カメラとビデオを棒にくっつけて

堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜あべのハルカスみさか天空(2014年8月30日
   サブタイトル:オヤジブログは自由だ! 
        
 
今日は、久々に阿倍野に行きました。もちろん堺から三輪自転車で。
阿倍野と言えば、現代では あべのハルカスですよね。
以前にも あべのハルカスの画像をご紹介しましたが、今回は視点をまた変えてみました。
題して『あべのハルカスみさか天空』
意味がわかりませんよね。
今回の作品名を決めるにあたって参考にしたのは、葛飾北斎の『富嶽三十六景 甲州三坂水面』
有名すぎる木版画なのでご存知とは思いますが、富士山と湖面に映る富士山をモチーフにした作品です。
 
ですが、『富嶽三十六景 甲州三坂水面』が実際にはありえない光景を描いていることもご存知でしょうか?
 
湖面に映る「逆さ富士」の虚像が鏡絵ではなく、点対象になっている。そしてそれは実際の夏富士(と思われる)ではなく冬の富士になっているということを。

現実にはあり得ない「かたち」を組み合わせることにより、かえって生々しい存在感を表現する手法、それが北斎の作品の本質的な特色の一つなのだそうです。

御坂峠から富士山を見渡した光景と、峠を下ってきて「逆さ富士」を目にした時の両方の感動が込められているらしのですが、現実の富士と湖面に映る虚像の「逆さ富士」の季節感をあえて正反対とし、それを鏡絵とせずに点対象とし、こうしたあり得ない「かたち」を組み合わせて現実化することを好んだ北斎の想像力によって作り出された非現実的であるがゆえに鮮烈なリアリティーを持つ彼の作品は、ユーモア、ウイット、独創の域を超え、白昼夢を実像として見せてくれます。
つまり、、『富嶽三十六景 甲州三坂水面』『三坂』とは、『見坂』でも、『三坂』でも、『御坂』でもなく、『三逆』を表現しているのかもしれませんね。
 
もちろん『富嶽三十六景 甲州三坂水面』は1つの情景絵ですが、私はこれを組み写真で真似てみまましたのでごらん下さい。
 
イメージ 1
イメージ 2
合わせ作品『あべのハルカスみさか天空』
 2014年8月30日撮影
カメラ:α6000 レンズ: E16mm F2.8 SEL16F28+VCL-ECF1(広角+魚眼)
 
上は12時ごろに撮影した見た通りの作品、下は夕刻に撮影したものを上下・左右を反転して点対称風、これら2作品を1つに組合わせて湖面に映る像のように表現してみました。
 
北斎は湖面に映る「逆さ富士」の虚像が鏡絵ではなく、点対象になっている。そしてそれは実際の夏富士(と思われる)ではなく冬の富士としましたが、
私は、空へとそびえる『あべのハルカス』の実像を逆さにしてみると、画面の周囲を取り囲むリング状の歩道橋の下部から見上げた空とビルの画像を見ると、その空間は空ではなく池(もしくは水鉢の中の水面)のように見えてくる。
このことから点対称風に下の作品を反転し、季節を変えることはできなくとも撮影時間を変え、上下の作品を同じように国道をバスや車が通過する構図の作品としながら、撮影時間がことなれば当然バスも車の同じではない。
そんな不思議なパラドックスにおちいる合わせ作品としました。
 
ねんのため『富嶽三十六景 甲州三坂水面』も紹介しておきます。
 
『富嶽三十六景 甲州三坂水面』
 
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