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〜アマチュアから見た学術論文の難しさと小保方晴子さんのピンチ
(2014年3月14日)〜
生物のあらゆる細胞に成長できて再生医療の実現につながるiPS細胞を発表し、2012年にノーベル生理学 ・医学賞を山中 伸弥(やまなか しんや)教授が受賞したことは記憶に新しいですね。
ところが、早くもIPS細胞に替わる新型の万能細胞の開発に成功したと英科学誌ネイチャーに発表され、世界の注目を集めた「STAP細胞」の論文が、センセーショナルに報道されました。
更にその直後とも言えるここ数日、この論文が白紙撤回されるのでは?との報道が世間を騒がせていますね。
平たく言えば盗作論文ではないかと。
数日前までは、ワイドショーなどもこぞって報道していたので、この論文の筆頭著者が理研研究ユニットリーダーの小保方晴子さん(30歳)だということは、日本国中の科学に疎(うと)い人でも知るところでしょう。
割烹着を着て研究をするという型破りでありながら、古き良き時代の日本女性の象徴的な出で立ちで若く美しい女性が生命科学の分野で世紀の大発見を発表したと、それはそれは大騒ぎでしたよね。
それだけに今回のゴシップ報道には、日本中が驚き、多くの方が耳を疑ったことでしょう。
私が今日 耳にした、ラジオの『 おはようパーソナリティ道上洋三 です』という番組で科学雑誌の編集者の方が語ったところによると、小保方さんの博士論文の108ページからなるSTAP細胞の論文中の約20ページが米国立衛生研究所のホームページの記載とほぼ同じで、今回の論部のSTAP細胞の万能性を示す重要な画像4枚が、かつて小保方晴子さんが早稲田大に提出した平成23年の博士論文を流用している疑いがあるとのことでした。
かんじんのSTAP細胞がこの世に存在するのか否かについては、今後の調査報告を待つことにしましょう。 ところで、そもそも学術論文とはどういう決まりを踏まえる必要があるのでしょうか?
この疑問について私は、昆虫の記事(論文モドキ)を記した時の経験から学術論文の難しさの一端をご紹介したく思います。
直接の例としてご紹介するのは、南大阪昆虫同好会というローカルな昆虫の会の会報に投稿した
このページについては、その後の〜解説:コメツキムシの跳躍の秘密〜でよりわかりやすく説明も加えています。
たかが虫の会の素人文章と無視しないでくださいね。
同好会というと、世間的には軽い響きがあり、軽い気持ちで入った会だったのですが、昆虫の分野では、学会に準じるような知識や文章力などが要求されることに、私自身としても驚いたものです。
まず、論文形式の記事を記す時の決まり事ですが、とにかく過去に発表されている論文などを踏まえて文章を記すには、それがどこから引用、もしくは参考にしたかを明確に示さなければ盗作とみなされ、採用されません。
もちろん自信が過去に記した文献も、その文章を引用するなら、引用文献として記さなければだめです。
大平仁夫さんが、月刊むしという雑誌に記載したコメツキムシ入門(1)を引用しました。
これを示すには、私の記事の文末に【引用文献】を全て列記する中で、以下のように紹介します。
大平仁夫(1993) 入門シリーズ・9 コメツキ入門(1).月刊むし(263):24-28.
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
著者 発行年 記事の題名 雑誌名 号数 記事のあるページ
そしてこの文献を引用した私の記事の中では、
大平(1993)の記述によれば、コメツキ類の跳躍は、・・・・・ことによっておこなわれる。
もしくは、
コメツキ類の跳躍は、・・・・・ことによっておこなわれる(大平,1993)。
と記さなければならず、これを守らなければ、盗作となります。
私の場合は、アマチュアの記事なので、このしばりはそれほど厳格ではありませんが、
これがその道のプロの論文となると、これすら守らない論文はありえません。
果たして小保方晴子氏の論文はどのようなものなのでしょうね。
以下には、私がとりあえず書き上げた文章が、専門家(大阪府立大学 石井実教授)のご指導により、どれほど添削されたかをご紹介しておきます。
はっきり言ってボロボロです。この草稿の段階で3 回は書き直し、添削の後に更に3 回くらいは書き直したでしょうね。
注:引用文献の記述の方法は、会誌、雑誌、学会論文などで、多少異なったとり決めがあります。
引用文献の書き方(南大阪昆虫同好会の場合)
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たぶん一生縁の無いお話でしょうが、面白かったです!^^
論文を発表することの大変さはよくわかりました。
2014/3/15(土) 午前 9:45
トビトビさん
そう言わずに、一度昆虫同好会に入会して、記事でも書きませんか?
今とは違うものが見えてくるかもしれませんよ。
2014/3/15(土) 午後 8:25 [ 上から目線 ]