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〜『兎原処女の伝説』についての田辺福麻呂の歌、これがまた〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!遠出編
今回も『兎原処女の伝説(うないおとめのでんせつ)』を題材にした万葉集の歌をご紹介です。
万葉集を読み解く学識が無い以上、今回もニキタマの万葉集さんのお力に頼らせていただきます。
『兎原処女の伝説』についての、 田辺福麻呂の歌も、先に私なりの異訳を紹介します。
【田辺福麻呂の『兎原処女の伝説』についての万葉歌異訳】
昔男たちが競って求婚したという芦屋の菟原娘子の墓の前で、長く語り継いで後の人たちiにも
偲んでもらおうと、道端に岩を組んで造った塚は、
(一言:確かに兎原処女をめぐってたくさんの男たちが争いましたが、それを後々まで語り継いでもらおうと思って塚を組んだのは渟壮士(ちぬおとこ)と 菟原壮士(うないおとこ)の親族だったはず。なのにこの歌の内容では、親族の思いとは裏腹に、肝心の渟壮士(ちぬおとこ)と 菟原壮士(うないおとこ)の名が上がっていません。つくづく可哀そうな男二人ですね。)
津々浦々まで知れわたり、この道を通る人はみな寄り道して、墓の前に立って嘆き、人によっては声をあげて泣き、その思いのままを語り継ぎ、兎原処女のことを偲び続けてきた墓というのはこれのことか。
(一言:いくらなんでも大げさすぎませんか?例えば悲しい本を読んだり、映画を見たりして泣くことはあっても、普通は人眼をはばかって多少なりとも感情を抑えるでしょうに、古代人はそんなことなど、津々浦々の人までおかまいなしなんだ。)
私も噂を聞いてここまで来てはみたものの、まさか伝説などで泣くことはないと思っていたのに、いざ目の前にしてみると、思わず悲しくなってしまいました。
(一言:田辺福麻呂さん、マジですか?伝説でしか知るよしもない物語のお墓を見ただけで?お墓から伝説の映像が見え、兎原処女の声が聞こえてくるわけでもないのに。)
以下は原文、読み、良識ある訳のご紹介です。
●文字は原文、●文字は読み、●文字はその意味です。
1⃣ 古之|益荒丁子|各競|妻問為祁牟|葦屋乃|菟名日處女乃|奥城矣|吾立見者|永世乃|語尓為乍|後人|
いにしへの|ますらをとこの|あひきほひ|つまどひしけむ|あしのやの|うなひをとめの|おくつきを |わがたちみれば|ながきよの|かたりにしつつ|のちひとの|
2⃣
偲尓世武等|玉桙乃| |道邊近|磐構|作冢矣|天雲乃|退部乃限|此道矣|去人毎|行因|射立嘆日|或人者|
しのひにせむと|たまほこの|みちののへちかく|いはかまへ|つくれるつかを|あまくもの|そくへのきはみ| このみちを|ゆくひとごとに|ゆきよりて|いたちなげかひ|あるひとは|
3⃣
啼尓毛哭乍|語嗣|偲継来|處女等賀|奥城所|吾并|見者悲喪|古思者|・・・・・・・・・ |
ねにもなきつつ|かたりつぎ|しのひつぎくる|をとめらが|おくつきところ|われさへに|みればかなしも|いにしへおもへば|昔を思うと| ・・・・・・・・・
1⃣
昔|男たちが|競って求婚したという|?|芦屋の|菟原娘子の|墓の前で|?|長く|語り継いで|後の人たちiにも
2⃣
偲んでもらおうと|?|道端に|岩を組んで|造った塚は|?|津々浦々まで知れわたり|この道を通る人はみな|寄り道して|墓の前に立って嘆き|人によっては|
3⃣
声をあげて泣き|語り継ぎ|偲び続けてきた|乙女の|墓|私でさえ|悲しくなります|
上空から見た西求女塚古墳
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