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〜秋のトンボ?を見分ける:ホソミイトトンボ〜
イトトンボ、はかなげで愛らしいトンボですよね。でもイトトンボ科の種を見分けることは、アカネ属やサナエトンボ科の種を見分けるのと同様に困難な場合が少なくありません。
それは前回のクロイトトンボの【同定ポイント】が多くの部位に渡ったことから察した方もおられるのではないでしょうか。
でもご安心下さい。今回ご紹介するホソミイトトンボを見分ける方法は、実に簡単です。
本種はイトトンボ科の中でも極端に細長い種であり、頭部の眼後紋を見れば一目瞭然、左右の眼後紋がつながっているのです。
なんですが、本種には6月中旬〜8月に出現する夏型と、8月上旬〜翌年6月頃まで見られる越冬型があり、本個体は、残念ながら春期越冬型です。つまり秋のトンボではないんですね。
こんなこと、私が自白する必要もなかったのですが、これをバカ正直とでもいうのでしょうかね。
【ホソミイトトンボのプロフィール】 引用文献:
①成虫発生期:夏型は6月中旬〜8月下旬に出現し、7月が最盛期。越冬型は8月上旬〜翌年の6月 頃まで見られる。
②生息地:平地から丘陵地の水生植物が生育する池沼・湿地、流れの途中の滞水や水田などで見ら
れる。透明度のある、水質の良好な環境でよく見られる。海岸の埋め立て地の水溜まりなどでも見
つかる こともあり、移動力はあると考えられる。
③分布:関東以西の本州・四国・九州に分布する。近畿地方の北部では局地的な分布をしている。その 他では比較的広い地域で記録があるが、生息地は急激に減少している。
④体長:夏型は28〜34mm。越冬型は33〜37mm
⑤越冬形態:成虫。
⑥産卵形態:産卵は連結して水面にある細い水生植物の茎や、水面に浮いている枯れた植物に行う。連結状態で産卵しながら徐々に水中に入り、潜水産卵をすることも多い。
⑦生態:産卵期6〜13日。幼虫期約50日。最短は34日。1年1世代または2世代型。
成熟♂は水域で活発に探♀飛翔し、交尾は水辺の植物などに静止して行う。
越冬時は日当たりの良い林の枯れ草や細枝の垂直に近い部位に体を寄せ、腹部をやや曲げた姿勢で過ごすが、暖かい日には摂食行動などを行う。
夏型、越冬型の発現がどのような条件で切り替わるかは未解明である。
ホソミイトトンボ♂ 側面
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2013年10月24日
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