カメラとビデオを棒にくっつけて

堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜温暖化?南国のクロスジスズバチを千葉県で確認の記載紹介


注:私のサインの無い画像は、私の撮影した画像ではありません。

ハチと聞くだけで、その毒から滅すべき存在と言うのが、大多数の方が思うところでしょう。
そしてハチに刺されて死亡する方もおられる以上、ここで私が何を言っても、大多数の方から見た思いが変わることは無いでしょう。
それでもあえて言わせてもらえれば、たとえスズメバチだったとしても百害のみではく、知らず知らずのうちに私たちは恩恵をうけているのです。
それは例えば蜜を得るために花から花へと飛び回ることでくだものや野菜の花に受粉し、実をなし、作物を食い荒らす害虫を捕らえて幼虫の餌とし、その被害を抑制するといった恩恵です。
これ以後は、ハチ嫌いの方には興味のないお話かもしれませんが、興味のある方は是非ご一読ください。なぜなら、地球温暖化していることを示す昆虫かもしれないからです。
記事は最下部です。

ところで、長らく昆虫観察から身を引いている私のもとへ、新年早々1通の封書が届きました。
それが、南方系ののハチであるクロスジスズバチが千葉県で確認されたという記録報告の記事だったのです。注:クロスズメバチや、クロスジスズメバチではありません。
送り主はその記事の共同著者の須田博久氏からでした。この場を借りてお礼申し上げます。

この話に興味はあるものの、ハチ類を良く知らない方のために、簡単な説明をしたいと思います。
ずはそクロスジスズバチの画像をご覧ください。

イメージ 1
クロススズメバチの標本画像

イメージ 2
クロススズバチの生態写真
ハチと言えども美しいですよね。さすが南国のハチです。

さてどうでしょう?多少なりともハチ類に知識のある方ならこれは腰に長いくびれのある胸部と腹部をつなぐ前伸腹節が発達した)身体的特徴をもっていることから、ドロバチ科ドロバチに分類されるハチの一種おわかりでしょう本土の普通種にはスズバチがいますよね

イメージ 3
スズバチ ドロバチ亜科

とは言っても、似た体形のハチは他にもいます。
例えばトックリバチです。

イメージ 7
ミカドトックリバチ ドロバチ亜科

いかがでしょう?体形は似ていますよね。同じドロバチ亜科なので似ていて当然ですが、ドロバチ亜科には体形があまり似ていない種もいます。
例えばオオフタオビドロバチです。
イメージ 12
オオフタオビドロバチ ドロバチ亜科

オオフタオビドロバチドロバチ亜科ですが、スズバチのような長いクビレはありません。
逆に長いクビレのあるハチにジガバチがいます。
ドロバチ亜科だと思いますか?

イメージ 8
ニホンジガバチ ジガバチ亜科

イメージ 5
ミカドジガバチ ジガバチ亜科

どうでしょうか?ジガバチの腰は細すぎますが、似てはいますよね。
習性としても泥を採取して巣を作るのでドロバチの仲間と思いがちです。
ところが、ジガバチジガバチ亜科に属し、更に言えばハナバチの仲間なのです。
確かに花蜜を吸うジガバチを見たことはありますが、

イメージ 9
サトジガバチ ジガバチ亜科

ジガバチ以前、ハナバチの仲間はなく、クモを専門に狩るクモバチ(旧ベッコウバチと同じりバチの仲間に含まれてました。ジガバチの習性としては、ガ類の幼虫などを狩る種が多く、クモバチと同じく、クモを狩るルリジガバチもいますからね。
ただし、ルリジガバチキゴシジガバチは、ジガバチ亜科ではなく、ドロジガバチ亜科です。

イメージ 10
ルリジガバチ ドロジガバチ亜科

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ヒメクモバチの一種 クモバチ科

更に体形だけでいえば、アシナガバチやそのほかにも見当たります。
ホソアシナガバチヨコバイカリバチなどです。
イメージ 13

イメージ 4
ホソアシナガバチの一種 アシナガバチ亜科

イメージ 6
ヨコバイカリバチの一種 アリマキバチ亜ヨコバイバチ
このハチはとても小さくベッコウハゴロやジンガサハゴロモなどのヨコバイ類を専門に狩ります。

少しはハチのことがお分かりいただけたでしょうか?かえってややこしくなったでしょうか?
昆虫を学術的立場で興味を持って観察し、そうした方々の集まりとしての同好会の会報での記録報告は、アマチュアといえども昨今世間をさわがすようなピペに終止したものではなく、厳格な決まりを守った小論文形式のもので、堅苦しいものですが、その性格上そのまの記述を以下にご紹介します。

南方系のクロスジスズバチを舟橋市で発見
須田博久・深川幸夫

筆者の一人、深川は、日頃よく調査している舟橋市において特異な色彩を示すトックリバチに似た種の飛翔を始めて確認、道端のスズキの葉に静止したところを写真撮影した。しかし、普段見慣れた日本本土産種が掲載されている図鑑には、同種と思われる種の掲載は見られなかったため、本会の第87回例会(2014-10-20)の際、その写真を持参した。
筆者の一人、須田は、その写真を見て、本来南方系(亜熱帯〜熱帯)種のクロスジスズメバチDetla esuriens (Fabricius)の♂であることを確認した。撮影データは以下のとおり。
データ
船橋市塩見(ふなばし三番瀬海浜公園),1♂,28.Ⅶ。2014.,深川撮影.

確かに本種は現在の日本本土の分布を示す戦後の図鑑類には記載されていない。しかし、戦前の松村(1911・1935)にはモノクロの細密画で分布を「沖縄・台湾として掲載している。また、20世紀末の地域を限定した図鑑では沖縄の村山(1994)、東(1996)、南西諸島の山根(1999)に原色生態写真が掲載されているが、おそらく全国一般の人々の目に触れる機会は非常に少ない。
したがって昆虫に興味を示す人が本種に遭遇した場合、一見して一般の図鑑には載っていない種であると判断できる。
ところで、本種の原名亜種ssp.esuriens(Fabricius)はセネガルからペルシャを経てマレー諸島に分布してる。一方、日本の南西諸島と台湾に分布する琉球亜種は、ssp.okinawae Giordani Soikaに属している。つまり、この時点でクロスジスズバチは沖永良部島以北)で分布を確認、標本を保存している。つまり、この時点でクロスジスズバチは沖永良部島以南の島々に分布するとしていた。しかし、須田は未発表ながら奄美諸島の奄美大島・喜界島・加計呂麻島(いずれも沖永良部島以北)で分布を確認、標本を保存している。ただし、山室(2004)で徳之島の記録がある。したがって、本種は奄美諸島から八重山諸島にかけて広く分布している種である。
 ところが、本土で始めて長瀬(2004)が1998年に神奈川県平塚市で1♂を記録。移入種として取り扱っている。採集地ではその1♂の記録のみで跡が続かず、単なる迷入であろと推測している。なお、直近の長瀬氏からの私信によると、神奈川県では同地を含み、その後の記録はないという。
関東に次いで本土での発見の第二報は、山崎・松本(2006)が2005年の複数の日に、大阪府大阪市の湾岸部♀・♂とも複数の個体を確認・採集したと報じている。採集個体は翅の擦り切れも少ない新鮮なものが多かったことから、ここでは本種が発生している。したがって、本報による舟橋市の記録は本土における三番目の記録(関東で二番目)となる。当日はこの1♂しか見られなかった(他の角度の写真で見ると右前先端がわずかに破損している)こと、目立つ色彩で各種の花に♂・♀とも訪花性の強い本種が、その後の29日の調査でも見つからなかったことから、この時点での多数の発生や土着の可能性は低いと推察する。現段階では神奈川県平塚市の採集例同様、単なる迷入と位置づけておきたい。
 本種は建築物の壁面や岩・ブロックの凹部などさまざまな場所に、乾いた土でつぼ型の巣を造り、小型のチョウ目の幼虫を狩り貯える。この生態・生活面での本土における生息条件面では問題がない。問題は本種のような亜熱帯〜熱帯性の種がより気温の低い本土で定着できるか、特に寒い冬を越せるか、気温が重要な制限要因となるであろう地球の温暖化や都市のヒートアイランド現象など気象変化と南方系種の北上関係が注目される。その面で千葉県のハチではモンキジガバチ Sceliphron deforme (Smith)である。のようなことから、今後の現地および近隣地、県内各地のクロスジスズバチの確認調査による継続した情報量が、分布域の変化を探るキーポイントとなる。
 文末ながら本稿を草するに当たり、貴重な文献の別刷り及び情報の提供を受けた神奈川県の長瀬彦氏、大阪府の松本史樹朗氏に御礼申し上げる。

【引用文献】
東 清二(1975) 膜翅目,沖縄の昆虫類:85-94.,風土記社
東 清二(1976) 膜翅目,沖縄昆虫野外観察図鑑)(7):97-128.,沖縄出版.
加藤正世(1934膜翅目,分類原色日本昆虫図鑑:pl27-50.,厚生閣.
栗林 (1979膜翅類,沖縄の昆虫:pl54-89.,学研研究社.
長瀬博彦(2004) ハチ目(アリ科を除く),神奈川昆虫誌Ⅲ:1241-1326.
平山修次郎(1944膜翅目,原色千種昆虫図譜:107-118.,三省堂.
松村松年(1911日本千虫図解三:147pp+11pl.,警醒社.
松村松年(1935膜翅目績日本昆虫大図鑑:1-92.,刀江書院.
松本史樹朗氏(2009) 図鑑にあまり載っていないハチの図鑑,蜂狩人(1):28
松村 望(1994) ハチ目,沖縄の身近な昆虫図鑑:179-194.,沖縄出版.
山崎一夫・松本史樹朗氏(2006) 大阪市の湾岸部で採集された熱帯性のクロスジスズバチ
,環動昆16(4):175-176
山根正気・王 交?岳(1996) 認識台湾的昆虫(16):213pp.,椒馨出版社
山室一樹(2004) クロスジスズバチの徳之島における記録,つねきばち(2):7-8.

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〜平城京:天智天皇の子 弘文天皇は皇位につくこともなく?
     サブタイトル:オヤジブログは自由だ!平城京編  

−キトラ古墳のページ−                
またも失敗は生かされず キトラ古墳  壁面より剥ぎ取られ保存 四神壁画
四神壁画より興味深いぞ 星宿図の差 星宿図から推察してみる 被葬者は
朝鮮半島の円墳は神の国で 変化して                     

注:飛鳥時代のお話ですが、平城京への遷都までの道のりとしてご紹介しています。

元明天皇義兄、弘文天皇について
弘文天皇は、元明天皇の父:天智天皇の第一皇子で、元明天皇の兄ですが、母は伊賀采女宅子娘(いがのうねめ・やかこのいらつめ)といい、皇后ではありません。
近年(後の世:1870年)になって諡号を贈られ天皇として認められたのですが、即位したかどうかは定かではなく、大友皇子と表記されることが多いそうです。
イメージ 1

白村江の戦い(朝鮮出兵の後、中大兄皇子は668年。天智天皇(てんじてんのう)として即位しますが、その僅か3年後に病死してしまいます。
天智天皇はその生前、残り少ない余命を悟り、後継者の有力候補だった自分の子、大友皇子を後継者として指名します。
ちなみに:具体的に言えば、天智天皇は、生前にそれまでは前例の無かった太政大臣という官位を我が子大友皇子に与えたのです。それはいわば皇太子摂政を兼ねた地位でした。つまり、大海人皇子の官位:皇太子より上位の官位だったのです。
そうなっては大友皇子の叔父と言えど大海人皇子宮中に居座る事はできません。なぜなら、天智天皇はそれまでたとえ親族も対抗勢力となりうる存在はことごとく抹殺して来たからです。
兄の意向を知った大海人皇子来るべきチャンスを待つためだったのかどうかはわかりませんが、その時点では静かに都を離れ、吉野の山奥でひっそりと暮らします。
ところが、かねてより天智天皇のやり方に反感を持っていた諸侯にとって、この皇位継承は容認できないもので、戸籍の作成や白村江での大敗は、こうした不満に拍車をかけました。
そして天智天皇の死によって、政治に対する不満が一気に爆発し、大友皇子派大海人皇子派の対決は避けられないものになってゆきます。
なにより、当時の大海人皇子は、冷血非道な天智天皇に比べ温厚で望が厚く、彼に心を寄せる豪族達も多かったといいます。
大海人皇子は、隠棲していた吉野を出て自身の領地のある美濃へ出発します。初めは、賛同する兵も多くはありませんでしたが、伊賀、伊勢を通り美濃にたどりつくまでには、かつての政治に不満をもっていた豪族らを次々に味方につけ、あっという間に圧倒的な兵力を手に入れてしまいます。そして、大海人皇子は、その兵を琵琶湖を挟むように二手に分け進攻させていきます。
大友皇子天智天皇の子)側も進撃体制を整え、防戦しますが1ヶ月の後、琵琶湖の南に位置する瀬田での戦いで大敗を喫すると、その翌日、山前(琵琶湖の南西辺り)で大友皇子は首をくくって自害することになるのです。25歳という若さでした。
この叔父と甥が皇位継承をめぐって激しく激突した争いを壬申の乱といいます。

かくして大友皇子の世は実現することなく戦いの中で25歳の若さで自らの命を絶ち、皇極天皇の我が子に対する溺愛から始まる中大兄皇子こと天智天皇の意向による血塗られた政治の命脈は絶たれたかに思われたのですが・・・・。

お話は大海人皇子の世へと続きます。

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