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 世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいあるもので、先日はじめて知った驚愕の事実をお伝えします。
スタインウェイを新しい住居に運び込んだ時のこと。
何度見てもほれぼれするピアノ運送屋さんの、神業のような移動技術に見とれていると・・・
運送屋さん「どの位置に置きますか?」
私「この壁から○センチ離してお願いします」
というやり取りになりますよね。
それで鍵盤が壁に対して90度になるように置いていただいて、ほっと一安心と思いきや、
運送屋さん「側面と壁は平行になりませんけどね」
私「え・・・?ど、どういうことですか?」
なんと、ピアノの鍵盤と外枠の側面は直角ではなかったのです!
運送屋さん「このピアノの胴体はちょっと三角形になっているんですよ」
私「はあ〜そうなんですか〜、それは知りませんでした・・・」
あとで実際に測ってみると、本当にピアノと壁の間は、鍵盤側よりも後部の足側の方が2.5センチぐらい狭くなっていました。やはりピアノのおしりはちょっとふっくらしていたのでした。
これはおそらく音の響きを豊かにするために考え抜かれた形態なのでしょうね。
他のメーカーについての詳しいことはわかりませんが、それぞれの最高の技術がつぎ込まれていることでしょう。

灯台もと暗しというか、長い間毎日接して来たピアノでも、全く知らなかったことがあって度肝を抜かれることがあります。
2年ほど前、ベーゼンドルファーの勉強会に行った時のこと。
調律師さん「ピアノの鍵盤と床は平行ではなくて、キーの手前の方が、キーの奥よりわずかに高くなっています。その方がテコの原理で力を加えやすく、弾きやすいからです。ためしに鍵盤の上にビー玉を置いてみてください。手前から奥に向かって転がるはずです。」
これもぐわ〜〜んとショックでしたね〜。鍵盤が平らではなくて、少し傾いているなんて知らなかったんですもの。自分の専門のことでもこんなに知らないことがあるなんて、世の中にはきっとまだまだ謎がいっぱいで、自分がよく知っていると思っている、たとえば何十年も一緒に暮らしている人のことだって、じつはまだ知らない面があったりするのかもしれませんね・・・

ついでにもうひとつ、スタインウェイとベーゼンドルファーの違いについて。
その音色の違いが文学的に表現されたりしますが、もともと製造の発達過程の系統が違うのですね。
クリストフォリが作り出したハンマーアクション楽器の製造技術は、ドイツのジルバーマンに伝えられ、その弟子のJ.A.シュタインがウィーン式アクションを制作しました。サロン風の繊細で敏感な音色を特徴とする、南ドイツ・オーストリアの系統からベーゼンドルファーが生まれました。
一方、ロンドンのジョン・ブロードウッドは、鍵盤は重いものの音量が大きいイギリス式アクションを制作しました。イギリス式はエラールによってフランスへもたらされ、このイギリス・フランス系統からスタインウェイやヤマハが生まれました。
よくスタとベーゼンを比較して、スタは打楽器的でベーゼンは弦楽器的などと言われたりしますが、より正確に言えば、スタはチェンバロの製作者がクラヴィコードの特徴を取り入れて作ったイギリス式ピアノの系統で、ベーゼンはクラヴィコードの製作者がチェンバロの特徴を取り入れて作ったウィーン式ピアノの系統ということになるのでしょう。
え?よけいわかりにくくなった?としたらごめんなさい。
知ってる人は知っている、知らない人はぜんぜん知らない豆知識でした。

閉じる コメント(2)

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目から鱗、まさに違いが簡潔に分かりました、感謝です。我が家はヤマハでイギリス式だったのですね、道理で音量が響き渡ります!

2009/4/25(土) 午後 4:23 [ ESC ]

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Love☆さくらさん、こんにちわ。ピアノの系統の違い、わかりやすくてよかったです。最近思ったのですが、ヤマハは適当に弾いてもだいだいきれいな音が出て、ぼろが目立たないのですが、スタインウェイは反応がよくて、いい加減に弾くと忠実に変な音がします。そして心をこめて弾くと、ものすごくいい音がするのですね。

2009/4/26(日) 午後 9:57 [ mus*io*2013 ]


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