カメラとビデオを棒にくっつけて

堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜キマワリの仲間は防衛物質を分泌する。何にそれ?
 
 キマワリはゴミムシダマシ科の一種だということは前回ご紹介しました。
  キマワリ科というグループはないのですが、
キマワリは分類学上で言うと、動物界 節足動物門 昆虫網 甲虫(鞘翅)目 カブトムシ亜(多食)目 ハネカクシ下目 ゴミムシダマシ上科 ゴミムシダマシ科 キマワリ亜属 キマワリ属の一種というらしいのですが、
私にも「ようわからんは。」という情報です。
 
前回のブログは、web上でアンチョコに検索した情報を紹介しましたが、その後で「あんなんで いいのか?」
と何かが頭に引っかかっていました。
 
それじゃあ手元の図鑑ではどのように記述されているのかと思い、全4巻からなる保育社の原色日本甲虫図鑑の(Ⅰ)で、項目索引してみると、ゴミムシダマシ科については、P133とP162とP244に記述がありました。
P162には分類学上の身体的特徴を紹介する難解な記述で、頭が痛くなってしまうもの。
次にP244には、野外では決して採取されないが、輸入穀物などから得られる種を多数紹介するページで、そんなかたちでしか出会う事が出来ない種があるとういう情報は、それなりに興味のわく話しですが、その種を見る機会がなければ、「だから何だ?」という一言で終わってしまう話です。
 
じゃあ残るP133には何が記されていたかと言うと、ここからが今回の本題です。
その記述を簡単に紹介すると「ハムシダマシやクチキムシを含む広義のゴミムシダマシ科の種は、2種の防衛物質を分泌する。」というものでした。
皆さんは、防衛物質って何だと思いますか?
私が瞬時に思いついたのは、外敵を追い払う臭いニオイ物質でしたが、ここで紹介されている物質は、そんな単純なのものではありませんでした。
更に続く図鑑の記述をこれまた簡単に紹介すると、「一つは腹部の一カ所から2種のキノンにいくつかの物質が混じったものを、他の一つは、前胸からフェノール物質なるものを分泌する。」というものでした。
ところが、それらの物質がどんな役割を果たすかについては、全く記されていません。
ここからは結局 web検索になってしまうのですが、
 
まずはキノンですが、
キノン - Wikipediaには、【生物学的役割】の項目に、「昆虫の外骨格が脱皮に硬化するのは、キチン質の外骨格の基質に大量に埋め込まれたタンパク質分子にキノンが結合することによる。」という記述がありました。
つまり脱皮したフニャフニャな体を再び甲虫らしい硬い甲のように硬化するのにキノンが必要ということです。
 
次にフェノールですが、
昆虫血液は何故黒くなるか-その仕組みについての研究と昆虫の生体防御機構-には、「昆虫血液が試験管の中に取り出されるとなぜ黒色色素(メラニン=チロシンやドーパなどのフェノール性物質が空気中の酸素の存在下で酸化され、生じたキノン類が重合した複雑な化合物)を合成し始めるのかについての研究がある。メラニン合成の背後に隠された仕組みは昆虫のカビやバクテリアに対する主要な生体防御機構の一つであることが1990年代に入りはっきりしてきた。」という内容が記されていました。
この他にも植物が昆虫などからの食害を防ぐためにフェノールを分泌するといった内容の論文もあり、
植物愛好家にとっても、興味深い物質の記述でした。
つまり、複数のフェノール物質が空気に触れて酸化されて前記のキノン類が重合してメラニンになり、これが俗に言うバイ菌などから体を保護するということのようです。
 
わかりましたか?私はなんとなくわかった気がしました。よかった。
 
画像が無いと寂しいので、最後にゴミムシダマシの一種を紹介しておきます。
 
イメージ 1
ヒメツノゴミムシダマシ
2013年6月26日現在Yahooブログ内に0件ヒット
角の形状がわかりますか?キノコのようなものを食べてますね。

閉じる コメント(4)

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こんばんは!
なかなか難しい内容でした。
昆虫たちも、様々な防衛物質を使って、自身の身体のサポートをしているのですね。
同様に植物たちも、外敵を寄せ付けない「忌避作用」、受粉を助けてくれる昆虫を引き寄せる「誘引作用」、自らの身体を守る「抗菌作用」…これらの物質を細胞の中に持っています。
これらの物質を凝縮したものが、アロマテラピーで使われている精油です。
もしかしたら、昆虫のもつ防衛物質も、人間の健康に応用出来る研究も、やがて行われるかも知れませんね!

2013/6/28(金) 午後 8:45 [ 湖池健彦 Essay ]

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湖池健彦 aromaさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
今回の内容が難しいと言いながら、それに対するコメントもなかなかどうして、私には難しい内容です。
確かに昆虫の持つ力を人間に、良い物は応用する。それは素晴らしいことです。
例えば人のIPS細胞を人意外の生物に移植培養して活用することなどもそんな事例かもしれません。
でも何だか背筋が寒くなる思いがするのは私だけでしょうか?
人の欲望が暴走しなければよいのですが・・・。
SF的マイナス思考ですか。

2013/6/28(金) 午後 9:39 [ 上から目線 ]

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お〜!今回は難しいぞ!しかも今おらは酔っぱらってるし^^
そういえば原色日本甲虫図鑑、全て(3巻)持ってましたけどあまりに貧乏生活でしたので今年早々ブックオフに売ってしまいました。今から考えると非常にもったいなかった気がします。

防衛物質は、要するに屁でしょうか?

それにしてもとても勉強になります。

アリって潰すとめちゃ臭いですね^^
あの匂いはなんぞや!

2013/6/28(金) 午後 10:38 こじごろ2世

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こじごろ2世さん
ごきげんですね。もしよろしければ、明日 酔いが覚めたらもう一度読んでほしい気がします。
今度は売った図鑑をブックオフで買うって手もありますよ。

2013/6/28(金) 午後 10:54 [ 上から目線 ]


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