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〜直虎:『綿毛の案』では政次に反発しつつも直虎は、その知恵を活用し〜
サブタイトル:オヤジブログは自由だ!おんな城主直虎編
前ページの続きです。
『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第16回放送『綿毛の案』において直虎は、直之・六左衛門らが領内で綿作りのための人手確保には小野政次の知恵を借りるべきだという意見を聞き入れず、「別の策を考える。」と言い張ります。
しかし井伊領内の村をを直次と共に全て回っても、余っている百姓を貸してくれる所などどこにもなく、二人とも疲れて道ばたで休憩をとる際に直虎が水を汲みに行ったところ、怪しげな若い旅人が水浴びをしていました。
直虎がその男に、「どこかに百姓が余っておる村はなかったか?人出がほしゅうて探しているのじゃ。」と訪ねると、
男は「人など買やーいいじゃないですか?」と事もなげに言います。
直虎は「買う事ができるのか?人を?」と驚いて尋ねると
男は「あへーっ、たまに売っておったりしますよ。」と言います。
すると直虎は、「人を買う??良い事を聞いた。恩に着るぞ旅の者。」言うや否や、持って来た水筒の事など忘れて一目散に駆け出し、直之を見つけると村へと急いで戻ります。
村に戻ってみると、種を撒(まい)た綿がようやく芽を出しており、その事を皆で喜んだ後、
直虎は百姓の一人:かくに、「人を確保するのは我の役目じゃ。これからは、我の気張りどころじゃ。」と告げます。
方久らと人を買うためには何処へ行けば良いかを相談したところ、方久はそれならば私の茶屋に行ってみようと言い出します。
その茶屋は、方久が諸国の情報を得るために多くの旅人が休憩がてら立ち寄って会話できるよう設けられた場所jでした。
人が売られるのは普通、戦のあるところであるため、直虎は旅人らの話から現在戦が起きている美濃へ行こうと考えますが、直之はそれを遠すぎるという理由で引き止めようとします。
そんなおり、不意に政次が現れ、意見の違いでもめる二人の背後から「噂を流されてはいかがか?」と声を掛けたのでした。
そこでその言葉の意味を方久が訪ねてみると、政次は、
「お三方(政次意外の目付衆)が人出を貸してくれんのは、この話が領主にとっては何の旨みもかいからだ。だがこの話は困っておる百姓には大きな旨みがある。耕しさえすれば土地持ちの百姓となれ、しかも実りが出て3年は年貢無し。かよな良い話は再々無い。ならば、この話が百姓の耳に直に届けば井伊に逃げて来る者もあるのではないかと、私なら思うが・・・・。」と政次に対する反発心から背を向ける直虎に向けて言った後、さっさとその場を立ち去ります。
これは戦において敵を騙す時などに用いる兵法を応用した考えなのですが、直之はこの考えに関心を寄せますが、直虎は、
「噂など困っておる百姓どもに届くかどうかも分からぬではないか。それに、どれだけ時がかかるかも分からぬ。そんな話、聞いた事もないわ。」と反発します。
すると直之は、
「直虎様は、聞いた事のない話はやってみようと考えるお方のはずですが?」と返します。
返す言葉を失った直虎に対し、直之は更に言います。
「皆の心いきに、答えてやりたいのではなかったですか?」と。
そして突如として噂を流すため、周囲の旅人達に聞こえるよう大声を張り上げ、にわか芝居を始めたのです。
直之:「知っておるかーっ、井伊ではただで土地がもらえるらしいぞーっ。」
方久:「へーっ、誠にございますか?」
直之:「うむ、己で荒地を耕せば、実りが出て、しかも3年はお年貢は無しじゃそうじゃー。」
方久:「ほーっ、それはまたドーンと気前の良い話にーございますなー。しかし誠の話でございますかー?」
直之:「うむ、嘘と思うなら、瀬戸村という所を訪ねてみるが良いぞーっ。」
方久:「瀬戸村?瀬戸村にございますかー。」
直之:「そうじゃー、瀬戸村じゃー。」
こうした二人の芝居のやり取りしばらくは静観していた直虎でしたが、そのうちに村の百姓達の事に思い至り、にわかに立ち上がって声を張り上げます。
直虎:「その瀬戸村に行く道はいかになっておる?どうやって行けばよい?」と。
するとこれに答えて直之は、
「この街道を行き、山を一つ越えたとこにござる。」と言い、
方久は、「皆々様、今日はお代は頂きませぬ、その代わり、この事を行く先々で話の種になさって下さると、これ、幸いにございます。」と調子を合わせます。
やがて三人は、こうした噂話を流すためのやり取りを、鼓の調子に乗せた手拍子を叩き、歌のように掛け合い踊りだします。
「己で荒地を耕せば、実りが出てお年貢も、三年(みとせ)も無しと聞きまする。」(直之)
「そりゃまたドーンと羽振り良き、誠の事でありますかー?」(方久)
「嘘と言うなら瀬戸村を、訪ねてみるとよかろうぞ。」(直之)
「かの瀬戸村でありますか?」(直虎)
「はーっ、」(方久)
「かの瀬戸村でありますか?」(直虎)
と、繰り返します。これ以後、夕暮れ近くまで芝居踊りを続けた直之と直虎は、そのせいで喉を枯らしてしまい、屋敷にもどってほっとした直虎は、人手を探して領内を歩き回った疲れも相まって、目を廻して気を失ってしまいます。
このようにして床に伏してしまった直虎でしたが、大事には至らず、ただ疲れて眠りに落ちただけだったのですが、直之はそんな一途に生きる直虎の身を、この後守り切れる自信がないと六左衛門に漏らすのでした。
一夜明け、直虎が辺りの騒がしさに目を覚ますと、そこにはなんと昨日の芝居踊りから噂を聞きつけた他国の百姓が、沢山押し寄せていたのです。
しかし、もくろみがまんまと功を奏したにもかかわらず、かえって直虎は落ち込んでしまい、いつものように井伊初代様の云われのある井戸で一人、たそがれていました。
するとそこに南渓和尚が現れて言葉を交わします。
和尚:「六左衛門おっ、おったおったー。はは、どぅしたー?らしくもない顔をして。人も来たと言うし、大手柄ではないか−。」
直虎:「呼び込んだのは政次です。」
和尚:「あれまーっ。そうであったのかーっ。」
直虎:「労少なくして実を結んだ、それは見事なものでした。とてもかないませぬ。井伊にとっては、政次が領主をやるほうが、実は幸せなのではないかと・・・・さような事はさせませぬ、させませぬが、我にもっと知恵があれば、皆どれほど幸いかと・・・・。」
和尚:「まーっ、足りぬ知恵なら、借りて来ればどうじゃ。はっ、政次から借りることにしてはどうじゃのう?。」
直虎:「さような事をすれば、いつ足をすくわれるか・・・・。」
和尚:「それこそが、領主としての、腕の見せ所ではないかのー。」
しかし直虎は、「自身がございませぬ。」とうつむいてしまいます。この後和尚は、虎松の教育を始めることへの許しを得ると、千鳥足で去ってしまいます。
そして直虎はい、かに政次を使へば、井伊を乗っ取られずに知恵を借りれるかを思いをはせるのでした。
後日政次は駿府へと目付としての報告のために訪れて見ると、大方様(寿桂尼)が倒れられた事を知らされます。
寿桂尼の様態はこの時点では命に別状ないもおでしたが、今川家ではこの事を外部に漏れぬよう必死に隠しているとのこと、政次にとって寿桂尼の生死は、今後の身の振り方に大きくかかわる事のため、何やら思案を巡らせるらしい表情を浮かべます。
このように、井伊家を支配してる今川家で異変が起きている一方で、井伊家では直之が種子島(この近年、異国より伝来した火縄銃)を直虎に披露します。
恐らく直之が新し武器を直虎に見せたのは、これまで活用されなかった荒地を耕して領内が潤い安定すれば、次は井伊家がこの後戦国の世に打って出る手立てとなるために必要となる物として火縄銃を持ち込んだと推察できます。
それはつまり、いよいよこの後のドラマ展開が、井伊が天下に名乗りを上げて突き進む段階に入ったことを象徴するシーンだと言えるでしょう。
つづく。
田中美央さん演じる中野直之 |

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