極光おろし

ラップランド+ツンドラ+フィヨルド=ムルマンスク

旅日記(4)

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 ブランデンブルク門の近くに,一部ベルリンの壁が取り壊さずに残されている。これはどうも永久保存されるらしい。この壁面には,これまでここを訪れた観光客達が記念に色々なことを落書きしていくようだ。
 僕もここに落書きメッセージを残していくことにする。 東欧グラフィティーだ!
 ここに次のような文を書いた。

旧ワルシャワ条約機構加盟全国家制覇を記念して

U.S.S.R. ソビエト連邦

Poland ポーランド

Former East Germany 旧東ドイツ

Chekoslovakia チェコスロバキア

Hungary ハンガリー

Romania ルーマニア

Bulgaria ブルガリア

+1,Yugoslayia ユーゴスラビア


更にその後,もう一文書き加える。将来に向けても,この世界の中で積極的な気持ちで生きていけるようにと願いを掛けつつ,自分に言い聞かせるように。

世界の平和と,人類の自由で明るい未来の追求に一生を捧げ,その実現に向けて努力すること

1992年 5月23日 北伝兵衛


東欧旅日記シリーズ(4) 完 
 それにしても,今はもうなくなってしまった国の入国スタンプを,観光客に1マルクでサービスするとは,上手い商売を考え出したものだ。このスタンプを記念に押してもらおうと,たくさんのツーリストがこの店に群がり,行列ができたりしている。

 そうなのだ!このように“自由経済”,いや“資本主義の後にやってくるべき社会主義”においても,そこで大切なことは,個人のアイデアとイニシアティブなのだ!そして,それらが真に「公共の福祉」に役立つように用いられるなら,それこそがベストなのだ!
 自由で個性豊かな,更に,「公共の福祉」に役立つ,常に公共の利益を念頭に置いた経済。旧東ドイツの人々がいずれ自覚するであろう経済。かつてナチスドイツに,そしてソ連の覇権主義に蹂躙された経験などを基に,あらゆる形での独裁体制を拒み,労働者自らの手で凡人ワレサを元首(大統領)に選出する,徹底した民主主義国家ポーランド。 改革への生みの苦しみの混乱に喘ぎながらも,新しい道を模索するロシア・旧ソ連。そうした国々での人との出会い,友情,連帯!そして,今後発展の期待を抱かせる愛と希望!

 1989年から92年にかけて,足掛け4年に亘って,激動の東ヨーロッパ,ソ連,ロシアを旅してきた。そして今,この旧ソ連,東欧に新しい春がやって来る!

自分がこれらの国々を旅しているとき,あるいは旅をした直後に,いつもそこで何らかの大きな変動が起こってきた!

これは単なる偶然なのか?それとも僕に対する何らかの暗示か? 今これらの旅を振り返ってみて,もしも本当に神様というのがいるのなら,僕はこうした様々な歴史的,感動的体験をさせていただけたことに,心から感謝したいと思う!(5月23日<その6>に続く)

 ブランデンブルク門から,以前に壁のあった地点沿いに南へ下り,少し幅広い道を左折して東へ向かい,また細い道を南へ少し下って,フリードリッヒ通りとヴィルヘルム通りの境目の交差点を少し東へ行くと,かつての東西ベルリンの境界で,通り抜け地点であった「チェックポイント・ラリー」に出てくる。
 そこの角の土産物屋兼カフェテリアのオーナーらしきおじさんは,面白いことに,1マルクで僕等のパスポートに旧東ドイツの入国印を押してくれるということで,僕もお願いすることにする。
 「DDR」と記された印を,まだ何も押されていないページに押してもらった。またしても,図らずしてパスポートに新しい印を得ることができた。前回のソ連で間違って押されてみたと思えば,今回のような形でといい,パスポートに判子を集めることについては,僕は本当にラッキーだ。

 この店のおじさんは,旧東ドイツの入国係官だったということで,このスタンプ機を持っているのだが,もっと面白いことに,店先のあちこちに,例のベルリンの壁崩壊の日,つまり1989年の11月9日(この日は僕の誕生日である!)に,自分がハンマーやドリルを使って壁をぶち壊しているシーンの写真を貼っているのだ!目立ちたがりやなのかどうかはわからないが,とてもユーモラスで気さくなおじさんだ。(5月23日<その5>に続く)

 この広場から少し西に歩くと,マルクス・エンゲルス広場に出る。その広場の中央に,カール・マルクスとフリードリッヒ・エンゲルス,人間の生きる社会の発展法則を世界で始めて科学的に分析した“偉大なる”2人の人物の銅像が建っている。

 マルクス主義については,ここ数年来の,ソ連,東欧諸国の改革,政変等激動の中で,様々な見方,考え方がなされ,「この説は間違っていた」とか,「いや,今でもこれは生きており,今までのソ連,東欧諸国の実態がその精神から逸脱したものだったのだ」とか色々言われている。
 
 それらはいずれも,部分的には理が通っているが,今これはこうだと断定することはできないであろう。現在の西欧型資本主義国,つまりここドイツや,アメリカ,そして日本などがずっとこのまま資本主義体制であり続けるなら,マルクスの理論は誤っていたと断言できるとしても,これらの国々が将来,理想的な社会主義体制,つまりこの2人が説いたような,労働者が民主的に政治・経済・社会を主体的に運営していくような体制へと(完全に平和的にか暴力的な要素を伴うかどうかはともかくとして)移り変わっていくかもしれないからだ。

 現代資本主義国家というものは,不況,失業,高齢化社会と福祉のバランスの問題,あるいは環境問題など,様々な矛盾を抱えており,とてもではないが,このまま永久的に存続していくようには思えない。
(5月23日<その4>に続く)
 

 ドームの外に出て,ちょうど目の前,旧東ベルリン市庁舎前の広場では,キリスト昇天祭の祝賀行事であろうか(「歩き方」の92年度版では,今年は5月28日がキリスト昇天の日となっているので,少し早い気がするのだが),あるいはまた,それとは別の行事なのかはちょっとわからないのだが,キリスト教関係のお祭りや集会が行われており,何万人というぐらい大勢の人が参加していて,とても賑やかである。

 しばらくして彼等は,その広場からブランデンブルク門までパレードを行う。ベルリンの壁崩壊後,東西冷戦の終結,東西ドイツの統一といった,一連の歴史の画期的推移は,彼等にしてみれば正に'''我等が主,イエス=キリスト'''のなせる業だといったところか。

 これがいったい何の祭りなのか確かめるため,午後1時から始まるラジオ「ドイッチェ・ヴィレ」の日本語放送を聞こうとしたのだが,チューイングに手間取っている間に済んでしまったのか,この祭りについてのニュースは全くなかった。(5月23日<その3>に続く)

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