認してもらった通り、すんなりと交換できたのが何よりうれしかった。
開始まで時間がたっぷりあるので、息子とじっくりショップも覗く。
彼は上下を姉妹に挟まれているせいか、照れ屋で
日本で私といっしょに歩いたり買い物に行ったりなんてことはまずない。
このときばかりは、何の違和感もなく2人で行動をともにし、
席に着いたときなど、「ちょっと待ってて」と言って、
コーラとハンバーガーとフライドポテトを買ってきてくれたりもして
なんだかじわ〜っとホットな気持ちになったのだった。
チェルシー対アストンヴィラの試合は3対3の白熱した試合だった。
前夜、ホテルでてるてる坊主を作って吊るした効果か、
ときどき陽も差して、雨の心配もゼロ。
イギリスはサッカー発祥の地とあって、スタンドの応援も熱い。
スタンフォード・ブリッジはチェルシーチームのホームグラウンドなので、
チェルシーのマークが入った手袋やマフラー、帽子などを身につけている人もたくさんいた。
3対2でチェルシーの勝ちと誰もが安心した隙を突いて
アストンヴィラが1点ゴールしたときは、会場は大ブーイングとなった。
息子ももちろんチェルシーファンだ。
「あ〜あ」とガッカリして帰り支度を始めた途端、
後ろの席で飲み残しのコーラをドバドバと捨てる音がし、
その一部が私のコートを直撃。
「アイム ソーリー、アイム ソーリー」
と相手は何度も繰り返していたけれど、
極寒のイギリス行きが決まって即買ったおニューのコートだけに
私は内心、「このやろ〜」だった。
でも、本場のサッカーを、息子といっしょに観られたことは大満足だ
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