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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜直虎:井伊直虎を竜宮小僧の申し子とすることで、ドラマの核心を私達に伝え
       サブタイトル:オヤジブログは自由だ!おんな城主直虎編          
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井伊直虎がまだ幼い頃のエピソードが描かれた『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第一回放送『井伊谷の少女』では、主人公:直虎はまだまだ幼く、とわと呼ばれていました。
嫡男が生まれなかった井伊本家において、女の子でありながら男子のように育ったとわ(「お」がついて『おとわ』)は、自身も家督を継ぐことが天命だと信じていまいた。
しかし彼女にとってはそれは重荷とは考えず、むしろそれを将来の糧(かて)として自由奔放に育ちます。
そんなおとわと共にふるさと井伊谷で、後に井伊直親となる井伊分家の嫡男:亀之丞(かめのじょう)と、後に井伊家の家老:小野政次となる鶴丸を加えた3人が、野山を駆け巡り、勉学を共にしてながから日々楽しく過ごします。
ドラマではそんな幼い3人が仲良く遊ぶ中で、
竜宮小僧のことを「人が困っていることを、知らぬ間に手伝ってくれる謎の存在。知らぬ間に田に苗を植えておいてくれたり、洗濯物を取り込んでおいてくれたりする」と紹介され、
また一方で井伊家の家名の由来となった井戸に井伊家の初代様が落ちながら溺死することもなく生還したことにとわ・亀之丞・鶴丸の3人は疑問を持ち、その井戸が空井戸だたからじゃないかと鶴丸は考えますが、とわは竜宮小僧の末裔だから溺死することもなく井戸から生還したのだろうと考え、井伊本家の血筋と竜宮小僧を関連づけます。

ドラマでは、このよにそれが単なる伝承であるにしても、井伊本家の領地では古くから言い伝えられ、困っている領民を助けてくれる竜宮小僧の存在を座敷童のごとく信心することで平穏な暮らしを営々と続けて来たことを理解したとわは、病弱な亀之丞に「われは亀の竜宮小僧になる」と約束しました。
そしてその幼き頃の約束を果たす事が、やがてとわが成長して城主となる直虎にとっては、行動力、勇気、そして知恵を駆使して井伊家と井伊谷の領民のために力を尽くすことへと繋がってゆくのです。
直虎という豪傑のような武将名として、言い換えれば女を捨ててひたむきに生き抜いた彼女ですが、表面的な生き様は確かに屈強な男の生涯だったように思われますが、そう生きることを決意して生涯貫いた彼女の内面的な思いは、正しく女性そのものだったと言えます。

そんなドラマ上では直虎の信念の根源となった竜宮小僧という架空の存在は、静岡県浜松市や浜名湖周辺で語り継がれている伝説がもとになっています。
こうした竜宮小僧の伝説と直虎の生涯を関連付けたドラマ上の設定は、やはり今回の『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』の脚本を手掛けた森下佳子さんの女性ならではの卓越した発想だと思えます。
つまり森下佳子さんは、直虎の生涯の根底に流れる思いを竜宮小僧という存在になぞらえることで、ドラマストーリーに対して明確な指針(もしくは核心)を持たせたのです。

ちなみに他の多くのブログ中でも勝たれていることですが、改めて竜宮小僧伝説について紹介しておきます。
【竜宮小僧の伝説について】
「昔、久留米木を流れる川の中に竜宮に通じていると言われた淵があり、田植えの時期になるとこの淵の中から小僧が現れて、お百姓さんの田植え仕事を手伝いました。
お百姓さんたちは、その小僧を竜宮小僧と名付け、たいそう可愛がりました。
ある時、お百姓さんたちは小僧への感謝の気持ちをこめて、小僧を食事に招待しました。
ところが小僧は、お百姓さんたちに「たで汁は自分にとっては毒なのでどうか差し出さないでください。」と告げました。
しかし、お百姓さんの一人が、小僧にたで汁を差し出してしまい、それを飲んでしまった小僧は亡くなってしまいました。お百姓さんたちは、とんでもないことをしたことを
悔い、小僧をていねいに葬りました。
すると、その葬った所から水が湧き出してきたので、お百姓さんたちは、これを竜宮小僧からの恩恵と思い、その水を引いて田んぼを増やしていくことにしました。
やがて、増えた田んぼは久留米木の棚田と呼ばれるほどのものになりました。」

このような竜宮小僧の伝説は、浜名湖周辺の村々に古くから伝わり、農作業や家事を手伝ってくれる福の神のような存在だという点で、共通する伝承です。
狩猟中心で獲物を求めて流浪した縄文人が、やがて弥生時代には農耕を行うことにより、安定的に作物を得て定住する生活となり、その生活様式がスタンダードとなった農耕民族の日本人にとっては、大いなる恵みを与えてくれる大地・水・太陽などの自然の恵みそのものを、竜宮小僧という架空の存在として具現化し、信仰の対象としたのでしょう。
それは俗に八百万(やおよろず)の神というように、太陽、月、星、風、雷といった神もいれば、土地、田、山、川、石などに、また、家の台所、かまど、便所などにも神がおり、さらには杉、松などの植物にも神が宿るというように、多くの神々があまねく存在する点に特色があります。
そもそも太古の日本では、あらゆる自然物に霊魂を認め、それを畏怖(いふ)し、崇拝するアニミズムと呼ばれる原始信仰が生まれます。
それがやがて、道祖神信仰になり、更に卑弥呼(ひみこ)に代表される巫女(みこ)などが、神のご宣託を受けて物事を決めるシャーマニズムに発展していきました。
一方で、狩猟採集生活をしていた日本人も、米の伝来にともなって農耕生活へと変っていきます。農耕生活はとりわけ、人間の力の及ばない自然現象に大きく左右されます。
天候不順や自然災害による不作はまさに死活問題で、それらを神の怒りと考えたのも無理からぬことでした。
そこから、あらゆる自然の営みに神を見いだし、崇(あが)める傾向がさらに強まっていったと思われます。
つまり竜宮小僧伝説は、祟り神に対する恵みの神を象徴する神の代表的な現れでしょう。
そして竜宮小僧竜宮小僧あらわる その2 : めくるめく久留女木の日々。などの記述から、この伝説のルーツを知ることができます。

御手洗清『遠州伝説集』(遠州タイムズ)より引用した文章によると、
都田川の清流に沿って、山と山の間を登って行くと、引佐郡引佐町の、久留女木の部落に出る。最近はバスも開通しているけれど、なんといっても、山間の渓谷の村である。
この久留女木の、都田川の川筋に、四辺を絶壁の巌で囲まれ、紺碧の水をたたえた、物凄い大淵がある。底の深さは計り知れず、村の人たちは、
「この底は竜宮へ通じているのだ」
といっている。
昔のことである。ある年の六月のこと、村の人たちは田植えの忙しさに、猫の手も借りたい思いでいた。
「だれか、手伝ってくれる者はないかな」
村の一人がこうつぶやくと、不意にこの大淵から、小僧が一人飛びでてきた。
「お手伝いします」
「こりゃ有難う」
小僧はせっせと、田植えを手伝ってくれた。そして夕方になると、どこともなく消えてしまうのだった。
「どうしたろう」
夕食でもご馳走してやろうとしたが、小僧の姿はなかった。
ある夏の日の午後であった。不意に黒雲がわきでてきて、見る間に天を覆って、滝のような大雨が降り出してきた。畑にいた人たちは、家に帰る間もないのだ。
「あッ、困った。家の干物が濡れる」
ところが心配はいらなかった。都田川の大淵から、例の小僧が飛びでてきて、村中の家の干物を、みんな取り込んでくれたのだ。
「こりゃ有難い」
小僧はその他、村人が忙しくて飛び回っているときなど、いつもでてきては、何かと手伝ってくれるのであった。
「お前さんは、どこの小僧さんだね」
村人が聞いても、
「どこでもいいよ」
といって話さなかった。村人はこの不思議な小僧を、竜宮に通じる大淵からくるからと、
「竜宮小僧」
といって可愛がっていた。
竜宮小僧は、村中のどの家にも手伝いに行くので、いつの間にかみんなと仲よしになった。
「おい小僧さん、なにかご馳走してやるよ。なにがいいかい」
「なんでもいいよ」
「そうか」
「だがね、私には蓼(たで、葉にから味のある草)汁だけは食べさせないでね」
と、小僧は、蓼汁をひどく嫌って、どこの家でもそういって断っていた。
ところがあるとき、ある家で夕食のとき、あんまり小僧が嫌うからと、試しに蓼汁を作って、彼に内密に出して食べさせた。すると小僧は、
「あッ、これはいけない」
といったと思うと、そのまま死んでしまった。
「悪いことをした」
仕方がないので、死んだ小僧に謝罪して、村中の人の手で、久留女木の奥、中代という所の、大きな榎の木の側に、懇ろに葬ってやった。
するとその榎の木の根元から、清水がこんこんとわきでるようになった。
「おや、これは──」
村人はその清水を利用して、中代に多くの田圃を作った。
今でもここの田圃は、この清水を用いているとのことであると。
伝説の中の竜宮小僧の思いに考察を加え、
 竜宮小僧は汁に「たで」が入っていたことを、ほんとうは知っていたんじゃないかと私は思う。それでも村人の気持ちがうれしくて「食べられません」とは言えなかったんじゃないだろうか。
あわてて洗濯物を取り込んだり、残りの苗を真っ暗な夜に植えてる小僧のことを思い浮かべると、なんだか泣けてくる。
と述べ、
魔法や神通力を使うわけじゃない。自分の手でできるお手伝いを村人のためにいっしょうけんめいする竜宮小僧に強い親しみと敬意を感じ取っています。
私も神通力を使わない竜宮小僧という神もしくはその使いの存在に、深い感銘を覚えます。

そこで結論です。
井伊直虎が竜宮小僧の申し子とする『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』もまた、深い感銘を覚えること間違いなしですね。

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