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〜丹生都比売神社の花盛祭:渡御の儀で天狗の後に続く物の意味〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!和歌山編
今回は、渡御の儀の行列で大天狗の後には何が続いているかをご紹介し、その意味についても語りたいと思います。
前回ご紹介したように、渡御の儀の行列の先頭を行くのは、道先案内神の大天狗(=猿田彦)です。
ではその後に続くのは何でしょう?
大天狗から順に番号をうってご紹介すると、以下のようになります。
1.大天狗
そのモデルとされる猿田彦は、天照大御神の孫:邇邇藝命(ににぎのみこと)が地上に降臨した時に、地上の事を知らない天上界の邇邇藝命(ににぎのみこと)を道先案内した神です。
2.粗塩
塩には優れた浄化力や殺菌効果があることを古代の人々は経験的に知っていました。
神道においてのお祓い(禊ぎ祓い)の起源は、『古事記』などの神話に見ることができます。 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、妻である伊弉冉尊(いざなみのみこと)がいる黄泉の国から戻った後、日向の阿波岐原で自分の体についた死の国のケガレを祓うため、海水につかって禊ぎを行ったというくだりです。 この禊ぎとは、黄泉の国からこの世に戻る時に行う再生の儀式(「蘇り」=「黄泉がえり」の儀式)であり、これに海水が使われたことを起源として生まれたのが神道における「塩で清める」という行為なのだといわれています。 古代より、塩にはケガレを祓い清める力とともに、あらゆるものを再生させる力が宿っていると考えられていたそうです。 神道の世界でいう「ケガレ」とは、決して死者を不浄なものとして忌避したり、ましてや冒涜したりする言葉ではありません。 神道の世界において「ケガレ」は「気枯れ」と書き、これは気が枯れてしまった状態、すなわち生命力が枯渇してしまった状態を表します。
この生命力が枯渇した状態の最たるものが「死」であり、残された人間も例えようのない悲しみや喪失感に襲われ、同様に「気枯れ」の状態にあるのだと考えるのです。 この特別な状態から、もとの平穏な日常に戻るために使われるのが、あらゆる生命の源である海の水から作られた塩なのです。 いわゆる「清め塩」から塩が持つ再生のパワーを受けることによって、私たちは死の悲しみにひとつの区切りを付け、少しずつですが平穏な日常へと戻っていくのです。 これらの歴史的背景を踏まえますと「盛り塩」「持ち塩」に使う塩は精製された塩ではなく、海のパワーがそのまま含まれる天然の粗塩を用いるのが正当だそうです。 3.大幣(おおぬさ)
お祓いで用いる稲妻のような形の白い紙の束を棒の先につけたものは幣(ぬさ)と呼ばれますが、この幣(ぬさ)に麻苧(あさお:麻や苧(からむし)の繊維で作った緒のことで、古くから神事に用いられ清め祓いと生命力の象徴として神聖なものとされています。)を取り付け、祓串(はらえぐし)にくくり付けたものを大幣と言います。
これを使っての祓い方は、左右左(さゆうさ)と祓います。 4.笙(しょう:雅楽で用いられる笛)
笙(しょう)は形を見てわかるとおり、鳳凰を模した姿をしており、その音は「天から差し込む光」を表していると考えられていました。「笙」のことを美称で「鳳笙(ほうしょう)」と呼ぶのもこういった理由からだそうです。
5.三つ巴の御紋
丹生都比売神社の御紋
6.篳 篥(ひちりき)
篳篥は雅楽の主旋律を受け持ちますが、音域が1オクターブくらいしかないため、装飾的な奏法が発達しています。代表的なものが「塩梅(えんばい)」と呼ばれる奏法です。「篳篥」は舌(リード)が大きいため、同じ指使いでも舌(リード)のくわえ方によって3律前後の幅があります。この特徴を生かしてポルタメント的に演奏する技法を「塩梅」と言います。
7.横 笛(おうてき)
横笛(おうてき)には、龍笛(りゅうてき)・高麗笛(こまぶえ)・神楽笛(かぐらぶえ)の三種類があるそうで、龍笛はその名のとおり、空を舞う龍の鳴き声であると言われており、天を表す笙(しょう)・空を表す龍笛(りゅうてき)・地(人)を表す篳篥(ひちりき)で合奏することによって、1つの宇宙を表していたと伝えられています。
ですが丹生都比売神社の渡御の儀の行列には、高麗笛(こまぶえ)は無いようです。
8.大鉾(おおほこ)
鉾は古代は主要な武器でしたが、しだいに武力の象徴としてあつかわれ、その後鉾から派生した薙刀が主流となったようです。さらに、室町時代になると槍が実用的な武器として使われ始め、槍が武力の象徴ともなり、薙刀は女性や僧侶の武器となっていったようです。
鉾は天岩戸の手力男命や、紅葉狩りの大王などが持っていることが多いとか。
9.弓矢
武士のことを弓取りとも言うように弓矢は象徴的な武器です。悪狐退治に使われたりしますが、鬼退治に弓を使うことはあまりありません。ただし、「塵輪」では、空を飛ぶ塵輪を特別な力を持った弓矢を使って射落とします。
10.薙刀(なぎなた)
鉾は古代は主要な武器でしたが、しだいに武力の象徴としてあつかわれ、鉾から派生した薙刀が主流となったようです。さらに、室町時代になると槍が実用的な武器として使われ始め、槍が武力の象徴ともなり、薙刀は女性や僧侶の武器となっていったようです。
11.金幣(きんぺい)
金幣は神様の領域を表す意味が強いそうですが、金幣自体をご神体する所もあり、様々な解釈があるようです。
12.大幣(おおぬさ)の生木
行列の先頭に近い大幣(おおぬさ)が攻撃的な祓いをするのに対して、神輿のような形状のものをかついで運ぶこの大幣(おおぬさ)は、神に穢れを近づけないための結界のように用いられているのではないでしょうか。
13.金幣(きんぺい)
14.大刀(だいとう)
鬼退治の主要な武器であると同時に、神事舞でも使われます。
16.17.18.御紋・薙刀・弓矢など
19.獅子頭
獅子頭の形相は人々の空想から創り出されたもので、それをかぶって舞をすることで現世を超えた存在と接触できると考えられてきた。
そこから伎楽や舞楽などの芸能では最初に登場して場を鎮める役割をしたり、まちを歩く行列について道を鎮める役割をしたり、家を巡る獅子頭に頭をかんでもらうと無病息災になるなどという信仰がある。 宮中で行われる御神楽(みかぐら)と、民間で行われる神楽に大きく分けられる。
宮中の御神楽は平安時代中期に成立したという。 民間の神楽は定かではないが、中世以降霊を鎮める意味で行われ各地に広まったが、次第に娯楽的な芸能なっていったものが多い。 民間の神楽は巫女神楽、採物神楽、湯立神楽、獅子神楽の4つに分類される。 (ということで、獅子舞は神楽のなかの一種。)だそうです。 |
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