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世の中には伝説と言われる物語が沢山ある。はてさて、サモアではどうであろうか。アピア市の郊外を流れるバイシガノ川に沿って南方へ10キロほど行った所に「蛸の家」というストーンヘンジがあるとことを耳にした。
早速訪問することとした。雨季であったので、しかもよく雨が降る所で、道中がぬかるんで歩行困難となるそうだ。天気が安定する週末を狙って計画を立てた。自動車はRAV4でアピア市内を午前10時すぎに出発した。同乗者は5人である。
約30分ドライブしたところに出力1、900キロワットのサマソニ発電所に至る水圧管と調整池があり、その側に駐車した。この調整池の大きさは1万立方メートルあり、バイシガノ川の支流から2本の水圧管で取水していた。これは、いわゆる流水式と呼ばれている水力発電形式で環境によく適応したものである。
我々一行は、この調整池を後にして、上流にあるインテイクと呼ばれている取水堰まで約1時間半、マギアギと呼ばれる村を、悪路に沿って大蛇のようにぐねぐねと蛇行する直径60センチメートルの水圧管を横に見ながら、トレッキングをした。天候は、一時霧雨もあったが、暑くもなく快適な良い天気であった。
この取水堰よりさらに上流へ少し登ったところに「オクトパス・ロック」と呼ばれているストーンヘンジがあった。サモア語ではファレ・オレ・フェ「蛸の家」と呼ばれている。これは数多くの石柱や石板を4重にして水平に並べた2メートル四方の土台とその周りに半径3メートルの円周上で鉛直に配置された8本の石柱からなる遺跡ではあるが、誰がいつ頃立てたのかは不明である。
ファレ・オレ・フェ 蛸の家
数多くの伝説があり、この場所は、大昔にウポル島の南方から戦士が移り住んだ所であるという。彼は、昼間は人間の姿をしているが、夜になると大ダコに変身し、バイシガノ川を下り、アピアの海まで行っていたという。ある日、サイナという娘と恋に落ち妊娠させてしまったという。
彼は、女房の出産のときに、喜びの大声を出してはならないという掟を守らなかったために、その後姿を現すことはなかったという。その子供はバイリマという村で元気に育ったと言われている。
なお、この場所の地主で牛の放牧場のオーナーをしている農業省の副大臣の話によると、標高460メートルの溶岩地帯に、珊瑚でできた白色の大きなコーラルロックがこの遺跡の近くにあり、これこそこの大ダコが運び込んだという。太古の時代に海底火山で石灰岩や珊瑚からなるコーラルロックなどが陸上に浮上したのかも知れない。
西欧にある話で、大きな蛸が船を沈めるという伝説、英雄色を好むという話とか、人魚姫の伝説などと同様、各地方に根付いた伝説を聞いていると、夢があり楽しい気分となる。
我々一同は、スケッチをしたり、写真を撮ったりして楽しいひとときを過ごした。その後、サモア電力公社に所属する取水堰公園にまで戻り、持ち寄った寿司、卵焼き、パイナップル、パパイヤ、にぎりめしを各自ほおばって昼食をとった。
数多くの熱帯樹林、とくに珍しい「アオア」という細い幹が数10本重なり合って樹幹を構成する背の高い天然木に目を注ぎながら思い切って新鮮な酸素を吸うことができ、たっぷりと森林浴に浸ることができました。
大タコが運び込んだという石灰岩
我々老夫婦は、先ほど出会った農業省の副大臣の車に乗せてもらって、らくちんらくちんでした。
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