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サモアには、元横綱の小錦のような体格の人達がごろごろしている。彼は、ハワイに居住していたが、親戚はサモアにいる。サモア人の体型は他の骨太のポリネシア系の人達と同じく肥満体である。20歳を過ぎるとどんどん太っていき、糖尿病で悩んでいる患者も多い。「薬を飲んでいるから」と言って、運動も食事制限も行わない人が多い。
人間の肥満度を表現するのに、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で除した値を、肥満度指数BMI(Body Mass Index)として使用している。BMIが25を超えると肥満と判定される。サモア人は骨太であるため、体重については少し修正する必要がある。
世界の肥満国は、2006年度のWHOのデータによると、15歳以上でBMIが25以上の人の割合でいうと、一位ナウル94.5パーセント、二位ミクロネシア91.1パーセント、三位クックアイランド90.9パーセント、四位トンガ90.8パーセント、五位ニウエ81.7パーセント、六位サモア80.4パーセントであった。ちなみに日本は163位で22.6パーセントであった。世界の肥満国10位までに太平洋島嶼国が8カ国も入っており、サモアは堂々と世界6位に位置している。
バエア山の花(千々岩任氏提供)
平均寿命は、肥満度と反比例の関係にあり、一位日本82歳、109サモア68歳、137位ナウル61歳であった。なお、肥満度1位のナウルでは、糖尿病患者が31パーセントに達している。
糖尿病とは、すい臓で作られるインシュリンの作用が不足しているために、慢性的に血液中のブドウ糖が増えた状態にある病気である。インシュリンは、細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーに変換する機能を手助けするホルモンである。
インシュリンの作用低下により、血液中の血糖値が高くなる。その原因は、すい臓のインシュリン分泌能力の低下およびインシュリンに対する細胞の感受性が悪化するためである。
朝食を食べる前の血糖値が1リットル当たり126ミリリットル以上、また、任意の時間に採血した血糖値が1リットル当たり200ミリリットル以上、さらに、糖負荷試験の2時間値が1リットル当たり200ミリリットル以上のとき糖尿病の疑いがもたれる。
糖尿病を治療するには、食事、運動および薬物療法を組み合わせて実施する必要がある。食事はバランスよく適切なエネルギーを摂取することにより、血糖値の上昇を抑制し、肥満を解消することができる。サモア人は、朝食を取らず、昼食は簡単に済ませ、夕食時に大量に食べる習慣を正さなければならない。
キリスト教徒として、日曜日の礼拝のあと、トーナイという聖餐を大量に一度に食するのは良くない。また、宗教上の理由で断食する習慣があり、その後に急激に大量のエネルギーを摂取することも好ましくない。
運動は、肥満の解消に役立つだけでなく、血糖値を継続的にコントロールする上で有効である。最近のサモア人は自動車に乗るために運動不足になる傾向にある。また、近くに良好な海水浴場があっても水泳するサモア人はいない。日中、散歩、ジョギングするサモア人も極めて少ない。ただ、教会で毎朝、毎晩賛美歌を歌ってエネルギーを消化しているにすぎない。
薬物療法は、食事と運動だけでは血糖値が下がらないときに、内服薬を服用し、またインシュリン注射を行う。糖尿病の恐ろしい所は、合併症を引き起こしやすいことである。例えば、高血圧は血管障害である網膜症、腎臓炎症などを引き起こし、肥満による高血圧や高脂血症は動脈硬化を促進させる。
とにかくサモア人は、食事と運動によって肥満を解消し、血糖値、高血圧、脂質のすべてを良好にコントロールすることが大切である。
ラン(千々岩壬氏提供)
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