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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

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〜直虎:『おとわ危機一髪』の中盤では、南渓がおとわに禅問答で逃げ口上を〜
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前ページでは、『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第3回放送『おとわ危機一髪』での前半部分、おとわが今川家への人質として駿府に到着するまでのドラマ展開をご紹介しました。
本ページはその続きです。
おとわが出家することの意味を今川方に納得しれもらい、井伊家の存続を図るためにおとわより先に駿府の臨済寺へおもむいた南渓和尚は、雪斎との話し合いを持ちます。
雪斎:「その、とわ姫とやらは、人質ではなく、出家させるということで免じてほしい。出家しても、人質になっても、井伊の家督が消滅するのは同じあるのだからと言うことじゃな。
南渓:「今川は東に北条、西に三河という火種を抱えておられます。たとえ小国とは言え、三河にほど近い井伊に、これ以上の恨みを抱かせるのは、あまり得策ではないのではないかと。」
雪斎:「しかしとわ姫は可愛い一人娘であり、唯一の家督を有する物。その姫の命を危うくしてまで歯向かう気概は、今の井伊にはあるまい。
南渓:「いや、直ぐにも兵をあげると息巻く者もおりまして。」
雪斎:「はあん、たかが人質によこせと言うだけで。」
南渓:「伊井には、人質を殊更忌み嫌う向きがございまして。佐名のことが、今もって後を引いており・・・」
雪斎:「まっ、太守様にお伝えしておくが、やはり、人質として取っておけとお考えであろうと思うがのう。」
この雪斎の最終的な考えに対して南渓は言葉を返さず、黙ったまま頭を下げます。
一方おとわは寺の外で南渓が雪斎との話し合いを首尾よく終えて出てくるのを待ちわびていました。
しかし出てきた南渓は、話し合いの守備を答えることはなく、かつて人質として井伊家より今川家に嫁いだ佐名に手紙を渡してほしいとおとわに告げます。
これは、雪斎との話し合いが不首尾に終わったため、南渓は次の手立てとして、佐名から義元の生母である寿桂尼を通じて義元に井伊家のことを進言してもらうためでしたが、おとわにはその意味がよくわかりません。
それでも意味がわからないままに佐名に南渓からの手紙を差し出します。
それを読んだ佐名は、「ようもこのような事を・・・・」と激怒して立ち去ってしまいます。
その事を南渓に伝えに行ったおとわは、それでもまずまずの守備じゃと言う南渓に対して、
雪斎への頼み事もうまくゆかなかったのではと、鋭く指摘しますが、南渓は、またしても答えは一つではない。という上等文句を口にして、おとわに不首尾だあったことを正直に伝えません。そんな二人のやりとりは、もはや南渓の苦し紛れの禅問答となって行きます。
南渓:「・・・こっちの道が行き止まりなら、あちらの道を行けばよい。
おとわ:「あちらの道が行きどまりなら、どうするのですか?」
おとわは南渓の問答を問い詰めてゆきます。すると南渓は言葉に詰まり、
南渓:「むかーしある所にのう・・・・」
と言うに及ぶと、間髪入れずにおとわは、
「われは明日のことを話しておるのじゃ。」と怒り出します。
すると南渓は、「諸行無常じゃ。」と坊主が答えのない答えを告げる時に極めて便利な四文字熟語を持ち出す始末。そして南渓の話は根拠のないたとえ話へと発展して行きます。
「明日は何が起こるかわからぬ。太守様がお倒れになるかも知れんし、今川館が燃えて落ちるかも知れぬ。諸行無常じゃ。」そう言ってのけた南渓は、最後は笑顔を浮かべてごまかします。
そこでナレーションが入ります。
「南渓の策は、ことごとく失敗したのじゃった。」と。
この時ドラマの画面には、そんな南渓を見上げ、あきらめにも似たあきれ顔を浮かべるおとわの表情が、アップで映し出されます。
この時おとわは、心の内で、「やはりわれはこのような酒飲み坊主のことをあてにするのではなかった。われの不覚じゃ。」などと思っていたのかもしれません。

この続きはまた次のページで記したいと思います。

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南渓和尚を演じている小林薫さん

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〜直虎:『おとわ危機一髪』では、とわと乳母は佐名の身の上を食い違た認識で〜
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『NHK大河ドラマ おんな城主直虎』第3回放送『おとわ危機一髪』では、おとわが今川の命で井伊本家の家老:小野政直の子である鶴丸との結婚を避けるため、自らの手で守を斬髪し、出家することで鶴丸との結婚を避けようとしますが、人質として今川の本拠地である駿府に出向き、井伊家存亡のピンチを救うために、文字通りおとわが今川の屋敷で奮闘し、井伊家の安堵を勝ち取るまでが描かれました。

今回放送のでは、冒頭自らの髪をカミソリで斬髪し、頭から血を流しながらもおとわの姿を見て驚く父:直盛と母:千賀に対し、おとわはニッコリと笑いながらこう言います。
「出家をするのです。出家をすれば、誰の嫁にならずとも済むではないですか。」と
父:直盛はおとわのこの言葉にろうばいし、「じゃが・・・、」と大声を張り上げます。
するとその言葉を近くで聞いていた小野政直が、
「井伊のお答えはどちらと考えればよろしいのですか?先ほどは夫婦約束をご承知下さるとお聞きしましたが。」と、疑念の言葉を口にします。
これに対しおとわはすぐさま「せぬ!」とキッパリと政直に言い切ります。
父:直盛は更に狼狽して政直に対し、
「和泉、これは断じて井伊の意志ではない。井伊は鶴丸を婿に迎える。」と弁明しまうが、この父の言葉が終わる間もなく被せるようにおとわは、
「なぜかような事ばかりなさるのじゃ。鶴は、そなたのしたことで辛い思いをしておる。そなたのしたことを恥じておった。」と、更に取返しのつかない言葉を確信をもって言います。
これに対して政直は首を斜めにして目をつぶり、自らの思考の中でおとわの言葉を噛みしめます。
そんな政直に対して父:直盛は、
「和泉、これは子供の言うたこと、あのーどうか・・・」と懸命に弁明を繰り返そうとしますが、政直は冷静な口調でありながら直盛の弁明が続くのを遮るように言います。
「これでは、夫婦約束はむりですな。」と、その場を去り行きますが、直盛はこの騒動の火消しに努めようと政直の後を追って行きます。
この様子を見たおとわはと言うと、政直の「これでは、夫婦約束はむりですな。」という言葉で鶴丸との夫婦約束が破断となった事をで自身の思惑が成功したと考え、ニッコリと笑顔を浮かべます。
しかし騒動の場に残ってた母:千賀の思いはおとわのそれとは全く正反対です。
直盛と政直が去る様子を母に背を向けて見送るおとわの両肩を後ろから両手で座ったままの状態でつかみ、そのまま正面に向き直させ、おとわに考え違いを正すのです。
「井伊を潰さぬには、お下知に従うしかないと言うたはずです。どうしてその事が、お前には分からんのですか?」
そしておとわは、母の血相を変えた様子に恐れて声を震わせるように言います。
「和尚様が、和尚様が答えは一つではないと・・・・」
もちろん千賀がこの言葉を聞き入れるはずはなく、言葉を被せ、
「それはもう聞きました。」と声を荒げます。
この母の迫力におとわは、目を見開き、口を真一文字にして体を硬直させたまま言葉を失います。
ドラマはここでテーマ曲が入ります。つまり今回放送の本題はここからなのです。
その冒頭、
「このおとわの出家騒動は、小野和泉守によって直ちに今川義元の知るところとなったのじゃ。」というナレーションから入り、この時映像は、義元が屋敷で夜の松明に浮かび上がる能の舞を鑑賞しながら、この騒動の裁きをどのようにするかを思案しているらしい様子が映し出され、屋敷の片隅では小野政直が義元の沙汰を待っているかのように控えていました。
翌朝早馬に乗った使者が、井伊直盛のもとに差し向けられ、義元の沙汰を記した書状がもたらされます。その内容は、
「度重なる井伊家の振舞い、言語道断。この上は忠義の証として息女とわを、人質として使わすこと。この儀に逆らうことあらば、成敗も止む無し。」というものです。
この書状に対し、重臣:奥山浅利は激怒し、本来は今川の目付け役として井伊家に席を置く苅谷俊介に書状の所以(ゆえん)を質します。
更に井伊家の先々代当主であった直平に至っては、
「もはや、戦しかあるまい。今川に人質を渡すくらいなら、井伊は戦に及ぶと、そう伝えてこい!」といきり立ちますが、現当主:直盛は、
「おとわを差し出さねば、井伊は潰されるのです。」と反論します。
すると直平は、ここまではまだその存在が明かされていない井伊家の者であった女性の名を口にします。
「お前はおとわが、佐名のようになっても良いと言うのか?さだと同じ目に、おとわがなっても良いと?!」と問いただします。
一言:佐名の身の上については今後ドラマ上で明らかにされるでしょうが、番組のキャスト紹介によると、井伊直平の娘だそうです。どうやら井伊が今川の属国となった時に、彼女の運命が定まったらしいという因縁が、想像されますね。)
更に直平が直盛の弱腰を叱咤する言葉が続きます。
「この腰抜けが、井伊が潰れるのは当たり前じゃ!あーっ、潰れてしまえーっ、こんな家!!」
この井伊家の大人達が揉めている会話を、屋敷外の小屋の屋根?で饅頭を食べながら座り、遠くから聞いていたおとわは、強い困惑の表情を浮かべます。
その後おとわは、いつも困った時にやって来る井伊の井戸の側で膝を抱え、どうすればよいのかと思案します。
そんな所へ、猫を懐に入れ、手には酒徳利と杯を持った南渓和尚がおとわの背後に音も立てづに近づきますが、猫がニャーと鳴いたところで和尚の存在を知ったおとわは、
「和尚様、われは、われはどうすれば良いのじゃー。」と和尚に泣きつき、
そんなおとわが手にすがることで、手にしていた杯から酒をこぼされながら、和尚は「うん、どうしたのじゃ?」と相談に乗ることとなりますが、手にした酒を呑むことは止めません。
楠の大木の音に二人並んで腰を下ろし、二人は横に並んで会話します。
「おとわが人質に行かねば井伊はお取り潰し、行けば大爺様が兵を上げ、これまたはお取り潰し。はーっ、どちらにしろ、井伊は潰れると言うわけか。」と絵空事のように和尚は語ります。
そんな和尚に対しおとわは、
「こんなことになったのは、和尚様のせいじゃ。」と言いがかります。
唐突な言われように和尚は驚き、「わしの?」と言葉の意味がつかめませんでしたが、おとわが言葉を続けます。
「和尚様が、答えは、答えは一つでは無いと言うたから。」と。
すると和尚は、
「それはー、おとわの出した答えが、お粗末だったからではー?」と言い放ったために、おとわは再び大泣きし始めます。
酒飲み和尚もこれには杯を下ろし、泣きじゃくるおとわをなだめることに専念する他はありません。
「泣くな、泣くなおとわ。」と。
そんな頼り無さ気な和尚ですが、実はやる時はちゃんとしなければならない事はちゃんとやる人物で、おとわにとっては、やはり良き相談役だったのです。ただの酔っ払いではなく。
この後おとわの相談を受けて父母である直盛と千賀の所へ出向いた和尚は、二人に妙案を告げます。
「いっそのこと、おとわの出家を、今川に認めてもらってはどうかと思うのじゃ。思うに、今川が起こっておるのは、出家をするからではなく、井伊が言う事を聞かぬからじゃ。その怒りの中で、恐らく今川は見落としておるのじゃ。おとわが、出家をするという意味を。おとわが出家をすれば、井伊家は家督を継ぐ者を失う。次の当主を継ぐ者は、今川の思うまま。そう思わせられれば、出家でも良いと言うてくれるのではないか?まま、それは、ほとぼりが冷めた頃に還俗をさせれば良い話しかと。」
一言:なるほど、これは妙案ですし、ドラマ的にも良くできたシナリオですね。)
おとわの両親に話をつけた和尚は、おとわにも今川の人質として駿府へ向かうことが決して恐れることではないという事を言うために、南渓和尚の先達であり、今川義元の学問の師であると同時に軍師でもある雪斎禅師の事を語り、佐名の存在についてもおとわの問いに漠然とした返答を加えます。
その中で、佐名が直平の娘であると同時に南渓和尚の妹でもあることが判明します。
ともわれ、南渓和尚は先に今川義元のいる駿府へと先に立ち、その後を追うようにおとわたちも井伊谷を出ます。和尚の計らいにより、直ぐに井伊谷に戻れると信じて。
ところが、今川との決起に逸る直平は、鶴丸を連れ去る行動を起こします。
この事が今川家に知られれば、言わば執行猶予を今川から受けていた井伊家にとっては、信仰猶予中の犯行という事になり、断罪されかねない事態。
そんな事になっているとはつゆ知らぬおとわは、駿府の賑わいに驚き、楽し気に町の店や部隊を見て回り、その後今川の屋敷に到着すると、佐名の娘である瀬名姫と出会います。
井伊家から今川家へとかつて人質として嫁いだ佐名の娘:瀬名姫は、母の身の不幸を知らぬらしく、蹴鞠がうまくなれば義元の嫡男と夫婦になれ、今川を手に入れる事が出来るという思いを、おとわに語ります。
そこへ瀬名姫の母:佐名が現れ、おとわに付き従って来ていた乳母:たけは、「佐名様とおなじ身の上となるおとわ様をどうぞ良しなに」と伝えますが、佐名はそれに答えず、その素っ気ない態度を見たおとわは「佐名様は井伊の見方ではないのか?」と、素直な疑問を乳母:たけに問いかけます。
するとたけは、まだ幼いおとはには理解出来ない大人の事情を説明するのですが、そんな大人の事情を理解できないおとわと、子供にはあからさまに説明できないたけとの会話には大きな誤認が生じます。
以下は二人の会話です。
たけ:「まだお分かりにならないとは思いますが、佐名様は今川に人質として送られ、そこで太守様のお手付きとなったのです。」
おとわ:「お手付き?」
一言:大人の事情が理解できないおとわは、たけの「お手付き」という言葉から、子供遊びの鬼ごっこを連想し、映像に鬼ごっこの様子が映し出されます。)
たけ:「そのお手付きというのは、きつーくか、痛くされたのか?」
一言:大人の事情が理解するたけは、そんな無邪気はおとわの言葉から、おかしな連想をします。)
ううん。と一度咳払いをした後、
たけ:「そこまでは存じ上げませぬが、それはもう数え切れぬ程でございましょう。」
一言:これをまたおとわは、訳の分からないままに鬼ごっこで連想するものですから。自身が鬼ごっこで何人もの鬼に捕まれられる様を想像し・・・・。)
おとわ:「数え切れぬ程!」
たけ:「そのあげく、飽きたら雑巾のように棄て置かれたのでございます。」
映像ではおとわが鬼ごっこの後、山に一人取り残され、膝を落とす場面が映ります。
たけ:「そうなることを半ば分かっていながら、井伊は佐名様を差し出した。佐名様に井伊を恨むなと言うのは、難しゅうございましょ。」
以上のように二人の会話の中には、大きな埋めようのない誤認がありながら、おとわは悲しい表情を浮かべ、たけの話に答えます。
おとわ:「当り前じゃ、お手付きなど一度で良い、鬼はそれで交代じゃ。」と。
最後まで間違った解釈が交わされたと言うのに、たけはおとわのこの言葉に感激し、
たけ:「姫様、たけは姫様をお守りしますぞ。決して佐名様のような目に、合わせません。」
と、たけはおとわにすがりついて泣くのでした。

とまあ、ドロドロとした大人の世界での女性の悲しい立場を、決して救いようのない暗い場面としては描かず、子供の純心な一面を前面に出して描いたたけとおとわの会話は、今回のお話では秀逸だったと思います。 お見事でした。

見応えのあった今回放送の『おとわ危機一髪』後半部分は次のページに続けます。

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佐名役を演じている花總まりさん
花總 まり(はなふさ まり、1973年2月28日 - )は、日本女優。元宝塚歌劇団雪組宙組トップ娘役。
1991年第77期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は40人中9番。同期生には安蘭けい(元星組トップスター)、春野寿美礼(元花組トップスター)、朝海ひかる(元雪組トップスター)、成瀬こうき(元専科男役スター)など。初舞台公演の『ベルサイユのばら-オスカル編-』では、初舞台生ながら新人公演で小公女の役を務めた
1992年1月13日星組に配属。同年、『白夜伝説』で2番手娘役格の妖精ミーミル(盲目の役)に大抜擢され、愛らしい容姿で注目される。
人気ミュージカル『エリザベート』の日本初演でタイトルロールのエリザベート役を演じたことで知られている。宝塚在団中に2回、退団後もガラコンサート、東宝版で同役を演じており、花總自身も「この作品との出会いがなければ、女優としての今の自分はいなかった」と述べている。
宝塚時代の「女帝」という愛称について、当初は花總の異例ともいえるトップ娘役としての任期の長さを揶揄する否定的な意味合いで使われていたが、現在は彼女が在団中に残した功績に対する畏敬の念を込めた肯定的な意味合いで使われることが多い。
母は元松竹歌劇団の青江奈美。1男3女の4人兄妹の末っ子。
5歳よりヴァイオリン、小学校からバレエを習う。母や友人の影響で、宝塚は「気が付いたら知っていた」という。

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