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松本市民オペラ「魔笛」を上演しました!
市民オペラといえば、市民オペラね〜とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
でも「松本市民オペラ」は違うんです!
まず、合唱歴何十年というツワモノの皆様の、音楽に対する純粋な情熱があり、それを率いる優れた指導者とスタッフに支えられ、さらに地方都市でありながら豪華なオペラ劇場を持っているのです。
美しい山と澄んだ水・空気の中、整備された環境で練習に専念することができて、次第に声を磨かれた皆さんが、気鋭の演出家の指示を受けながら、最後に優れた歌手たちと共演することによって、ついに憧れ続けた「魔笛」を大ホールいっぱいに燦然と繰り広げることができました。
合唱の皆さんはお仕事や家庭を持ちながら、時間のやりくりをして練習に通い続け、最後の一週間は毎日のリハーサルに、なんと東京から通った方もいらっしゃるのですから、本当にたいへんな大事業を成し遂げられ、お疲れさまでした!
演出の白井さんも、松本の皆さんの純粋な情熱には驚いていらしたようですね。
市民オペラを敬遠していらした音楽通の某先生も、しぶしぶ来て下さったところ、あまりのすばらしさに本当に感動していらっしゃいました。
他にも、一回公演ではもったいないから、リハーサルを子供達に見せた方がいいと言う方もいらっしゃいました。私も本当に一回ではもったいないと思います。ぜひ再演に向けてがんばりましょう!
今回の演出で、最も型破りだったのは、オケをステージ後方に持って行き、ステージと客席を近づけて一体感を実現したことですね。
白井さんは俳優出身なので、このような常識にとらわれないアイディアを試みることができたのでしょう。もともとオペラ出身ならば、なかなかこんなことは出来ませんね。
大変なのは指揮者で、歌手を見ることができない状態で振らなければならないのですから、曲芸の世界になってくるのです。でも私たちも指揮者のモニターを見ながら演奏することもあるので、その苦労を味わっていただけたでしょうか。
指揮の城谷先生も本当にすごくて、魔笛のすべての歌手の歌と歌詞を覚えていらっしゃいました。オケパートも覚えていらっしゃるのでしょう。合唱の全てを覚えているわけではないとおっしゃっていましたが。今までに12〜3回魔笛をやったからとおっしゃっていましたが、だからといって、すべての歌詞を自然に覚えられるものじゃないですよね。作曲はこのごろ題材がなくて作っていないとのことでしたが、ぜひまた作って下さいね、と申し上げました。合唱団員も城谷先生によく懐いていて、次回も振って下さるようにお願いしたところ、良い方向に行きそうな雰囲気でした。
副指揮者の松井さんはまだ20代ですが、身長187センチで、東欧に留学された新進の若手として期待されます。小沢征爾さんと村上春樹さんの本のお話をしたところ、丸善で買おうかなとおっしゃっていました。皆さん、松本が気に入って下さったようで、よかったですね!
魔笛のテーマは、音楽と愛の力によって、人は火の中も水の中もくぐり抜けて、光の国へ至ることができるというもの。
本当に昨夜は音楽と連帯によって、私たちは結びつけられ、ひとつになることができました。
そしてこの感動は子供達やたくさんのお客様の心にも伝わって、胸を熱くし、精神を豊かにすることができるでしょう。音楽によって我々は進む・・・また今日からも!
今回魔笛の台本を読み直して気づいたことは、魔笛ってずいぶん男性主導で女性差別発言があるのね、ということと、パミーナのお父さんは何者なのだろう?ということ。
パミーナの母は夜の女王で、父は出て来ませんが、台詞の中に、パミーナの父が「七重の太陽の環」をザラストロに渡したというところがあります。するとパミーナの父は、ザラストロに王権神授した神であることがわかります。それは太陽神です。
パミーナは太陽神と月の女神の娘なのですね。
ですから「魔笛」は、アーサー王物語と同じように、神々の時代から人間の時代に移り変わる頃のお話だということになります。
タミーノは地上の王国の王子ですから、人間です。
タミーノは、パミーナという神の子と結婚するわけですから、タミーノの心に神性が宿ったと解釈することもできます。そしてパミーナと共に光の国へ上昇するタミーノが描かれています。
(そのあたりをシカネーダーがよく理解していないので、台本が混乱し、わかりにくくしているのです。)
一方パパゲーノは、パパゲーナと共に地上の幸せを選び、肉体の楽しみを味わいながら子孫を増やし、地に満ちていきます。
3人の童子は何者?と言われていましたが、これは神と人間を媒介する役目で、いわゆる天使なのでしょう。
今回の演出では、白い弾力性のある帯を4本吊り上げて行くことでピラミッドを作ったり、(上高地の)白樺の木で「2本の柱」を表現しているところが面白いと思いました。
私も以前に、グノーシスの物語「真珠のうた」を音楽舞踊劇にして演出したことがあるので、とても興味深く拝見しました。その時は白い布と黒い布を筒状にして天井から吊るし、二本の柱としたのです。
「真珠のうた」は「魔笛」の原型ともいえる物語で、ある王子が旅に出て、竜を倒したりしながら成長して、光の国に至るお話です。
そういえば最近「ヨハネ受難曲」を「合唱舞踊劇」として表現した公演がありましたね。
もともと合唱はコロス(歌いながら輪になって踊るというギリシャ語)なのですから、オペラが生まれる必然性があったのでしょう。
その「ヨハネ」を見たかったですね。
本当に合唱劇は面白いですね!
皆さま本当にお疲れさまでした、ありがとうございました!!
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お疲れ様でした!素敵な写真も!
ぜひ紹介させてくださいませ〜♪
いろいろなところでコレペティさんたちに支えていただき感謝です!
サイトウキネンも頑張ってくださいね!
2012/1/28(土) 午前 10:18 [ masami ]
masamiさま、どうもお疲れさまでした!
すばらしい公演でしたね!
私も今でも頭の中に魔笛が鳴っています。
でも今日はピアノ協会のオーディションを開催し、作曲中でもあり、目の回るような毎日です。
真冬日のこの頃、どうぞお体を大切に!
2012/1/29(日) 午後 11:48 [ mus*io*2013 ]