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2013年2月24日 晴れ時々曇り時雨あり (in 和歌山県橋本市)
〜チョウの偏食を見習わないで〜
今日のお話は、子育て中のお母さんと、好き嫌いの多いお子様にこそ読んでいただきたいものです。
それは、くどいようですが、旅をするチョウ、アサギマダラにまつわるお話で、ひいては生物全般におよぶ、深くて面白いお話です。
ただ、話が長くなってしまったので、文章は末尾に記します。それでもお読みいただけるなら、青文字以降からをお勧めします。
注:クロマダラソテツシジミは、後のブログにお引越しです。
写真1
イシガケチョウ
2013年2月25日現在Yahooブログ内に492件ヒット
撮影地:大阪府河内長野市岩湧山のふもと
このチョウも本来は南国産とされていたが、かなり以前から
本州でも観察・採取されており、生息は定着している。
本州生息の由来については、s a k a k u さんのブログなどにおいて
確認されることをお勧めします。
突然ですが、モンシロチョウはキャベツなどのアブラナ科植物の葉を食べて幼虫は育ちます。対してナミアゲハ(普通のアゲハチョウ)の幼虫は、ミカン類の葉をたべて育ちます。
モンシロチョウの幼虫に「好き嫌いはいけません。」とミカンの葉を与えても、死んでも食べません。ハンパない頑固もんです。なぜでしょう。
それは、それぞれのチョウが、特定の植物の葉を食べることで、生存競争上の棲み分けをしているからです(進化の過程で自然淘汰の結果でしょうが)。
そして現代人は、自らの食物としてキャベツもミカンも畑で大量に耕作するので、その葉を食べるこの2種は食うに困らず、多くの次世代を残し、ごぐ普通に見られるチョウの地位を得ているのです。
反面、我々(人)にしてみれば、彼らは害虫ですから、「かなわんわー」と薬剤散布などで駆除もします。
結果、環境汚染や薬害として我が身に跳ね返ることもあります(これ、天に唾するの例えになるかな?)。
しかし、人がかってに餌を作ってくれるからといって、それを狙うもの(虫にかぎらず、動物や人も)が多く現れるのが自然界。
つまりモンシロチョウは、その繁殖力などで他を圧倒した勝者なのです。
しかし、大多数が参加する食物争奪戦に勝利することだけが、子孫を残す唯一の手段ではありません。
例えば、あえて誰も食べない毒のある植物を食べても毒害を受けず、スクスク育つ能力を身につけた種は、その毒草を食物として独占できるのです。
そんなチョウの代表例の一つが、アサギマダラなのです(s a k a k u さんからコメントでご指摘いただいたように、アサギマダラの食草(本種幼虫の餌)は、ガガイモ科のキジョラン・サクララン・ツルモルリンカなどで、アルカロイド系の毒があります。)毒を体内に取り込むわけですから、外的の鳥類にも狙われる心配はありません。実にしたたかなチョウです。
ところが現実はもっと過酷です。毒を食らってでも子孫を残そうとしたはずのアサギマダラでさえ、野生においての安たいはなく、寄生バチ・寄生バエに対しては戦わねばならないのです。
本当に自然界の厳しさはハンパないですよね。
でもよく考えてみると、特定の植物だけを食べるチョウなどの食生活を人に当てはめてみると、それって偏食ですよね。人が極端に偏った食生活をすると病気になるのに、虫や動物はなぜ偏食が問題にならない。なぜだろう?
多くの野生動物には、自らに必要な栄養素を作り出す能力をもっていますが、人は外部から摂取しなければならない必須栄養素が数多くあります。私の想像ですが、小さくて短い一生の虫と、虫に比べれば巨大で数十年も生きる人とでは、欠かせない栄養素の数に大きな差があるのかもしれません。
ですから、人はバランスのとれた食生活が大事です。
子育て中のお母さん、もしも食事において好き嫌いの多いお子様がおられるのなら、言ってあげて下さい。
「何だっ?私の食事がたべられないだと!だったらハンバーガーやラーメンばっかり食べて病気になって、サッサと死になっ!そしたら好きなものだけ食べられる青虫に生まれ変われるさ!お幸せに。」とね。ところが、小生意気なガキンチョではなくて今時のお子様もさる者。
「いいもん!ボクは絶対に病気にならないし、ドラゴンボールや魔法で生き返られるし、生まれ変わったら、きっと好きなものいくらでも食べさせてくれる家の子になるもん。それに、サプリメント知らないの?お母さん。」なんて言い返すかもね。
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