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〜生きるための究極の変身(蜂になった蛾)〜
例えば貴女は新垣結衣になりたいですか?貴男は福山雅治になりたいですか?
なりたいと思ったらどうします。
まずヘアースタイル、続いてお化粧、最後は整形ですか?でも同じ日本人なのに、顔やプロポーションをうり二つに見せるのは不可能に近いですよね。
ましてや蛾が蜂になるなんて、それこそ不可能だと思えます。
ところが、実際にはいるのです。
論より証拠。百聞は一見にしかず。まずは写真を見比べてください。
セスジスカシバ
2013年3月24日現在Yahooブログ内に4件ヒット
右前脚が無いですね。右脚があって、中脚が上に上がっていなければ、
なんとリアルに蜂の姿を真似しているのでしょう。
蛾だという自分を忘れて、中脚も下げればいいのに。
あっ、また疑問が増えた!なぜ蛾は中脚を上げるんだ?
スカシバの仲間は夜行性ではなく、みな昼行性だそうです。 キイロスズメバチ
給水しています。巣で待つ幼虫のために。
どうです。その巧みさに驚くばかりです。
ではなぜ蛾が蜂の姿になったのでしょう。
擬態という便利な言葉がありますが、その目的は、外敵から身を守るためもしくは肉食生物なら獲物を捕らえる時に見を隠す手段です。
この蛾は肉食ではありませんから、やはり身を守るためでしょうね。
蛾の敵は、アシナガバチ・スズメバチ・寄生バエ・トンボ・鳥などがいますが、スズメバチ・トンボ・鳥以外は幼虫時の天敵です。
成虫として蜂の姿をしている以上、成虫時の敵に対するための変身と考えるのが普通です。
そうなると、この姿になった目的は、スズメバチ・トンボ・鳥などに対するためと考えられます。
私の観察経験からすると、蜂が蛾の成虫を狩るシーンを見たことがありませんし、トンボは飛行する獲物を捕らえる習性があります。
あまり活発に飛ばないこの蛾を狩るとしたら、やはり鳥ということになります。
じゃあこのセスジスカシバは、私が考えたようにして、もしくは他の蛾が鳥に食べられるのを見てこの姿になったのでしょうか?
そうだとしても、蛾の頭脳で鳥が蜂を苦手だと知りうるのでしょうか?
知り得たとして、蛾が蜂に変身できますか?
蝶やバッタの翅が木の葉に酷似していたり、カマキリが花びらに似ていたりと、生活する周りのものに似せて身を隠すのならシンプルな変身で、ある意味私の納得しうる範囲内です。
だがらと言って・・・?
一般的な蛾と蜂、その両者の姿はあまりにもかけ離れているように思えますし、
親が子に対する思いは、子々孫々を重ねて、これほどのディテールで変身できるなんて。
現実にいるのだから納得せざるおえないのですが・・・。
私は以前、昆虫同好会で同じスカシバの仲間(ヒメアトスカシバ)について記したことがあります。
次回はその記事 心に残る昆虫(18) 〜ヒメアトスカシバ〜 を紹介します。
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今更ですがコメントさせてください。
蛾が蜂に似せようと思って変化したのではなく、どちらかと言えば蜂に似たフォルムに突然変異した個体のほうが確率的に生き残りやすかったため、それが積み重なって徐々に蜂に似ていった。と考える説が今は主流です。
2014/10/14(火) 午前 5:45 [ hip*pvi*082* ]
hip*pvi*082*さん
そもそも仮説を科学的に立証することは、その仮説以外の可能性のを否定することで仮説の正当性を立証することですよね。
石井教授は、擬態を否定しているのではなく、その正当性を学術的に立証することは不可能なので、使うべきではない言葉だとおっしゃいました。私の質問に対して。
2014/10/14(火) 午後 7:50 [ 上から目線 ]
hip*pvi*082*さん
おっしゃるとおりです。私も昆虫同好会(大阪府立大学内)に所属していましたので、そのことは十分承知しております。
昆虫学会会長を勤められた石井実教授などは、擬態という言葉を使うこと自体に否定的でした。
ですが私たちアマチュアとしては、世の中にこれほど多く別種の姿を真似た昆虫がいることを思えば、やはり何がしかの意思が世代を超えて働いて、このような生物が現れたと思ってもよいのではないでしょうか。
意思とは、脳ではなく、生存のためにあらゆる手段やデザインを遺伝子レベルで世代を超えて試み、種存続の決め手を探っていったプロセスの方向性と言っても良いのかもしれません。
リクエストいただければ、『擬態と種の存続』について新規ページを記すことは可能です。
リクエストお待ちしております。
2014/10/14(火) 午後 7:59 [ 上から目線 ]