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〜高野山:徳川家霊台について(2014年5月4日)〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!高野山編
【高野山を紹介した過去のページ】
前回お約束した通り、パンフレットの記述について記します。
まずは原文の紹介です。
【重要文化財 金剛峯寺徳川家霊台 家康霊屋・秀忠霊屋二宇】
昔の高野山の聖方の本寺であった大徳院の裏山にいま残る二棟の建物で、三代将軍家光公が大檀主(おおだんしゅ)となって創建された。
右が東照宮(家康霊屋)、左が御霊屋(秀忠霊屋)である。ともに方三間宝形造(ほうきょうづくり)、銅瓦で葺き、前に唐破風造(からはふづくり)の向拝(ほうはい)がつく、一辺の長さは六・七メートルの小さい堂であるが、彫刻、色彩、蒔絵、飾金具などに美をこらしている。
構造材に寛永十年(一六三三)、彫刻に寛永十八年(一六四一)の墨書銘を残し、落成は、寛永二十年である。
両堂はそれぞれ透塀(すきべいで囲まれ、唐門から出入りした。正面の向拝(こうはい)に唐破風がつき、周囲に縁(えん)と勾欄(こうらん)をめぐらす。
身舎(しんしゃ)は唐様(からよう)の手法によってつくる。円柱の下に礎盤をおき、上に斗組(ますぐみ)をのせる。
斗組は三手先詰組(みてさきつめぐみ)で、二重の尾垂木(おたるき)を用いる。
斗組間(とぐみま)や頭貫長押間(かしらぬきなげしま)は黒漆の下地に彫刻を入れる。向拝の斗組間に蟇股(かえるまた)をおき、寅が彫られ一方、秀忠霊屋は兎が彫られているので、卯年生まれかと思われ、虹梁(こうりょう)の上に大塀束(おおへいつか)をたてる。
軒は扇垂木(おおぎたるき)で、黒漆喰塗りに鍍金金具(ときんかなぐ)を用いる。
内部の壁面に極彩色の絵を描き、天井は折上小組格天井(ごうてんじょう)である。唐様須弥壇(しゅみだん)の上に入母屋造妻入、唐破風の一間厨子で装飾は絶頂に達する。
霊屋や厨子の装飾は京の彫師、塗師の手に成るという記録がある。
(内部の一般公開はされていません。)
以上の文章を分かりやすくすると↓(青字は、意訳した文、赤字は、単語の意味)
【重要文化財 金剛峯寺徳川家霊台 家康霊屋・秀忠霊屋二軒】 宇とは屋根の意味
昔の諸国に信仰を広めた高野山の僧の本寺であった大徳院の裏山にいま残る二棟の建物で、三代将軍家光公が寺の金品を贈与する大施主(おおせしゅ)となって創建された。
檀主とは、寺院や僧に金品を贈与する信者。施主のこと。
右が東照宮(家康霊屋)、左が御霊屋(秀忠霊屋)である。4面の壁面が全て柱と柱の間が3つ(柱は1面に4本)で、四角錐型屋根の造り、銅瓦で葺き、前に唐破風造(からはふづくり)の向拝(ほうはい:以下に図解あり)がつく、一辺の長さは六・七メートルの小さい堂であるが、彫刻、色彩、蒔絵(まきえ:漆で文様を描き,その上に細かな金銀粉 などを固着させ磨いたもの)、飾金具(かざりかなぐ)などに美をこらしている。
構造材に寛永十年(一六三三)、彫刻に寛永十八年(一六四一)の墨で書いた文字を残し、工事完了は、寛永二十年である。
両堂はそれぞれ透塀(すきべい:以下に図解あり)で囲まれ、唐門(以下に図解あり)から出入りした。正面の向拝(こうはい)に唐破風がつき、周囲に縁(えん)と勾欄(こうらん)をめぐらす。
神社の母屋(おもや)は中国風の手法によってつくる。円柱の下に礎盤をおき、上に斗組(ますぐみ)をのせる。
斗組は三手先詰組(みてさきつめぐみ:以下に図解あり)で、二重の尾垂木(おたるき:以下に図解あり)を用いる。
斗組間(とぐみま)や頭貫長押間(かしらぬきなげしま)は黒漆の下地に彫刻を入れる(以下にアップ画像あり)。
向拝の斗組間に蟇股(かえるまた)をおき、寅が彫られ(以下に画像あり)一方、秀忠霊屋は兎が彫られているので、卯年生まれかと思われ、虹梁(こうりょう)の上に大塀束(おおへいつか)をたてる。
軒は扇垂木(おおぎたるき:以下に図解あり)で、黒漆喰塗りに鍍金金具(ときんかなぐ)を用いる(以下に画像あり)。
内部の壁面に極彩色の絵を描き、天井は折上小組格天井(ごうてんじょう:以下に画像あり)である。唐様須弥壇(しゅみだん:本尊を安置する一段高い場所)の上に入母屋造妻入、唐破風の一間厨子(以下に画像あり)で装飾は絶頂に達する。
霊屋や厨子の装飾は京の彫師、塗師の手に成るという記録がある。
(内部の一般公開はされていません。)
宝形造の建物↑ 三手先詰組(みてさきつめぐみ) 方三間宝形造の間は、長さの単位一間
= 1.81818182 メートルとは関係ない
二重の尾垂木 扇垂木と平行垂木の違い
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b1/Ninnaji_Kyoto15s4470.jpg/200px-Ninnaji_Kyoto15s4470.jpg http://www.reihokan.or.jp/bunkazai/kenzobutsu/images/p_toku02.jpg
折上小組格天井(ごうてんじょう)の間 入母屋造妻入、唐破風の一間厨子
花の彫り物は、黒漆喰の下地に彫刻を入れている。
以上でパンフレットに記された文章の意味が理解できたでしょうか?
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