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マノノ島

 
のどかな島、マノノ島には、1台の車もなく1匹の犬もいない。南太平洋の熱帯の島々を愛する旅人にとって、この島は、一歩足を踏み入れたくなるような心地よい落ち着いた島である。
 
マノノ島は、ウポル島とサバイィ島を結ぶアポリマ海峡にあり、サンゴ礁に囲まれている。ウポル島の最西端にあるレファレ岬から西北西に3.4キロメートルの位置にある。面積は3平方キロメートルあり、サモアでは第3番目に大きな島である。4つの村で構成されており、人口は1,400人である。電気は海底ケーブルで、ウポル島から24時間継続して送電されている。
 
我々は、2009年8月9日、日曜日の「父の日」に、アピアから小型のタロファクルーズに乗って、マノノ島を訪問する機会を得た。アピアからの日帰りクルーズであり、料金は1人100タラであった。
 
航行時間は片道小1時間であったが、外洋を航行するため小型船舶は大きく動揺していた。サンゴ礁で囲まれた海域は航行できないため、我々は写真に示すような小型漁船に乗り換えて10数分航行して港に着いた。海の水は透明で、きれいな波影が海底に映し出されており、大変幻想的な静かなひとときであった。
 
  港は小さな波止場にあり、我々はまず昼食に有り付いた。タロイモと野菜、ソーセージからなるランチボックスが配布され、簡単な食事をした。しばらく休憩した後、ガイドに連れられて島を歩いて一周することとなった。一周するのに2時間程度要するが、ゆっくり歩いて村々のファレを見て歩いた。
 
小型漁船
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  途中庭を横断したり、細い道をバナナやブレッドフルーツなどが栽培されている農園のエッジ部分の道なき道をブッシュウォークしたり、海岸の浜を歩いたりと楽しいトレッキングを楽しんだ。子供達がコインを投げて遊んでいる。ファレの中では、おばさんが、男性がまとっているスカートのような衣服ラバラバを織っていた。
 
  また、野菜などを運搬するのに使用される篭を編んでいる女性もいた。とにかく車も犬も閉め出した、のんびりとした牧歌的な生活空間である。これこそサモアの首長ツィアビが望んでいる理想郷であった。
 
   島の南西にあるレプイアイ村には、「九十九石の墓」と呼ばれる二段構造からなる黒い岩石でできた墓があった。話によると、19世紀建てられたもので、昔99人の妻を持っていた首長が、100番目の妻と一緒にウポルから逃げようとしたとき、殺された。
 
  彼の墓は、100個の石で建てられたが、未完成のままである。海岸に面する壁に大きな凹みがあるが、最後の石がはめ込まれる予定の場所とされている。 島の南部にあるファレウ村には、ピータ・ターナの白い記念碑が建てられている。これは、1835年メソジスト宣教師がマノノ島に初めて上陸したのを祈念したものである。
 
 
   標高110メートルのツリマヌイバ山には、11の放射線からなるスターマウンドがある。放射線の長さは6〜30メートル、高さは3メートルで、土砂または岩石で造られていた。ここでは大昔、鳩狩りが行われていたところである。
 
  当時鳩狩りはマタイの首長達の間で大切にされたスポーツであった。さらに、常に祈祷師を伴って、結婚式などの儀式などを行う宗教的な施設であるという説もある。その側には、島の全貌を見渡せるように、立ったまま埋葬されたというアフチチの墓が建っていた。 島の北部にあるサルア村には、美しくて肝を潰すような日没を鑑賞することのできるファレがあり、有名である。
 
   島を一周して、途中ツリマヌイバ山に登って引き返すあたりから小雨が降り出し、どのどん雨足がつよくなり、港に着く頃にはすっかり、びしょぬれになっていた。タロファクルーズ号までは、小型漁船に乗っていった。すぐに出発するかと思ったが、船長以下6名の船員がダイナミックなサモアンダンスを披露してくれた。楽しい思い出を残して、我々は、一路アピアへ向かって航海し、帰路についた。
 
 
九十九石の墓
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