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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜明日香村:須弥山石の形は陽石、用途は噴水
   サブタイトル:オヤジブログは自由だ!奈良県明日香村編  
       

明日香村の石造物                
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益田岩船を上から撮影した 超絶景  酒船石は庭園の 水遊び装置だった
命の源は流れ出て二つの酒船石へと酒船石遺跡の小判形と亀形の石造物
噴水として作られた石造物 石人像  形は陽石のような噴水石 須弥山石
田から掘出され天皇陵へそして 猿石 橘寺と高取城跡にもある 2つの猿石

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天照神と天皇全2ページ 考察と自論 飛鳥坐神社歌碑全5ページ 万葉歌等

前回ご紹介した石人像と同様、今回の須弥山石(しゅみせんいし)1903年(明治36年)に、明日香村石神地区にある田の土中(現在の石神遺跡)から掘り出されたそうで(飛鳥資料館の西南600m)、やはり重要文化財に指定されているそうです。

まずは明日香資料館に展示された須弥山石と、それと共に展示されていた須弥山石の構造を示したパネルの図をご覧下さい。

イメージ 1
須弥山石

イメージ 2
須弥山石の構造図
上・中・下三つの石は、いずれも内部をくり抜いてある。底から水を引き上げて、下の石の中にため、小孔から四方は噴き出させるようになっている。
中の石は、下の石と直接つながらず、間にもう1石あったらしい。また下の石の底面の構造から、別の石の上に乗っていたことがわかる。

続いて飛鳥資料館の庭に設置されている須弥山石のレプリカをご覧下さい。

イメージ 3
                   須弥山石のレプリカ(正面)
下部には幾つも孔があいており、そこから水が噴出しています。
イメージ 4
                   須弥山石のレプリカ(裏面)
レプリカの須弥山石レプリカの下部から水が出ているのが見えると思います。
そうです。前回ご紹介した石人像と同様に噴水構造になっているのです。
ポンプにない古代に、どのような仕組みで水が出るのか興味のある人もおられるでしょう。

イメージ 5
須弥山石の説明板
この説明版にある「須弥山石復元模式図でわかることは、須弥山石より高い位置にある水槽のような物から須弥山石下部へと水が流入すると、水位差から位置エネルギーが生じて水が押し入れられ、水が内部に溜まった時点で複数ある孔(あな)をふさいでいた止栓を抜くと、水が噴出するというものらしい。更には導管には噴水の勢いを調整するバルブの機能まで備えていたとは。

更にhttp://ecru.dtiblog.com/?mode=m&no=386には次のような記述が紹介されていました。
 
5日のニュースで 久慈という字を見て 4月半ばに購入した「シルクロード渡来人が建国した日本」 久慈 力(くじ つとむ)著という本のことを思い出した 。
一言:以下の『』はこの本の中の各項目だと思われます。)

石神遺跡からは、須弥山像や石人男女像が発見されている。これも「石と水」の技術であり、全体が噴水機能を持っているのである。噴水の技術は、中国や朝鮮ではほとんど見られない、メソポタミアやヨーロッパの技術である。 〜  P78 

『噴水機能を持った須弥山像はペルシャ文化の影響か』より 
・・・・・須弥山像は本来は須弥山檀という五段からなる、あの世とこの世の境界石であっただろう。仏教の五輪塔婆の前身だとされる。仏像を安置する台座のことを須弥座といい、大きな環状に造られた台座を須弥檀という。常識的には須弥山像はインド文化、仏教文化の産物と考えられている。須弥山とは、ヒンズー教的あるいは仏教的世界観からきているとされ、インドにある世界の中心にある山で、その頂上には帝釈天が住む天宮があり、その中腹には四天王が住むという。 
  
松本清張は須弥山像に関連して「噴水とはまことにイラン的である。砂漠に囲まれたオアシスでは、何よりも水に感謝し、水によろこびをおぼえる。噴水は水の饗宴の一つである。」と『火の路』の中で展開している。また、須弥山については、その原義である。「天山」のことであり、中国と西域の間にそびえる天山山脈のことだろうと述べている。 

しかし、須弥山はもともとはシュメールの山と読める。その語源は最高の山を意味するスメルから来ており、天皇を意味するスメラミコトと同じ語源である。そしてスメラミコトとは古代イスラエルの「サマリアの皇帝」を意味し、サマリアとは北朝イスラエル王国の首都であった。須弥山は君主の権威を象徴するものに転化したのだろう。 

いずれにしても、漏刻や噴水石像のようなめずらしい技術は、西アジア起源のものであり、中国や朝鮮などの使節や蝦夷や粛慎などの異民族を饗応するには、あるいは須弥山像などによって飛鳥王朝が世界の中心にあるとして、日本の天皇、日本のスメラミコトの権威を内外に示すには、最適であっただろう。 P81〜2

と紹介されていました。
思うに、上の「須弥山石復元模式図のように、水位差のある水槽から須弥山石へと水を流し込まなくとも、上流から下流へと一定の流速をもつ川の水を直接流し込んでも、噴水にはなるでしょうね。


更にhttp://ecru.dtiblog.com/?mode=m&no=386には須弥山についてのこんな記述が。
(須弥山儀) 
・・・・・・須弥山の須弥とは梵字「Sumeru」(スメール)の音写で妙高と訳される。 古代インドの宇宙観で、一須弥世界の中心にある高山を指す。 仏教ではこの須弥山説を踏襲しており、 江戸末期にはこれを一般に易しく理解させるため、 リンが鳴り太陽と月が時計仕掛けで動く模型を考案した。 これが「須弥山儀」である。 仏教宇宙観は「倶舎ぐしゃ論」(5世紀頃、世親作)に詳しく、 それによると宇宙空間(虚空)には巨大な風輪が浮かんでおり、 その上に水輪が、さらにその上には金輪(こんりん)が浮かんでいる。 水輪と金輪の境目は「金輪際」と称され、金輪上には海水が満ちてあり、最外周は海水が流出しないように鉄でできた鉄囲山(てっちせん)で囲まれている。金輪の中央には金・銀・瑠璃・玻璃の四宝でできた須弥山がそびえ立っており、その高さは海抜8万ヨージャナ(1ヨージャナは約7Km)。その周辺を九山八海(くせんはっかい)が交互に存在し、八海には八功徳水(はっこうどくすい)が満ちている。海中の四方にはそれぞれ東勝身洲(とうしゅうしんしゅう)、南贍部洲(なんせんぶしゅう)、西牛貨洲(さいごけしゅう)、北倶廬洲(ほっくるしゅう)の4島があり、我々人間は南方の贍部洲に住んでいる。ただし、この地下には恐ろしい八大地獄が待ち構えているという。この贍部洲のみを模型にしたものが「縮象儀(しゅくしょうぎ)」であり、本学大宮図書館に一基のみ存在する。江戸末期、西洋の地動説が広まることにより、仏教の権威が失われることを誰よりも危惧したのは仏教界であった。殊に天台宗の普門律師円通は『佛國歴象編』などを著し、仏教界の危機意識はあまりにも低いと憤慨し、仏法護持の信念を述べている。円通の揺ぎない梵暦普及の精神は、彼の高弟である天竜寺の環中禅機、その孫弟子である萩の永照寺倶舎晃厳らによって引き継がれた。・・・・・略・・・・・ 〜  (文・青木正範 大宮図書館司書) 
広報「龍谷」より (龍谷大学) 
http://www.ryukoku.ac.jp/about/pr/publications/63/05_treasure/index.htm 
江戸末期に須弥山の概念を一般に易しく理解させるために考案された、リンが鳴り太陽と月が時計仕掛けで動く模型。

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