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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜明日香村:水落遺跡は労働時間を管理した始まり?
   サブタイトル:オヤジブログは自由だ!奈良県明日香村編  
       

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以前紹介した〜明日香村:酒船石遺跡の小判形石造物亀形石造物に記した第37代斉明天についての説明の中で、日本書紀に記された皇極天皇時代からの造営・土木工事の軌跡の一つとして
斉明天皇6年 (660) 5月        中大兄皇子が初めて漏刻(ろうこく:水時計=水落遺跡)を                                       造る。石上池辺に須彌山(しゅみせん)を作り、粛慎(し                                  ゅくしん、、みしはせ古代中国の東北方面に居住した                           異民族の名称)47人をもてなす。
との記述をご紹介しました。
今回は大化の改新で活躍した中大兄皇子が作ったと言われるその水時計=水落遺跡をご紹介します。

漏刻について|近江神宮の記述には、

「近江神宮の御祭神天智天皇は、その10年(671)4月25日に漏刻を作り、大津宮の新台に置いて鐘鼓を打って時報を開始されました。その10年ほど前、斉明天皇の6年(660)にも中大兄皇子漏刻を作られたとの記述があり、どちらにも「初めて」と書かれているので、その関係はよくわかっていません。そして斉明6年の方には日付がないので、天智10年のその日を太陽暦(グレゴリオ暦に直して6月10日を時の記念日とされました。
この時の漏刻がどのようなものであったのか、文献には全く記載がなく、不明というしかありません。飛鳥の水落遺跡斉明朝漏刻の跡ではないかとされていますが、漏刻そのものが出土しているわけではありません。
しかし漏刻・水時計そのものは、古く3500年前からエジプト・バビロニアで使われていたことが確認されており、中国でも前漢のころの文献にも出土品にも残され、この後多くの文献に図面や絵、また実物も残されており、この中国から伝わった知識のもとに日本でも作られたと考えられます。
それらの中国の文献などをもとに江戸時代の日本の文献にも描かれたものがあり、それらによって近江神宮の漏刻も水落遺跡の漏刻模型も推定され、製作されました。
漏刻の原理と保守管理
漏刻は水の流れ方が一定であることを利用したもので、四段の水槽の上段から順々に水が落ちていき、最下段の水槽に水が入ると、その水の量が増すに従ってそこに浮かべてある矢が浮き上がり、矢に付けた目盛を読むことにより時刻を知るようにしたものです。水槽を四段にすることにより、水槽の中の水量によって水圧が変わり流量も変わるのを防ぐことができます。
しかし当時は現代のような水道水があるわけではないので、不純物が混じって導水管が詰まったり流入速度が変ったり、あるいは冬期の凍結防止など、また夜間の運用のための灯明と監視役なども置かれたようです。また2つ以上の漏刻を比較したり日時計によって南中時を知り誤差を補正したようで、その運用はなかなか難儀なことであったことが文献からもうかがわれます。
時刻制度と漏刻の矢
矢の目盛についてはその時代の時刻制度とかかわってきます。中国では古くから1昼夜を100に分割した時刻制度が行われていました。矢には100の目盛を付け、古くは昼夜の長さの異同によって矢を変え、昼用と夜用と合せて40本以上の矢を取り替えて使用したといいます。不定時法で運用されたといえます。後には1本の矢を用い定時法で行われるようにもなったようです。不定時法は季節によって時刻が変わる江戸時代のような時刻制度、定時法は、時刻の刻み方は現代とはちがうものの考え方は現代と同じで、季節によって時刻が変らない時刻制度です。
日本では、1昼夜を12に分けて(12辰刻)十二支の名称で呼び、1辰刻を4つの刻(4刻または4点)に分け、さらにその1刻を10に分けていた(10分)ことが『延喜式』などの文献から知られます。1辰刻は現在の2時間、1刻は現在の30分、1分(ぶ)は現在の3分に相当します。時計を持たない一般庶民は太陽の動きと明るさによって生活するしかなかったでしょうが、少なくとも平安時代の宮廷の正式な時刻制度としては、季節によって時刻が変らない、定時法が行われていたとされています。
『延喜式』にはこの時刻制度によって季節ごとの日の出日の入り時刻、宮廷の諸門の開閉時刻、役人の出退勤時刻などが書かれており、その基準は漏刻によって知られる時刻ですから、漏刻の目盛もおそらく定時法で、1本に48の目盛を目盛って用いていたのではないかと考えられます。(100の目盛であったとか不定時法であったとかの説もあります)そして門の開閉時刻や1辰刻ごと、1刻ごとに太鼓または鐘を鳴らして時報を行ったわけです。
と記述されています。                                              

「当時の情勢を考えると、水落遺跡に設置された水時計は、呂才の漏刻そのものとはいかないまでも、それに近いものであったと思われる。最新式のものがもたらされていたならば、四段式漏壺になるが、あるいは、三段式漏壺であったかもしれない。いま仮に、水落遺跡に呂才の漏刻を置いたとしても、それはど不自然ではない。東から木樋を流れてきた水を桝で堰止め、ラッパ状鋼管を通して、一旦、地上に汲み上げる。そこから一番上の漏壺への給水は人力に頼ったのであろう。箭が上がりきると、箭壺にたまった水を漆塗の木箱へ一気に排水し、そこから、さらに、木樋を通して西へ流した。           
中大兄皇子が漏刻を作ったことにより、それまで大まかに、時には経験的に決められていた時間の観念が、より細かいものになった。役人達の勤務時間も漏刻により決められたのであろう。人々に正確な時刻を知らせることもさることながら、むしろ、そちらの方に漏刻を作った目的があったのかもしれない。水を使った「からくり」を用いて、従来より正確な時刻がわかる。これは、人々にとって驚異的なことであったに違いない。その「からくり」を作ったのが中大兄皇子であった。彼は、漏刻を用いて時間を計ることを通して、人々の管理を目論んだのであろう。その意味において、彼の政治を推し進めていく上で、漏刻は重要な役割を果しており、漏刻製作は、官僚制度を整える象徴的なことといえよう。と同時に、天子が時を司るという思想もこの時に受けいれているのであろう。後の時代になるが、天皇が行幸する際にも漏刻を携行している。漏刻は天皇のシンボルのひとつでもあった。」
と記されています。
イメージ 7
イメージ 8
イメージ 9水落遺跡の外周にある石垣
イメージ 5水落遺跡 人目線
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水落遺跡 高さ9メートルから撮影
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水落遺跡 説明版の画像1
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水落遺跡 説明版の画像2
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水落遺跡 説明版の画像3
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水落遺跡 説明版の画像4
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