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〜明日香村 飛鳥座神社の飛鳥山口神社:山口県の神社ではありません〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!奈良県明日香村編
−飛鳥坐神社内 飛鳥山口神社のページ−
●その他 明日香村のページ●
飛鳥坐神社には、飛鳥山口神社という小さな祠があり、ご祭神は、大山津見乃神 久久乃知之神 猿田彦乃神です。
素直で凡人の私としては単純に、「山口県にかかわる神社から御霊をいただいた末社か?」と思ったわけですが、「ほんとにそうか?」という違和感も感じていたのです。
この地を訪れる人々の中には、飛鳥の?山口神社?という名に何の疑問も持たずにお賽銭を投入し、お参りしている方も少なくない気がします。
神に対してなんですが、疑問すら持たなかった方はたぶん、「小さな祠までいちいちこだわって知る必要など・・・・」という無意識の意識の中で。
でも調べてみて正解でした。
山口神社と名のつく神社は各地に存在し、山口県にかかわる神社でも、ただ山の口にあるだけの神社でもなかったのです。
【山口神社とは】
山口神社 - Wikipediaによると、山口神社と名のつく神社には、3つのタイプがあるようです。そのタイプとは、
①単に山口神社という名の神社。(北海道札幌市、岡山県美作市、和歌山県和歌山市などにある。)
②令制時代の国家祭祀である祈年祭において祈願の対象とされた山口坐皇神(やまのくちにますすめがみ)を祀る神社。「○○山口神社」と地名を冠して称される。
③『延喜式神名帳』に記載される神社(式内社)で、「○○山口神社」と地名等を冠して称されるもの。
(賀茂山口神社(山城国) - 賀茂別雷神社摂社、夜支布山口神社(大和国添上郡)、生駒山口神社(同国平群郡)、巨勢山口神社(同国葛上郡)、鴨山口神社(同国同上)、當麻山口神社(同国葛下郡)、大坂山口神社(同国同上)、吉野山口神社(同国吉野郡)、都祁山口神社(同国山辺郡)など)
というわけで、飛鳥坐神社の飛鳥山口神社は、②の『令制時代の国家祭祀である祈年祭において祈願の対象とされた山口坐皇神(やまのくちにますすめがみ)を祀る神社。「○○山口神社」と地名を冠して称される。』に該当します。
ですが、飛鳥山口神社、のご祭神は以下の説明札にあるように、大山津見乃神 久久乃知之神 猿田彦乃神で、山口坐皇神ではりません。
飛鳥山口神社
ところで、『祈年祭』って何?『山口の神』って聞いたことないし。なんて思った方のために(私も知らなかったのですが、)調べて見ました。
【祈年祭とは】
祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)は、毎年2月に行われ、一年の五穀豊穣などを祈る神道の祭祀である。11月の新嘗祭(にいなめさい、にいなめのまつり、しんじょうさい:収穫祭にあたるもの)と対になるとされるが、皇室祭祀令(こうしつさいしれい)では祈年祭は小祭、新嘗祭は大祭とされていた。
本来は民衆が行う田の神への予祝祭であったが、中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、律令国家祭祀として成立した。7世紀後半の天武天皇の時代には既に記録があり、延喜式神名帳記載の全神社(3132座)が祈願の対象であった。平安時代には形骸化し、神祇官(じんぎかん、かみづかさ、かんづかさ)の内部でのみ行う祭祀となった。平安時代中頃になると、天照大御神を主に祀る祭祀と認識され、院政期には天照大御神を奉祀する天皇の祭祀として厳修された。13世紀初め、鎌倉時代初頭の順徳天皇の『禁秘抄』では、祈年祭は伊勢神宮関係の祭祀とされた。
(一言:伊勢神宮の前身である元伊勢=奥の社もあるし、やっぱり皇室との関係が深い神社なんですね。)
【山口坐皇神(やまのくちにますすめがみ)とは】
飛鳥坐神社(奈良・明日香村)によれば、山口神とは、皇居等造営のための用材を切り出す山の入口に鎮座する山の神だが、三代実録(901)・貞観元年(859)9月条に、
「8日庚申、・・・大和国・・・飛鳥神・飛鳥山口神・・・等に使いを遣りて弊を奉りき。風雨のために祈りしなり」 と、多くの神々と共に風雨平穏を祈願する遣使・奉幣がおこなわれたように、祈雨・止雨を祈願する神すなわち水の神・農の神としても崇敬されてきたという。 また、延喜式・四時祭上の項には、毎年の祈年祭に際して、通常の幣帛と共に
「甘樫・飛鳥・・・等の山口(神)并に吉野・・・等の水分(神)十九社に各馬一匹を加う」 とあり、延喜式・臨時祭(風雨祈願祭)でも馬一匹が献じられたというが、これらの神が風雨平穏、祈雨・止雨の神として崇められたためという (祈雨・止雨祈願に際して馬が奉納されたとの記録は多く、祈雨祈願には黒馬が、止雨には白馬が用いられたらしい。これらは黒雲・晴天を呼ぼうとする類感呪術といえる)。 (一言:上記の文章は要すに、山口神は、皇室の舎殿の用材を切り出す山々の神で、水の神・農の神でもあり、雨乞いには黒馬、晴天祈願には白馬を奉納した。ということです。)
ところで、神馬(しんめ)と言えば〜住吉大社の神馬(2013年8月14)〜でご紹介したような赤い目の白馬(白子、アルビノ)と相場が決まっていると思っていますよね、普通。(アルビノではない毛並みが白いだけの神馬も多いのでしょうけど。)
だから、興味深いですよね、黒い神馬って。
いるんですよ今の世にも、その名は丹生川上神社といいます。
私もいずれ訪れたいと思ってますが、興味のある方は、丹生川上神社[中社]のホームページをご覧下さい。
丹生川上神社の神馬たち
これで閉め!みたいになっちゃいましたけど、ご祭神のことに触れていませんよね。
明日追記します。
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