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〜天野の里の史跡:高野山周辺の水銀を、大和朝廷・空海も資金として〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!和歌山編
今日は朝から丹生都比売神社のある天野の里に行って来ました。
そして天野の里のお婆さんとお話をすることができ、世間話をして警戒心が薄れたのを見計らって、
「こちらの丹生都比売神社の神様は水銀の神様ですよね、天野でも水銀の鉱山があったのですか?」
とたずねてみたところ、
「おじいさんが金山(かなやま)で鉱石を掘っていたよ。今でもその石の一つが家に置いてある。」
と答えてくれました。
実際、弘法大師にまつわる伝説の中には、弘法大師は水銀で得たお金を活動資金にしていたという話があるそうで、
平林寺の不思議3には、
『日本の水銀の女祖、丹生都比売(にゅうとひめ)が誕生したのは日本の水銀鉱脈の西のはずれ、九州の邪馬台国の伊都国でした。この一族は、熊本の八代や佐賀の嬉野の水銀を押さえていた氏族でかなりの勢力を持っていたようです。でも実際には「伊都国」というのはあまりに古すぎてほとんどその歴史は知られていませんが、官を爾支(にき)と呼んでいたらしく、これは丹砂という水銀の砂の意味であるとも言われています。九州で邪馬台国が衰え始めたとき、この一族は大分から、四国、広島へと移動し、丹生都比売が率いる氏族は四国を進み、さらに淡路から和歌山へと進出したのです。和歌山にも優れた水銀鉱脈があったので紀の川流域にも住みつきました。とくにその中でも丹生一族は紀州、吉野・宇陀、伊勢の豪族と一緒になって、一大勢力になったようです。また、丹生都比売の別動隊は、広島から石見・出雲、播磨、そして丹後へと東進して福井に至っています。古代の水銀鉱山は地表から斜め下に掘って行きましたが、掘る長さはせいぜい50メートル程度で、掘り進んだ水銀鉱脈が尽きれば移動しなければならなかったわけです。つまり鉱脈が小さかったので、移動が頻繁だったことが日本の主要な神社が高千穂、出雲、紀伊、吉野、伊勢、諏訪、そして鹿島と続いている原因になったのです。』
という記述があります。
私の考えでは九州に邪馬台国があったとはしませんでしたが、伊都国という強い勢力を持つ九州の国の人々が和歌山県にもやって来たという話は興味深いものです。
なぜなら、天野の里のあるかつらぎ町は、和歌山県伊都郡かつらぎ町です。
伊都郡という地名は、古代にあった、伊都国に由来するのかもしれませんね。
ところでお婆さんの言う、金山という地はどこにあるのか「高野山」「かつらぎ町」「和歌山」などと抱き合わせで検索してみましたが、ヒットするページはありませんでした。
日本では、金鉱山・銀鉱山に限らず、金属の取れる鉱山は、概ね金山(かなやま)と呼んでいたようです。
となると金山(かなやま)という地も恐らく、地元の方が通称として呼ぶ地名なのでしょう。
辰砂(奈良・大和水銀鉱山産)
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kocteau/20010101/20010101002243.jpg辰砂 Cinnabar 和歌山県日高郡日高川町和佐和佐鉱山
●大日女姫(=天照大神)と稚日女姫(=丹生都比売神)の一族の動きは、●
大和朝廷(大和王権)が出来る以前、奈良盆地周辺に起源を有し、九州を含む西日本一帯を支配した葛城王朝=邪馬台国が畿内にあって、魏書東夷伝に記載されている邪馬台国と対立していた崇神天皇の王朝(狗奴国)は、九州にありました。
その頃後に稚日女姫(=丹生都比売神)を奉戴する渡来系一族は水銀鉱床を見つけながらその近くに丹生神社を建立して日本各地に広がり、高野山周辺でも複数の水銀鉱床を見つけますが、やがて伊勢の丹生村に大きな水銀鉱床を見つけます。
崇神天皇の王朝(狗奴国)から中央政権となった大和朝廷は、
丹生村や天野の里の一族を武力によって恭順させ、高野山周辺の水銀の鉱石であるの精製はもとより、天野の里が伊勢と大和を結ぶ経路(熊野古道)の中間地であることから、天野の里を水銀運搬の拠点とします。
大和朝廷は巨万の富となる丹砂(朱砂)の精製を一族に命じる代わりに、身分と土地を安堵し、その証として一族の守護となる神:稚日女姫(=丹生都比売神)を、天皇家の守護神:大日女姫(=天照大神)の妹神という高位の神とします。
恐らく、大和朝廷と天野の里人は、同系統の一族ではなかったと私は思います。
一方、大和朝廷(大和王権)以前に大和の国から西日本一帯を支配しながら、朝廷に滅ぼされた葛城王朝(=邪馬台国)の残党は、その後も存在し、「葛城の土蜘蛛」として依然として朝廷に恭順しなかったため、文武天皇の時代に役行者が朝廷より「葛城の土蜘蛛」の討伐を命じられた?
三谷から車で登り、最初に目にする天野の里
これらの田で採れるお米は、天野米というブランド米で、高価なんですよ。
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今年も半年が。日がたつのは早いですね。今日も良い一日になりますように。
2015/6/30(火) 午後 11:38
はちのこの風さん
そうですね、ブログや取材をしていると、日々が同じではないので、案外短いとは感じません。
日々をダラダラ暮らすと余計に短く感じるものですからね。
2015/6/30(火) 午後 11:44 [ 上から目線 ]