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〜直虎:『亀之丞帰る』では亀之丞の帰還に動揺する次郎法師の乙女心を描き〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!おんな城主直虎編
NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第5回放送『亀之丞帰る』では、井伊本家の一女:おとわと亀之丞・鶴丸が、幼馴染として暮らした日々から9年の年月がながれ、今川から命を狙われる身となって姿を隠していた亀之丞が井伊谷に戻り、出家しておとわから次郎法師と名を改めた彼女の前に現れるまでが描かれました。
謀反人として父:井伊直満が今川義元に殺され、亀之丞も謀反人の子として今川に命を狙われる身となり、形の上では今川に従っていた井伊家は、亀之丞を今川に引き渡さなければならなかったにもかかわらず、亀之丞を井伊谷より逃がします。
その結果、今川に従わない井伊家は、義元の不興をかい、一人娘のおとわは人質として今川に送られましたが、人質とはならず、井伊家の本領も安堵を勝ち取るために、おとわは出家して次郎法師となったののです。
井伊家存亡の危機に瀕し、窮地を逃れるための一時的な策として当初おとわは出家したとされます。
なぜらなら父:直盛もそうであったあったように、次郎法師の次郎とは、井伊の嫡子の幼名だったことから、いずれ還俗(げんぞく)して婿を迎える予定でした。
ところが、いつまでたっても亀之丞は戻らず、10年の歳月が流れます。
この時今川家は、遠江の西側の隣国:三河に勢力を伸ばしつつありました。
次郎法師もすっかり僧として自覚も出来、領民が困っていれば、竜宮小僧を装って密かにその手助けをする平穏な日々を送っていました。
そんな中、今川に内通する井伊家の家老:小野政直は、井伊家における影響力も増し、重臣奥山家の娘を鶴丸こと小野但馬守政次の嫁にもらい、二人の間に生まれた男子を井伊家次期当主とせんと画策します。
この頃今川家では、嫡男:氏真に北条家より姫を迎え、これにより関東の今川・武田・北条は、三国同盟を結び、今川の勢いは益々増大します。
従って今川に内通する小野政直は、もはや井伊家においてもはや恐れる者の無い、絶頂期を迎えつつありました。
ところがそんなある日、政直は突如胸に激痛うを覚え、間もなく急死します。
これにより井伊家には今川に内通する者がいなくなります。
そこで井伊家当主の直盛らは、亀之丞を井伊谷に呼び戻すこととします。
しかしそれでも今川への手前、公に亀之丞を呼び戻すことは出来ません。
武田の戦火を逃れるため、亀之丞は隠れていた信州から戻って来たという建前上の筋書きもって。
長らく今川の支配に耐えて来た井伊家にとって、これは正しく吉報です。
ところが、井伊家もう二度とは会えぬと諦めかけていた次郎法師にとって、この亀之丞の帰還に、心穏やかならざるものがありました。
待ちに待った思い人が帰って来る事を予期しておらず、尚且つ出家の身であった次郎法師にとって亀之丞の帰還は、素直に喜ぶことも出来ず、今のままでは夫婦となることも許されません。
次郎法師は亀之丞への思いを僧にあるまじき煩悩として、山に籠って滝に打たれるなどして懸命に打ち払おうとしますが、その思いを断ち切ることなど出来るはずもありません。
そんな様子を見た小野政次は、「次郎さまの煩悩は凄まじいものじゃと思おてな。出家、出家と言いながら、どこかで亀之丞様と結ばれることを望んでおられるではないか・・・・。」と茶化します。
これに対し次郎法師は、「別に我は、そんな意味で記にしておるのでは・・・・。」と言葉を返しますが、政次は心を見透かしたように笑いを浮かべ、その場を去ります。
果ては寺の本堂の掃除に没頭することで煩悩を取り払おうとする次郎法師に対して、南渓和尚までもが、「次郎、次郎、大変じゃ。お主の煩悩で仏様が曇っておられるぞ。」とからかう始末。
果ては、まだ見ぬ成長した亀之丞の姿がその父:直満の姿となって夢にまで現れ、目を覚ます事態に及びます。
そしてついに見事な若武者へと成長した亀之丞が、ついに井伊谷に帰参します。
井伊家の人々はこぞって亀之丞を迎え、まずは館で酒宴をもってその帰還を祝いますが、その中に次郎法師の姿はありません。
その後亀之丞は寺へと出向き、山籠もりする次郎法師が戻るのを待ちます。
次郎法師は何も知らずに寺へと戻り、小僧の出迎え足を桶で洗っていたその傍らに亀之丞は寄り添い、「山籠もりはいかがでしたか?」とそっと手ぬぐいを手渡します。
暫くの後にようやくそれが亀之丞だと知った次郎法師は、動揺し、声も出せずにいました。
亀之丞はそんな次郎法師に「・・・・それとも、忘れてしまったか?」と訪ね、
次郎法師は「忘れるわけがあるまい。忘れるわけが・・・・。」と涙ながらに返します。
それから二人は井伊の井戸へと場所を変えて、二人だけで積もる話を語らいます。
次郎法師:「驚いたじゃろう、かような・・・・(姿の我に)。」
亀之丞:「出家した事は、和尚から便りで知っておったからな。おとわは縁談を断り、出家し、俺の竜宮小僧になると言ったと。」
次郎法師:「まとめると随分殊勝に聞こえるが、誠の顛末はなり行きと申すか・・・・。」
亀之丞:「俺はのう、おとわ。俺はそれを聞いて、這いつくばっても、井伊に戻ろうと思った。熱を出した時も、おとわの顔が浮かんだ。追手に斬られそうになり、山中をさ迷った時も、こんな所では終れぬ、もう一度生きて、おとわに合うのだと、俺が戻って来られたのは、おとわのお陰じゃ。」
次郎法師:「亀之丞様、もし、誠に感謝しておられるのであれば、これからは父上の子となり、助けてあげてほしい。妻を娶り、子を大いにもうけ、父上や皆を、大いに喜ばせてほしい。我は、ここで精いっぱい竜宮小僧をするゆえ。」
亀之丞:「いったい何の話をしておるのだ?おとわは、俺の妻になるのじゃろう。」
次郎法師:「何を?我はもう出家の身じゃし、・・・・」
亀之丞:「そんなもの、還俗すればよいではないか。」
次郎法師:「げん、ぞく?」
亀之丞:「俺は、おとわと一緒になるつもりじゃ。」
かくして、出家の身でありながらその実は純心な乙女の次郎法師の心は、千々に乱れるのでした。
つづく
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