村井煙草から村井銀行へ

今は無き村井兄弟商会の紹介です。

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明治22年11月、25歳で結婚した村井吉兵衛は、妻・宇野子の助力も得て新しいタバコの開発に精力を注ぎます。そして研究の成果のよって明治24年から発売され、大ヒットした商品がありました。

国産初の両切り紙巻きタバコ『サンライス(SUNRISE)』


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16世紀にポルトガルからわが国に伝わり、江戸時代には庶民にまで広く行き渡っていたタバコですが、江戸時代までの主流は刻みタバコをキセルに詰めて吸うというものでした。

江戸から明治と時代が変わり、ハイカラなものを求めて行く世の中。外人が吸う外国産紙巻きタバコの格好よさに憧れ、明治初年ころから各地で国産の紙巻きタバコ製造が試みられましたが、評判を得て軌道に乗るものはなかなか出現しませんでした。

そんな中、後に吉兵衛のライバルとなる東京の岩谷松平は、明治17年に口付き紙巻きタバコ『天狗印』を発売して好評を博します。


いくつかの業者が同様の紙巻きタバコを造る中、吉兵衛は日本人の嗜好に合った新しい髪巻きタバコの研究に腐心しました。そして、葉タバコの配合や刻み、香料の配合など様々な苦労を経て売り出したのが、このサンライスだったのです。従来の紙巻きタバコの主流であった『口付き』ではなく、現代につながる『両切り』としての初の国産品となりました。明治23年10月、吉兵衛26歳の時のことです。『サンライス』の名は、吉兵衛がたまたま夢の中で見た京都・東山から昇る太陽のイメージからであったとされます。

『サンライス』は翌24年春から発売され、20本入り定価四銭、カードをおまけに入れるなどのアイディアもあり、当時のハイカラ好みの風潮に乗って売れ行きを伸ばしました。好調な売れ行きは京都から東京進出への足がかりともなり、煙草王・村井吉兵衛への第一歩となりました。

画像は、後に(明治27年5月16日)合名会社・村井兄弟商会となってからの『サンライス』です。

『サンライズ』ではなく『サンライス』と読むところに、やや時代を感じますね♪

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