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モーツァルトのピアノ協奏曲は何番がお好きですか?
ピアノ協奏曲は全部で27曲ありますが、はじめの4曲は編曲ものなので、5番以降がモーツァルトの作とされています。10番までがザルツブルグで作曲され、11番からはウィーンで作られました。
ピアノソナタは良家の女性のために書かれたので、技巧的にはそれほど難しくないのに対し、ピアノコンチェルトはモーツァルト自身が演奏して生活の糧にするためのものだったので、大がかりで華やかな曲が多くなっています。ピアノソナタよりも、コンチェルトの方が派手で弾きがいがあるという人もいますが、コンチェルトはやや冗長なところもあり、ソナタの方がよくまとまっているという面もあって、私はそれぞれによいところがあると思います。
ソナタはすべてソロですが、コンチェルトはオーケストラだけになって、ピアノがヒマなところがあります。ここではモーツァルトはオケを指揮していたので、ヒマだったわけではないのですが、ピアノパートの練習をしていると、オケのところで音楽が続かなくなって困るのです。ピアノが左手だけになるところもあるのですが、ここではモーツァルトは自由に右手を即興で弾くか、あるいはオケを指揮していたのでしょうね。ピアノ界の慣例として、コンチェルトは即興を加えてもよいが、ソナタはひとつの音符たりとも変更してはならない、というのがあります。どうしてなんでしょうね、ソナタも自由に弾いていいと思いますが。
20番から27番までは一通り弾いてみました。最も人気があるのが20番と21番で、よくコンサートでも演奏されます。というか、コンサートでは20番、21番ばかりなので、もっと他の曲もききたい〜〜と思うのです。東京でなく、地方だからコンチェルトが少ない、という理由もあるのでしょうけれど、淋しいですね。
ついで人気があるのが26番「戴冠式」あたりでしょうか。26番、27番はウィーンで人気が凋落し、生活も圧迫された晩年の曲なのに、とても明るく、27番には透明な静けささえあります。天才というのは生活環境や健康状態、年齢等は全く関係ないものなのかと考えさせられてしまいます。逆境にある時こそ、すばらしい深みのある作品が生まれることもありますよね。
ところで人気が落ちた理由についてですが、私は24番ハ短調に原因があるのではないかと推理しています。このハ短調は、後のベートーヴェンを彷彿とさせるような重厚さと深刻さを持っています。これを初めてきいた当時の社交界の人々は、いまだかつて聴いたことのない衝撃を受けて、受け入れることができなかったのではないでしょうか。この曲はそれまでに人々に喜ばれたような軽やかさ、優美さとは違った試みがなされており、とくに冒頭の7度の跳躍と半音階の連続は、当時の人々を震え上がらせるほど驚かせたのではないかと思われます。
ハ短調協奏曲と似た曲に、ピアノソナタ14番K.457があります。これもやはりハ短調です。14番は1784年の作で、翌85年に前奏曲のような幻想曲が付け加えられています。
さきほどの24番ハ短調協奏曲は1786年ですから、これらは一連の作と考えてよいでしょう。ウィーンでまだ人気を誇っていた時期、豊かに楽想が膨らんだモーツァルトは、新しい音楽の創造に向かって船出したのではないでしょうか。しかし聴衆はそれを理解することができず、彼に背を向けてしまった。聴衆が望む音楽は、深い精神性や悲哀を含んだ真剣なまなざしではなく、明るく軽快で楽しい音楽だったのでしょう。本当にいつの世も、聴衆というのは同じような傾向を持っていますし、人気があるかどうかは、その本人の資質とは関係ないところがあるのですね。
ピアノ協奏曲7番はピアノ3台のため、10番はピアノ2台のために書かれています。
9番と12番もよく演奏され、9番は「ジュノム」と呼ばれています。これは当時フランスから来たピアニストの女性の名前を付けたもので、なんとなくモーツァルトの彼女に対する愛情が感じられる素敵な曲です。
コンチェルトではありませんが、「ピアノと管楽のための五重奏」も穏やかな暖かみのあるとてもよい曲です。オーボエとクラリネットがとても美しく、ホルン、ファゴット、ピアノの編成で、これにまさる曲を書いた人はいないでしょう。ぜひ聴いてみていただけますよう、おすすめいたします。
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27番好きですよ^^v
2006/3/29(水) 午前 2:26 [ - ]
しゃーまん2号さん、こんにちわ。27番いいですね。いろんな作曲家の最後の作品て、引き込まれるような独特のすばらしさがありますね。ところでフィロデンドロンクッカバラはどのような意味ですか?
2006/3/29(水) 午後 11:30 [ mus*io*2013 ]
フィロデンドロンは植物の名です。ギリシア語のフィロン(愛する)とデンドロン(樹木)の2つの単語からなり,気根を出して他の樹木にへばりつくことからこの名前が付けられたということです。クッカバラは調べてみましたが、よくわかりませんでした。^^;
2006/5/16(火) 午前 3:36 [ - ]
フィロソフィーと同じフィロですね^^
2006/5/16(火) 午前 3:45 [ - ]
しゃーまん2号さん、こんにちわ。なるほど、植物の名前だったのですね。phで始まる言葉は多いですね、フィジカルとか、ファイとか、phoneもそうですね。意味深な言葉が多いように思います。
2006/5/17(水) 午後 11:15 [ mus*io*2013 ]