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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜住宅ローン返済記:家を買うということは幸せ?それとも地獄の始まり?〜
       サブタイトル:オヤジブログは自由だ!住宅ローン返済記編          

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話は冒頭から脱線しますが、皆さんは今の景気状況をどう感じているでしょうか?
長く続いた不況も漸く一段落したかに見え、一部の商品やサービスなどにおいて値上げが行われはじめ、安くてそこそこの物を大量に売るというデフレは、収束しつつあるように見えます。
何気に外を出歩いてみても、長きに渡り新築現場を目にすることがほとんどなかったのが、最近は新築現場をよく見かけるようになったと感じます。何となく。
日経平均株価は18000円代を脱却し、19000円の値固めをしているような動きに見えます。
日経平均株価 リアルタイムチャートには5月、ドル円大暴落か?という意味深な文字もありますが・・・。)

何が言いたいのかというと、私が旧我家を買った頃、そうバブル前夜のような匂いが・・・・・あの伝説的なバブル時代のように誰もが宙に浮いている事に気づいていような極端な時代にはならないにしても、野山の木々が何がしかの熱をもってくすぶってる山火事の前兆のような、・・・・・そんな気がするなんて思ったりしています。個人的には。

ですが私はエコノミストでも予言者でもないので、私の感覚を鵜呑みにしないで下さいね。

多くの人にとっては景気改善の実感は無く、むしろ貧困に苦しむ人が多い中、それでもバブル時代とは違ってネット関連企業が多くなって、実態の無いバーチャル世界の中で景気が脹らみつつあるのか?人々の無意識の中に有る景気マインドは、プラスに変わりつつある気がするのです。
ちなみに、もし景気が実際に良いと多くの人が実感しうる時代になったとして、その後その景気は、きっと次の東京オリンピックを境に潮目がまた変わると思っています。

上記したうだ話(ウダウダとした話)は、要するに「きっと今マイホーム購入を考えている人が多いでしょ、考えるなら今でしょ。」と私は思っているという事です。

そこで本題です。
頭金が出来、マイホーム購入の契約を済ませてしまえば、もう後戻りはできません。
病める時も、健やかなる時も、富める時も貧しい時も、長く険しい住宅ローン返済の日々から逃れる事はできません。その未来は完済するか、破産もしくは家を二束三文で手放すかです。
1年2年は払えても、25年・30年は長ーいですよ。長い人生には何が起こるかわかりません。予測不可能です。時代もどう変わるか分かりません。シャープが経営破たんし、日産自動車が経営の刷新を図った事を目の当たりに見て来た皆さんには、何となく分かりますよね。
我が身は確実に老いて行く中、何事も諸行無常なのですから。
その覚悟が有っても無くっても、家を買うと言う事は、そういうことだという事だと理解しておいて下さいね。
だって賃貸住宅なら、家賃が掛け捨てのようで損だと思えますが、経済的に苦しくなったら、より家賃の安い文化住宅や公営住宅に住み換えるという逃げ道が残されているのですから。

そして私も低所得者には身分不相応なマイホームを曲がりなりにも買ってしまったがために、ローン地獄へと突入したのです。
私が旧我家を購入した当時は、なるほどバブル時代の始まりで資金を調達しやすい時代ではありましたが、その反面、稀に見る高金利時代でもあったのです。

当時私は一般的な安定的な月給を得られるサラリーマンではなく、父親と同じ職業、つまり屋根工事業で収入を得ていました。
住宅購入資金を貸してくれる金融会社から見れば、それは極めて収入が不安定な職業です。
したがって私が住宅ローンを借り得たのは、比較的金利の大手銀行さんではなく、日本ハウジングローン(株)という極めて高金利の住宅ローン専門会社でした。
借入金は1100万円、25年返済で返済はボーナス月払いのない月額7,8731円の均等払いです。
そしてその金利は、何と7.14%という今で言うならカードローンなみの金利だったのです。
高校を卒業して就職した印刷会社での手取り10万円程の中からコツコツと頭金を貯めていた頃の収入では、とてもじゃないが完済し得るローンではありませんよね。
なのに当時の私は、ただ何となく払って行けると思っていたのです。
恐ろしいことですよね。

今マイホーム購入を考えている皆さんには、夢のマイホーム購入は天国と地獄の狭間を走る列車の片道切符を買ったも同じことだという覚悟はありますか?

今日のお話は、ここまで。

次回の住宅ローン返済記は、
住宅ローン返済記:家を買ったら税務署から購入資金を訪ねる封書が来たです

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金銭消費貸借契約証書の内容
これには年利7.32%となっていますが、実際には7.14%の金利
私の住宅ローン返済は始まります。

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〜住宅ローン返済記:マイホーム選びに大切なのは、いったい何でしょう?
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突然ですが、マイホーム購入者にとってのお買い得物件とは何でしょう?
家を買う時、購入者がその家に何を優先した選択基準で物件を決めるかが最も重要だと思いjます。
駅近?資産価値?・住み心地の良さ?ご近所の方が皆いい人?それとも生活便利でしょうか?
私が今にして思うお買い得物件とは、駅近・資産価値などでは決してありません。
こうした要素は、物件価格が条件が整うにつれ高価になるものです。
ですが、仮にマイホームの価値を、より安い価格でより広いスペースを確保し、家族が安心して暮らせることにあると考える時、それは必ずしも対象物件がより高くなるというものではありません。
場合にによってはそうした物件を選んだからこそ、より安く、家族が安心して暮らせる家を買えるケースがあるのです。
そして私にとっての旧我家は、正にそうした物件の実例だったのです。

マイホーム購入希望者が、高収入で、高額物件を無理なく買えるのなら、駅近で歩道もあるような国道沿いの大きな新築を買えば良いでしょう。

ですが低所得者が限られた資金で物件を購入する場合には、視点を変えて物件を見る必要があります。
例えば物件の価値を下げているマイナス要素にこそ価値を見出せるなら、その日とにとってのお買い得物件が見つけやすくなります。
例えば自然が好きなら田舎の物件を探せばいいし、不便でも歴史を感じられる家が好みなら古民家を探せばよいのです。きっとゆとりある間取りの家に広い庭がる物件が見つかることでしょう。
ですがこうした視点でマイホームを探す方は少し以前から増えていて、あえてここで紹介する必要があるとは思いません。

そこで考え方によってはお買い得と思える物件の一例となるのが、私の旧我家です。
まずは旧我家のご近所の様子がわかる地図をご覧ください。

イメージ 1
旧我家近隣の地図

上の地図から見てとれると思うのですが、旧我家は袋小路(行き止まりの小道)となった私道に面して建っていました。
ご存じのように土地はより広い公道に面している事が価値を上げる要素です。
にもかかわらず旧我家は、その逆の、私道でしかも行き止まりの道に面している家です。

こんな物件を「私の家族にピッタリ。」と思えるのはどんな方でしょう?
例えば幼いお子様がいる。もしくは将来欲しいと思っているご夫婦ならそう思えると考えるのですが、いかがでしょうか?
家の前を行き来する車などはなく、概ねご近所の車が通るだけ、価格のわりには土地は広く、不信な人が現れても直ぐに分かります。
ご近所の方はみな幼い子供を可愛がってくれるでしょう。
近所にはスーパー・コンビニ・飲食店が幾つもあり、しかも家は日差し明るい南向き、土地にかかる固定資産税も格安です。
逆に難点と言えば、私が購入当時で築25年の平屋の古民家で、くみ取り式トイレでプロパンガスだった事でしょうか?
ですがこのマイナスポイントは、その後下水道が整備されて水洗トイレとなり、都市ガスにもなりました。
近い将来こうなる事は、政令指定都市の堺市の一角にある立地条件から、容易に想像できた事なのです。

このように、家族の望む物と将来像を見据えて物件を探せば、きっとその人にとってのお買い得物件は見つかるはずです。
逆に若くて元気な時には苦になるどころか、展望の良さで決めた高台の物件などは、やがて誰しもが年老いて行く事を考えれば、良い選択だったと思えなくなるかもしれません。

ちなみに新婚のご夫婦にしてみれば、新築の小奇麗な家に住めればオシャレだし、友人・知人も気軽に呼べるでしょう。ですが小さな子供が家族に加われば、新築の部屋に少なからず爪痕を残すことになるでしょう。
そう考えれば、子供が小学生になる頃までは中古物件もしくは賃貸に住み、その後家をリホームもしくは建て替えて住み続けることが出来ればベストです。
ですが現実は、必ずしもそうはうまく行かないのが人生です。
子供の成長は早く、教育費などに家計が圧迫される日々は直ぐに訪れます。
だとしても私はそれでいいと思えるのです。
「この家をリホームしたいな、建て替えたいな。」という夢をもって家族が楽しく暮らす方が、とんでもない無理をした住宅ローンを抱えての新築での苦しい生活の果てに、払え切れずに家を手放す事になることよりもずっと幸せだと。

皆さんも世の中の常識にとらわれず、「私の家族にはこんな難点がある家だからこそいいんだ。」という独自の視点をもって、マイホームを探してみてはいかがでしょう。

今日のお話は、ここまで。

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この旧我家跡地には、どんな新築が建つのでしょうか?

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〜住宅ローン返済記:マイホーム購入時には、別途諸費用にくれぐれも注意!
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マイホーム購入のための頭金が貯まったなら、いよいよそれに見合った物件を見つけて不動産屋さんと契約です。

ですが不動産を買うためには物件の代金だけを支払えばいいと言うものではなく、様々な費用が別途必要です。
堺市にあった旧我家を購入した時に必要だった費用は、以下の通りです。

イメージ 2

物件購入に必要な費用は、物件代金(頭金+ローン借入金)・登記代・保証保険料・火災保険料・印紙代・不動産屋さんへの仲介手数料・ローン契約手数料・不動産取得税(物件の約4%)・固定資産税などで、
堺市にあった旧我家を購入した時に必要だった費用は上の画像にあるように、
物件代金(頭金395万円+ローン借入金1100万円)・登記代30万円・保証保険料11万円・火災保険料11万円・印紙代2万円・不動産屋さんへの仲介手数料およそ51万円・ローン契約手数料5万円・不動産取得税(59万円だったかな?)・固定資産税年間2万6千円弱。
つまり不動産物件購入にはその価格のおよそ一割くらいの費用が別途必要となることを理解しておく必要があります。
私の旧我家の場合、総額1621万円(物件代金1450万円+諸費用171万円強)が必要だったのです。
ですが私が購入した時代には、消費税がありませんでした。
現在の消費税は8%ですが、知らないと損する不動産売買の消費税|仲介手数料の払いす …によれば、土地の譲渡・貸付けには「消費税を課さない」ことが、消費税法第6条で定められていますが、
建物については非課税の規定がなく、原則的に消費税がかかります。
建物を買う場合には、売主が「事業者」か「個人」かによって異なり、売主が不動産会社・課税事業者であれば課税されます。売主が個人なら非課税です。
もちろんこれに諸費用にも消費税は重くのしかかりますよ。
数百万円以上の建物に必要な消費税は数十万円以上になりますから大金ですよね。

このように、マイホームを初めて購入する人にしてみれば、予想外の別途諸費用が必要で、ある意味購入者にとっては落とし穴だとも言えます。
実際当時の私も、不動産取得税を計算に入れていなかったため、そのための現金が手元になかったために、ローン返済以前のこの時点で最初のピンチでした。
ですがそこはバブル時代と言えるでしょうか?
私は当時売却したNTT株以外にコスモ石油株2000株をカードローンの借り入れ金で急きょ指値買いし、税支払い直前に20円高となったためにこれを売却、借入金は即日返済して、売却利益で不動産取得税を辛うじて支払う事が出来たのです。
あってはならない冷や汗・ドキドキものの綱渡りでの支払いでした。

マイホームを夢見て買った人にしてみれば、購入しうるギリギリの上限物件を購入したくなるのが人の常なのかもしれませんが、
皆さんはくれぐれも余裕を持ったマイホーム購入をしてくださいね。

追伸、
一般的には引っ越し代金も残しておかなければなりませんね。例によって私は自力で家財道具を運びましたが・・・・。

今日のお話は、ここまで。

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旧我家購入当時の不動産仲介手数料早見表

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〜直虎:『綿毛の案』では政次に反発しつつも直虎はその知恵を活用し〜
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前ページの続きです。
『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第16回放送『綿毛の案』において直虎は、直之・六左衛門らが領内で綿作りのための人手確保には小野政次の知恵を借りるべきだという意見を聞き入れず、「別の策を考える。」と言い張ります。
しかし井伊領内の村をを直次と共に全て回っても、余っている百姓を貸してくれる所などどこにもなく、二人とも疲れて道ばたで休憩をとる際に直虎が水を汲みに行ったところ、怪しげな若い旅人が水浴びをしていました。
直虎がその男に、「どこかに百姓が余っておる村はなかったか?人出がほしゅうて探しているのじゃ。」と訪ねると、
男は「人など買やーいいじゃないですか?」と事もなげに言います。
直虎は「買う事ができるのか?人を?」と驚いて尋ねると
男は「あへーっ、たまに売っておったりしますよ。」と言います。
すると直虎は、「人を買う??良い事を聞いた。恩に着るぞ旅の者。」言うや否や、持って来た水筒の事など忘れて一目散に駆け出し、直之を見つけると村へと急いで戻ります。
村に戻ってみると、種を撒(まい)た綿がようやく芽を出しており、その事を皆で喜んだ後、
直虎は百姓の一人:かくに、「人を確保するのは我の役目じゃ。これからは、我の気張りどころじゃ。」と告げます。

方久らと人を買うためには何処へ行けば良いかを相談したところ、方久はそれならば私の茶屋に行ってみようと言い出します。
その茶屋は、方久が諸国の情報を得るために多くの旅人が休憩がてら立ち寄って会話できるよう設けられた場所jでした。
人が売られるのは普通、戦のあるところであるため、直虎は旅人らの話から現在戦が起きている美濃へ行こうと考えますが、直之はそれを遠すぎるという理由で引き止めようとします。
そんなおり、不意に政次が現れ、意見の違いでもめる二人の背後から「噂を流されてはいかがか?」と声を掛けたのでした。
そこでその言葉の意味を方久が訪ねてみると、政次は、
「お三方(政次意外の目付衆)が人出を貸してくれんのは、この話が領主にとっては何の旨みもかいからだ。だがこの話は困っておる百姓には大きな旨みがある。耕しさえすれば土地持ちの百姓となれ、しかも実りが出て3年は年貢無し。かよな良い話は再々無い。ならば、この話が百姓の耳に直に届けば井伊に逃げて来る者もあるのではないかと、私なら思うが・・・・。」と政次に対する反発心から背を向ける直虎に向けて言った後、さっさとその場を立ち去ります。
これは戦において敵を騙す時などに用いる兵法を応用した考えなのですが、直之はこの考えに関心を寄せますが、直虎は、
「噂など困っておる百姓どもに届くかどうかも分からぬではないか。それに、どれだけ時がかかるかも分からぬ。そんな話、聞いた事もないわ。」と反発します。
すると直之は、
「直虎様は、聞いた事のない話はやってみようと考えるお方のはずですが?」と返します。
返す言葉を失った直虎に対し、直之は更に言います。
「皆の心いきに、答えてやりたいのではなかったですか?」と。
そして突如として噂を流すため、周囲の旅人達に聞こえるよう大声を張り上げ、にわか芝居を始めたのです。

直之:「知っておるかーっ、井伊ではただで土地がもらえるらしいぞーっ。」
方久:「へーっ、誠にございますか?」
直之:「うむ、己で荒地を耕せば、実りが出て、しかも3年はお年貢は無しじゃそうじゃー。」
方久:「ほーっ、それはまたドーンと気前の良い話にーございますなー。しかし誠の話でございますかー?」
直之:「うむ、嘘と思うなら、瀬戸村という所を訪ねてみるが良いぞーっ。」
方久:「瀬戸村?瀬戸村にございますかー。」
直之:「そうじゃー、瀬戸村じゃー。」
こうした二人の芝居のやり取りしばらくは静観していた直虎でしたが、そのうちに村の百姓達の事に思い至り、にわかに立ち上がって声を張り上げます。
直虎:「その瀬戸村に行く道はいかになっておる?どうやって行けばよい?」と。
するとこれに答えて直之は、
「この街道を行き、山を一つ越えたとこにござる。」と言い、
方久は、「皆々様、今日はお代は頂きませぬ、その代わり、この事を行く先々で話の種になさって下さると、これ、幸いにございます。」と調子を合わせます。

やがて三人は、こうした噂話を流すためのやり取りを、鼓の調子に乗せた手拍子を叩き、歌のように掛け合い踊りだします。
「己で荒地を耕せば、実りが出てお年貢も、三年(みとせ)も無しと聞きまする。」(直之)
「そりゃまたドーンと羽振り良き、誠の事でありますかー?」(方久)
「嘘と言うなら瀬戸村を、訪ねてみるとよかろうぞ。」(直之)
「かの瀬戸村でありますか?」(直虎)
「はーっ、」(方久)
「かの瀬戸村でありますか?」(直虎)
と、繰り返します。これ以後、夕暮れ近くまで芝居踊りを続けた直之と直虎は、そのせいで喉を枯らしてしまい、屋敷にもどってほっとした直虎は、人手を探して領内を歩き回った疲れも相まって、目を廻して気を失ってしまいます。
このようにして床に伏してしまった直虎でしたが、大事には至らず、ただ疲れて眠りに落ちただけだったのですが、直之はそんな一途に生きる直虎の身を、この後守り切れる自信がないと六左衛門に漏らすのでした。

一夜明け、直虎が辺りの騒がしさに目を覚ますと、そこにはなんと昨日の芝居踊りから噂を聞きつけた他国の百姓が、沢山押し寄せていたのです。
しかし、もくろみがまんまと功を奏したにもかかわらず、かえって直虎は落ち込んでしまい、いつものように井伊初代様の云われのある井戸で一人、たそがれていました。
するとそこに南渓和尚が現れて言葉を交わします。
和尚:「六左衛門おっ、おったおったー。はは、どぅしたー?らしくもない顔をして。人も来たと言うし、大手柄ではないか−。」
直虎:「呼び込んだのは政次です。」
和尚:「あれまーっ。そうであったのかーっ。」
直虎:「労少なくして実を結んだ、それは見事なものでした。とてもかないませぬ。井伊にとっては、政次が領主をやるほうが、実は幸せなのではないかと・・・・さような事はさせませぬ、させませぬが、我にもっと知恵があれば、皆どれほど幸いかと・・・・。」
和尚:「まーっ、足りぬ知恵なら、借りて来ればどうじゃ。はっ、政次から借りることにしてはどうじゃのう?。」
直虎:「さような事をすれば、いつ足をすくわれるか・・・・。」
和尚:「それこそが、領主としての、腕の見せ所ではないかのー。」
しかし直虎は、「自身がございませぬ。」とうつむいてしまいます。この後和尚は、虎松の教育を始めることへの許しを得ると、千鳥足で去ってしまいます。
そして直虎はい、かに政次を使へば、井伊を乗っ取られずに知恵を借りれるかを思いをはせるのでした。

後日政次は駿府へと目付としての報告のために訪れて見ると、大方様(寿桂尼)が倒れられた事を知らされます。
寿桂尼の様態はこの時点では命に別状ないもおでしたが、今川家ではこの事を外部に漏れぬよう必死に隠しているとのこと、政次にとって寿桂尼の生死は、今後の身の振り方に大きくかかわる事のため、何やら思案を巡らせるらしい表情を浮かべます。

このように、井伊家を支配してる今川家で異変が起きている一方で、井伊家では直之が種子島(この近年、異国より伝来した火縄銃)を直虎に披露します。
恐らく直之が新し武器を直虎に見せたのは、これまで活用されなかった荒地を耕して領内が潤い安定すれば、次は井伊家がこの後戦国の世に打って出る手立てとなるために必要となる物として火縄銃を持ち込んだと推察できます。
それはつまり、いよいよこの後のドラマ展開が、井伊が天下に名乗りを上げて突き進む段階に入ったことを象徴するシーンだと言えるでしょう。
つづく。 

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 田中美央さん演じる中野直之

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〜直虎:『綿毛の案』では、直虎は政次に反発するも直之と六左衛門は
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『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第16回放送『綿毛の案』では、直虎が井伊の財政を潤すために休耕地を活用するための綿の栽培と、そのために百姓の人手を増やすため奔走する姿が描かれました。

徳政令の発布や次期領主(虎松)の後見を小野政次に譲ることなど、今川から井伊家対する指図を聞き入れなかったことから、、今川より謀反の疑いを掛けられ、駿府に出向いていた直虎が今川の疑いを晴らし、無事に井伊谷に帰還してみると、方久が直虎達を迎え入れ、休耕地において綿を栽培することを提案します。
直虎はそれ以前に、土地を新たに耕して収穫を得た者には、その新たな耕作地を耕した者のものとし、向こう3年間は年貢も免除するとのお触れを出していましたが、
村の長老である権兵衛は、ありがたい話ではあるものの、新たに土地を耕すことは一筋縄で行くものではなく、そもそも人出が足らないと直虎に訴えます。
そこで直虎は、新たな人手(畑を耕す百姓衆)の獲得に奔走します。

活用されていない土地耕すための人手を増やす方策として最初は中野直之の「戦では足りぬ場合(人を)借りてまいりますが・・・。」との言葉を聞いて、
直虎は、
「えっ、では(人は)借りて来ればよいのか。」と言い出しますが、
直之は、
「戦での話でござって、平時に百姓を借りるなどという珍妙な話は、聞いたことがありませぬぞ。」と直虎の突拍子もない思い付きを諫(いさ)めようとします。
ところが直虎は、
「さような事、やってみなければ分からぬではないか。」といつもの決まり文句を口にします。
早速直虎は奥山六左衛門や中野直之を連れて 、今川の目付である鈴木家・近藤家・菅沼家の領地におもむき、「井伊は今、土地を耕す百姓が足らぬゆえ、少しばかり融通してくれぬか?・・・・借りた者たちは決してむげには扱わぬ、百姓が耕した土地は、そのままその百姓のものとするし、実りが出て3年は年貢も取らぬ。土地持ちでない百姓にとっては、良い話だと思うが・・・。」と頼みますが、「百姓を貸すゆとりなど無いのでございます。」といずれからもキッパリと断られてしまいます。
この結果に六左衛門は、
「但馬殿にお願いして頂くという手はございませぬか?・・・かような談判はお上手な気がするのですが・・・・・。」と進言しますが、
直虎は、
「あやつの手は借りたくない。言うたところで手など貸してもくれぬは。井伊はこれから、但馬抜きでやって行くのじゃ。」と政次に対する反発心を露わにして六左衛門の進言を受け入れようとはしません。

一方その政次は、徳政令騒動のおりに直虎を虎松の後見とすることを望まないと記した書状を預かりながら、結局は直虎が虎松の後見になったことを詫びてその書状を返すために次期当主となる虎松の生母:しのの屋敷を訪れます。
しのは政次の詫びに対し、
「聞いております。そなたの不手際のせいでこれからの井伊は、あの女のやりたい放題ということですね。」と噛み付きます。
これに対し政次は、
「今は待つ時かと、あの脇の甘いおなごのこと、かならずやボロをだします。」としの不興を鎮めようとしますが、しのは更に、
「その脇の甘いおなごにしてやられたのであろう、そなたも今川も。」と罵倒します。
すると政次は、
「仰(おお)せの通りにござりまするが、あまり、あちらこちらに噛み付きますると、頼りを失う事になりまするぞ。」と釘を刺します。
これにはしもも返す言葉を失い、政次は立ち去ります。
その後政次が自身の屋敷に戻ってみると、亡き弟の妻であり、しのの妹でもあるなつが、子である亥之助(いのすけ)を連れて、それまでやっかいになっていた新野の屋敷から離れて来たこと告げ、
「出来ますればこれからは、(この子の)父親が生まれ育った所でと思い・・・・。」と我子のために小野家で暮らす許しを政次に懇願します。
すると政次は、直虎をはじめとする井伊家の者たちから疎(うと)まれている事を懸念し、
「しかし、ここに戻ると風当りもきつかろう。」となつ親子の立場が悪くなることを気遣います。
それでもなつは、
「さようなこと、もとよりではございませぬか。」と覚悟の上であることを告げます。
それでも政次は、
「これよりは更にきつくなるやもしれぬ。」と忠告します。
それでもなつの決意は変わらず、
「では、お役目(今川の目付け役)も励み甲斐があると言うものですね。」と全てを承知の上での願いである事を伝えたのです。
井伊家においては敵視すらされている政次の立場を知りながら、こうした殊勝な言葉を心から語るなつの姿を見て政次は、しみじみとその存在に心癒されながらも首をかしげ、呟きます。
「似ておらぬ姉妹じゃのう。」と。
これは、政次は姉であるしの心根の狭さと、妹であるなつの慈愛に満ちた姿との違いに思わず出た言葉でした。

その後日政次は中野直之や奥山六左衛門のもとを訪れ、直虎が日によって二人を個々に従えて物見遊山(ものみゆさん)に出て連日屋敷を留守にしていることを知ります。
政次はこれに疑問を覚え、蜂前神社(はちさき神社)の禰宜(ねぎ)のもとへとおもむき、直虎がわたを井伊領内で作ろうとしていることと、そのためには人出が足らぬと百姓たちが漏らしていることを知ります。
そして政次は、禰宜(ねぎ)から得た二つの情報から、中野直之や奥山六左衛門の言う直虎の物見遊山(ものみゆさん)の真相が人出を集めるための行動であろうことに気づき、禰宜(ねぎ)は「まさか、どこのご領主様も百姓を貸してくださりなどはしないでございましょう。」と答えますが、
政次は、
「貸してくれるかも知れぬと考えるのが、あの女子の怖いところだ。」と語り、その後日奥山六左衛門のもとを訪れたおりには、
物見遊山(ものみゆさん)?ほーっ、こないだはそなたと物見遊山、今日は中野殿と物見遊山、殿はさように六左衛門は好きじゃったとは存じ上げなかったが・・・・。」と、その事に疑念を持っていることをチクリと言います。
これに対し六左衛門は、
「お好きになられたのではございませぬか?」とに脂汗を額に浮かべ、苦しい言い逃れをしますが、
政次は、あからさまな疑いの目を向けて六左衛門に近寄り、床を拭くための雑巾を取り上げてその額に浮かぶ脂汗を拭き取りながら言います。
「六左衛門殿、目付というのは物見遊山が多ければ物見遊山が多いというのを駿府にお伝えするのが役目、そしてそれは、物見遊山という名の内通ではないかと疑う者も多くてな・・・・・」と六左衛門殿に直虎が何の目的で屋敷を留守にしているかを問いただし、真実を吐露させます。

このようにして政次は直虎が休耕地を耕してくれる人手を探していることを知りますが、井伊領内をくまなく捜し歩いた直虎たちは、結局どこの村でも余っている人手など見つけることが出来なかったのです。
なぜなら耕した土地が我が物となる上、3年間は年貢も取られないというのは、、百姓にとってはこの上もなく旨い話ではあるものの、その百姓達を治める領主にとっては、何の旨みもないのですから。
直虎が当初百姓をよその村から借りれば良いと言い出した時、、「さような珍妙な話は聞いた事がない。」と反対したのは、中野直之らにしてみれば、それはただ単に前例が無いと言ったのではなく、「前例がないのは、領主にとっては何の旨みもない話だから。」という言葉の中には、常識的に考えるなら、当然直虎も理解するものと思っていたからでした。
しかし、どの村に行っても百姓を貸してくれず、「なぜじゃ?」と問うた時、改めて旨みのない話を領主が聞き入れるはずがないことを直に説明してみると、
直虎は「そなたら、何故そのことを榊に言うてはくれるのじゃ?」と言い。
直之は「言うたではないですか、さような話は聞いたことが無いと。」と言い、
直虎は「さような言い方では聞いたことはないが出来るかも知れると思うではないか。」と返し、
直之は「無理なはなしだからこそさような珍妙な話は聞かぬのだとはおもわれませぬか?」
などと、互いに押し問答を繰り返すばかりです。
結局、二人の話が進展せぬまま物別れに終わると、間に立つ六左衛門は再び、
「あの、やはり但馬殿に相談してみてはいかがでしょう?」と先日の発言をぶり返します。
すると直之は、
「大事ないのか?但馬などに相談して。」と疑問を六左衛門に投げかけますが、
ここで六左衛門は、
「但馬殿がまだ後見を諦めておられず、乗っ取りを考えておられるとしますとですよ、井伊が豊かにになることはその、但馬殿にとっても、損ではないのではないかと。」という自信の意見を述べ、
これに直之も
「どうせなら肥え太らせてから喰ろうた方が徳ということか?ならばそこを利用するのは手かもしれぬ。」と納得します。
しかし直虎は即座に「いやじゃ!但馬だけはいやじゃ。」と理屈はどうあれ、それだけは受け入れられないことを断固主張して、一歩も譲ろうとはしません。
そんな直虎にあきれ果てた直之は
「これじゃからおなごは・・・・」と言い、
直虎は、
「おなごでけっこう。おなごじゃからなぁ!いやなものはいやじゃ!!」ともう駄々をこねる子供のようです。
仕方なく直之は、
「それなばどうされるというのですか?」と訪ねると、
直虎は、「別の策を考える。」と漠然とした言葉を返すのみです。
これにはほとほと直之も気を削がれ、「はあーっ。」と大きなため息を吐くばかりでした。

この話の続きは次のページにて。


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矢本悠馬(やもとゆうま)さん演じる中野直之

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