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 しだいに雨風が激しくなる中、有田正広氏の講演会が開かれました。
題して「拝啓、モーツァルト様!」
まず、幼少時の有田氏とモーツァルトとの関わりからお話がはじまり、ヴァイオリニストのおじさまがいらしたことや、子供の頃はじめてフルートとハープのためのコンチェルトを聴いて、2楽章で布団を被って大泣きしたことなどを伺いました。
モーツァルトがスカトロジストがどうかという点については、有田氏はそうではなく、当時は排泄物が健康のバロメーターになっていて、習慣的に排泄物の話題が持ち出されていたとのことでしたが、モーツァルトの手紙を思い出してみると、排泄物だけではなくお尻やおならについてもこだわりが見られ、とにかく小さい子供とよく似ているなあという感じがします。
モーツァルトの頃のピッチはよくわかっていないけれども、425から430ヘルツぐらいだったらしいとのことで、今回の演奏会も430でしたから、バロック時代よりも上がってきているようですね。
圧巻だったのは、様々な自筆譜を見せて下さったこと。
8才の時に書いた交響曲1番から始まって、16日に名演を聴かせて下さったフルート四重奏曲の2楽章冒頭部分、かつて大泣きしたフルートとハープのための協奏曲第2楽章、15日に私たちも歌ったミサ曲ハ短調のキリエなど、全部で16曲を見せていただきました。モーツァルトの自筆譜で驚くのは、その譜面の美しさで、ほとんど書き直しがないのですね。これはあらかじめモーツァルトの頭の中で出来上がった音楽を書いていったからだろうと言われています。たまに書き直した跡があると、逆に感心してしまいます。それにモーツァルトは短い人生で、演奏会やピアノ教授にも忙しく、作曲する時間がゆっくり取れなかったので、書き直しているヒマなどなかったのでしょうね。
ピアノ協奏曲の自筆譜で驚くべきことは、24番ハ短調と、26番戴冠式のピアノパートが全く書かれていなかったことです。ピアノコンチェルトはモーツァルト自身が演奏するために作られたので、書く必要がなかったのでしょう。それでは出版譜は誰が書いたのでしょうね。ピアノソナタに比べて、コンチェルトのピアノパートは本当に即興的に書かれていて、モーツァルトの才能のほとばしりを体感することができます。
また晩年の自筆譜は、モーツァルトが金銭に窮して、インクを水で薄めて書いたため、非常に音符が薄く、判別しづらいそうです。譜面の経年変化もあり、本当に消え去りつつあるそうです。
しかし晩年のモーツァルトはなぜそんなに貧乏になってしまったのでしょう。研究者によると、収入はかなりの額があったことがわかっています。ではそれを何に使ったのか?
有田氏はズバリ、慰謝料だと思います! と一言。

モーツァルトの肖像画はなかなか美男子に描かれていますが、実際のモーツァルトはどうだったのでしょう?
じつは彼は背が低く、身長163センチだったそうです。これは小さい頃から旅が多い生活で、旅先で高熱を出して寝込んだり、11才の時に天然痘にかかったりしたことも関係しているのかもしれません。まあ天才は小柄な人が多いと言われているので、彼も同様なのでしょう。
そしてバセドウ氏病のような風貌だったと言われていて、有田氏はデメキン、頭でっかち、胴長短足でガニマタ、とおっしゃっていました。
そして最後に爆弾発言が・・・
モーツァルトが女好きだったことはすでに知られていると思いますが、貴族の令嬢にピアノレッスンをしているうちに、どうやら良からぬことがあったらしく、宮廷の出入り差し止めをくらったりしていること。そして最後にモーツァルトが亡くなった時、ある伯爵夫人が、夫である伯爵に首を切られ、伯爵自身も自殺したこと。伯爵夫人は奇跡的に一命を取り留め、そのおなかにはモーツァルトの子供を宿していたこと。
え〜?と思いましたが、なんだかどこかで聞いたことがあるお話のような気がして、あとで自宅で調べてみたところ、以前にこのブログでもご紹介したことのある石井宏氏の『クラシック音楽意外史』(1990年発行)の194ページに載っていました。有田氏は、首を切られた夫人の名前を伏せましたが、この本によると、モーツァルトの最後の弟子で、名前はホフデーメル夫人だそうです。夫人のおなかの子は、モーツァルトの子供だという噂がしきりだったという記述です。

そしてモーツァルトの妻コンスタンツェは、夫の死後、長寿を永らえますが、後にデンマークの外交官ニッセンと再婚しており、ニッセンがモーツァルトの手紙を整理しました。つまり、手紙の都合の悪いところを全部黒く塗りつぶしたのですが、近年になってX線透視により、黒く消された文章はすべて解読されているそうです。そこにはモーツァルトの子供について驚くべきことが書かれていたそうで、有田氏もそれを読んだ時には驚愕したそうです。これは本当に初耳です。まだ公にされていない情報ですが、有田氏が講演会で話されたということは、ネットで公開しても大丈夫でしょう。おそらくモーツァルトの子孫は今もどこかで普通に生きている、ということになるわけですから、これってなんだかとても楽しいことではないでしょうか?
西洋音楽史は19世紀にドイツで作られたものなので、音楽家を神聖なものとして祭り上げるために、不都合な部分は隠蔽されていますし、実際の人物像以上に崇高な人間に仕立て上げられているところがあります。今後、このような隠蔽や虚飾はしだいに取り除かれ、音楽史の事実が明るみに出てくることでしょう。
有田先生は、モーツァルトファンの方に対して、幻滅させるようで申し訳ないと心配していらっしゃいましたが、それでも、モーツァルトが非常に人間味のある人だったとわかったうえで、モーツァルトが大好きです! とのこと。もしモーツァルトがいなかったら、などと考えることもできないそうです。
もしモーツァルトがいなかったら・・・? う〜ん、それはたいへん困りますね〜
みなさまはいかがでしょうか?
それにしてもモーツァルトは、晩年にフリーメーソンに加入して、宗教を超えた人類の理想を追求しながら、最後までややこしい人間関係は超克できなかったんですねえ・・・

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