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〜母は子のため鳥の糞になる?(トリノフンダマシ類とカトウツケオグモ)〜
前回のブログで記したように、クモは昆虫ではありませんが、
この際 面白い種がいるので紹介しておきます。
まずは、写真をご覧下さい。
どうです?何に見えます?鳥の糞に見えますか?
「鳥の糞に見えます。」とお答えの方、さすがです。
これはトリノフンダマシというクモで、鳥の糞に擬態しているというのが、このクモに対する評価です。
確かに私の目から見ても、鳥の糞に見えます。
じゃあなぜ よりによって鳥の糞に化けるのでしょう。
〜蜂になった蛾 : ヒメアトスカシバ(後編)〜http://blogs.yahoo.co.jp/mushipro75/62510917.htmlでご紹介したように、鳥は知能は高いですが、視力は私たち人ほどの解像度がないそうです。 私の考えでは、クモにとっても鳥は天敵で、この種の祖先は、「鳥は鳥の糞を食べないじゃろう。」と考えたのかもしれません。
でも、この姿は、敵をあざむくためだけのものでしょうか?
このクモも糸で簡単な網を張るそうで、ネット上では小さい蛾や蚊などを捕らえた例が紹介されています。
まこと鳥や他の虫から見ても鳥の糞に見えているとしたら、その姿は、きっと餌を捕らえるのにも有効でしょう。、「ボクは糞、君を食べないよ。」なんてね。一石二鳥というワケです。
【原色日本クモ類図鑑(保育社)の記述】
昼間は脚をちぢめて葉うらに静止する。日没後ほぼ同心円状の目の粗い水平円網を張るが、夜明け前には網をたたむ。円網の横糸は縦糸との接点付近には粘球がなく切れやすい。山麓から山の中腹にかけて広葉樹やススキの間に多い。
以下には、そんなクモの連中の大写しした写真を紹介します。
トリノフンダマシ♀(体長10mm内外)
♂は体長1-2mm
2013年4月16日現在Yahooブログ内に 67件ヒット
シロオビトリノフンダマシ♀(体長7-8mm)
♂は体長1mm
2013年4月21日現在Yahooブログ内に 31件ヒット アカイロトリノフンダマシ♀(体長5mm内外)
♂は体長1mm
撮影:大阪府和泉市大野町側川 2013年4月16日現在Yahooブログ内に 9件ヒット
この種はテントウムシに擬態していると紹介されていますが、
私的には、毒虫などが見せる警戒色で天敵をけんせいしつつ、
餌を捕らえる立場(捕食者)としては、おとなしい振りをして襲いかかるための姿のように見えます。
都道府県別レッドデータ
埼玉県 : 準絶滅危惧(NT1)
愛知県 : 絶滅危惧Ⅱ類(VU) カトウツケオグモ♀(体長7-9mm)
日本七大珍種グモといわれる
撮影:大阪府和泉市大野町側川
2013年4月16日現在Yahooブログ内に 1件ヒット
このクモも、脚をたたんで小さくなっていると鳥の糞に見えます。
トリノフンダマシに比べて脚がとても長いので、より素早く大きな獲物を捕らえることが出来ると想像できますが、ネット上には、ハエを捕らえるとの記述があります。
糞の姿にまず視覚的にハエが誘因されて近づくと、(私の嗅覚では分かりませんでしたが、)それらしい体臭もして、より近くに寄ったところで捕らえられるのかも。
都道府県別レッドデータ
東京都 : 情報不足(DD)
愛知県 : 絶滅危惧ⅠB類(EN)
三重県 : 情報不足
滋賀県 : 希少種
兵庫県 : 要注目種
島根県 : 情報不足(DD)
徳島県 : 情報不足(DD)
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2013年04月16日
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