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しばらく間があいてしまいました。近況をお知らせいたしますと、8月にオーストリアへ短期留学する予定です。ザルツブルグの近くのリゾート地で開かれる夏期セミナーで、ブラチスラヴァのオケとコンチェルトを弾くことができるので、楽しみにしています。セミナーの主催者は、元ウィーンアカデミーのファンデンフック先生です。
 コンチェルトの練習に専念しなければいけないのですが、あいかわらずいろんな曲を弾いています。スクリャービンの「焔に向かいて」や詩曲とか、フルートの伴奏でシューベルトの「しぼめる花」やジョリヴェの「リノスの歌」、マルタンの「バラード」など。「リノスの歌」のピアノパートはかなり難しくて、ピアニスト泣かせの曲だそうです。リノスは古代ギリシャの悲劇の歌なのですが、どうも近代西洋人は古代に対して素朴で荒削りなイメージを抱いているような気がします。もっとギリシャは洗練されていたのではないでしょうか。
シューベルトは、当時のピアノ奏法やピアノという楽器について考えさせられて面白いです。たとえば左手のオクターブの跳躍の連続(!)で、低音部になると急に単音になるところがあるのですが、これは当時の楽器が73鍵で、低音のファまでしかなかったためで、もし現在のピアノで弾く場合は、もっと低音までオクターブを続けてもいいのではないでしょうか。また、オクターブの連続は、ふつうは音を増強するために行なうのですが、なんとピアニッシモのオクターブ連続があるのです。これはシューベルトが音の強さではなく、音色を追求していたためと思われるのですが、本当に作曲家というのは、いつの時代も新しい音の響きを求めて、可能性を切り開いていたのですね。そういてところが、本当にすばらしいと思います。
ジョリヴェも、半音をぶつける和音を多用していて、聞き慣れないうちは濁った音に聞こえるのですが、だんだん聴き慣れてくると、ぶつかり合った半音の倍音同士が微妙に響き合って、心地よい和声を作り上げていくのです。これは20世紀の作曲家が意図的に追求していた音作りの手法ですね。生ピアノの倍音は本当に美しいものです。よく古楽器や純正音程が好きな方は、12音平均率の音はきたないと言いますが、倍音は自然倍音列ですから、何の作為も加わっていないのですね。
しばらく書かなかった間も、考えていることはたくさんあって、長い文章にならないように少しずつ書けたらいいなと思っています。

閉じる コメント(7)

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何のコンチェルトを弾くのですか〜〜〜???

2006/5/24(水) 午後 7:43 [ - ]

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バッハのチェンバロコンチェルトBWV1057です。ブランデンブルクの4番と同じ曲で、とっても大好きなんです〜!これをオケと弾くのが夢でした!しかし今日もベートーヴェンのソナタ32番とかいろいろ弾いてしまいました。とほほ

2006/5/28(日) 午後 8:54 [ mus*io*2013 ]

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大学生のとき、レッスン室で先生が狂ったようにジョリヴェを弾いていて、怖くて入るのを躊躇したのを覚えています。笑。

2006/6/4(日) 午前 2:25 [ - ]

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ジョリヴェのあとでショパンを弾くと、なんだかとっても普通で弾きやす〜いと感じてしまいます。ピアノを弾くのが上手な作曲家の曲ほど、弾きやすいのですね。

2006/6/4(日) 午前 11:35 [ mus*io*2013 ]

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そ、そうなんだあ。^^;

2006/7/17(月) 午前 1:25 [ - ]

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今は大忙しですか?

2006/8/1(火) 午後 4:59 [ - ]

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オーストリア短期留学後、ライブチヒ・アイゼナッハ・ベルリンを旅行して帰って来ました。書きたいことは山のようにあるのですが、ホームページへの移行を考えていますので、しばらくお待ち下さいませ。

2006/8/24(木) 午前 10:57 [ mus*io*2013 ]


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