|
〜黄金色に輝く白化型のチョウ その1〜
ベニシジミのキーワードは、2013年3月日現在Yahooブログ内4249件ヒット
白化型のキーワードは、2013年3月1日現在Yahooブログ内32件ヒット
誰か黄金に輝くチョウを見た方はいませんか、えっ、誰も見たことがない?そうですか、それは残念ですね。
ところが、Yahooブログ内にうらやましい人がたった2人だけいるんですね、これが。
「でも黄金に輝くチョウなんて日本に居たっけ?」と思われた方、正解です。そんな特徴を持つチョウはいません。ところが、見たんですsakakuさんは、そして何を隠そうこの私も。
ジャーン、それでは発表します。それは、ベニシジミです。
「えーっ、ベニシジミ?チッコくて、どこにでも居るあのチョウ??それって紅色だからベニシジミという名なんでしょ!」という大ブーイングが聞こえてきそうです。
それはそうなんですが、黄金色のそれは、ただのベニシジミではなく、ベニシジミ白化型とよばれる本来あるべき色素を失った個体なのです。
つまり、動物で言うと、ホワイトライオンや、白ヘビなどがニュースで報じられますよね、それが白化型(白子)です。そしてベニシジミの白化型に限っては、白ではなく金色に見えるのです。
野外の散策で黄金に輝くチョウをみつけたら、チョウ好きでなくとも興奮するでしょう。いや、するに決まってます。だって私は大興奮でしたから。
ですから、カメラを向けたら逃げて見失うんじゃないかと思いつつ生きた姿を写し、可哀想ですが、当然のように採集し、あげくに標本にしてしまいました。ご免なさい。
でも、その標本は、周りのチョウ好き連中にもうらやましがられ、彼らの薦めもあって、当時のチョウの専門雑誌(蝶研フィールド)に短報として紹介しました。
さらに勢い余って、あろうことか当時の鱗翅学会会長 石井 実教授にも標本を見せて、「こんなのが採れました。」と、それこそ誇らしげに言ったんです。すると、どんな返事が返ってくると思います。
こんな時の科学者の受け止め方は、冷静と言うか、つれないものですよね。
「それは、結論から言えば、白化型は劣性の遺伝形質が発現したものです。」ですって。私はもう、ガーン、ショボーンです。
そんなこんなで、私にも意地がりますので、このエピソードも加えた記事を、石井先生が会長でもあった南大阪昆虫同好会に発表したのです。我ながら重ね重ねなんと大胆な。
でも私のモヤモヤは続くので、次回のブログにて更に詳しく。
写真1
ベニシジミ白化型
写真2
ベニシジミ白化型 標本 表(翅を開いた時見える側)
写真3
ベニシジミ白化型 標本 裏(翅を閉じた時見える側) |
昆虫
[ リスト | 詳細 ]
昆虫の生態写真や説明文・論文・マイ記載記事などをご紹介。
|
2013年2月26日 晴れのち雨 (in 大阪府堺市)
〜怖い者知らずのヒオドシチョウ〜
ヒオドシチョウのキーワードは、2013年2月27日現在Yahooブログ内410件ヒット
身近なチョウとしては、ヒット数が少なく、以外な存在です。
クヌギなどの樹液に集まるタテハの仲間のチョウは、翅を閉じた状態の時は樹の皮と見分けのつかない模様をしていて、その存在に気がつかないこともあります。
これは、鳥などの外敵に見つかってたべられないようにしているからだと言われています。
ところが、翅をパット開くと鮮やかな色したチョウが多いのも事実です。
樹液の出る樹には、チョウ類の他に、クワガタムシ・カブトムシ・コガネムシなどの甲虫類もたくさん集まりますし、人間ですら恐れおののくスズメバチも多数集まっていることが常で、甲虫類やチョウ類を求めてやってきた人が襲われたり、目当ての昆虫を容易に採集・撮影できないことも多々あります。
常識で考えると、これらの生き物の力関係で言うと、
多分、ハチ≧人間>甲虫>チョウだと考えがちです。
ですが実際は、チョウ≧ハチ≧人間>甲虫>チョウだと思えるシーンを目にすることがあります。
そうした事例を撮影したのが、今回紹介する『樹液に集まるヒオドシチョウとオオスズメバチ』の写真です。
写真1
ヒオドシチョウがいるのわかりますか?
オオスズメバチはさすがに堂々としたもの
写真2
ヒオドシチョウが急にパッと翅を広げると、
あのオオスズメバチが一瞬驚いて、たじろぐ場面も
写真3
それでもやはりオオスズメバチに「ウザイ!あっちへ行け!!」
とばかりに、大きなアゴで脅かされると、ヒオドシチョウは少し遠くに飛び逃げます。
なのにすぐまた翅を全開にして火のような翅模様を見せたまま、ゆっくりと近づいてきて、
またオオスズメバチの真横に来ると羽を閉じて姿をくらまし、
平然と樹液を吸い始めるのです。
火のような色の翅模様で驚かせるチョウ、だからヒオドシチョウってことですよね。
和名「ヒオドシチョウ」の名のとおり、戦国時代の武具「緋縅」から付けられたらしいです。
[ hanaoyaji ] からコメントいただいたように、樹液に集まるヒオドシチョウ・オオムラサキ・コムラサキ・スミナガシ・ルリタテハなどなどのチョウは、みなスズメバチをあまり恐れません。
ですが、人間はやはりスズメバチには、細心の注意が必要ですし、昆虫写真家や甲虫ハンターのなかには、大スズメバチの焼酎漬けを常時携帯して、刺されたときの塗り薬にしている方もいます。本当に効くのかは、試したことがないのでわかりませんが。
[ vespa ]さんの「私は“扱いやすさ”で序列をつけるとすれば、甲虫>ハチ>チョウ>人間、ということになるでしょうか…。」というコメントは、標本にする際の扱いやすさの序列でしょうかね。私は難解な昆虫の同定を専門家にして頂くための最小限の採集と標本化しかしませんが。種を特定できなければ、論文モドキも書けませんし、苦心の生態写真も無意味になるので渋々です。 |
|
〜チョウにもいた!!肉食系 男子&女子 その名はゴイシシジミ〜
今日は怖そうな肉食性のチョウ=ゴイシシジミのお話です。
Yahooブログ内で『ゴイシシジミ』の検索には、269件がヒットしますが、
写真1のように、ササの葉裏に逆さに止まって集まるこのチョウの様子が良くわかる写真となると、何軒あるでしょうね。「エッヘン!!」
とは言っても、チョウが牙をむいて他の昆虫や人に襲いかかるわけではありません。このチョウの幼虫が笹の葉に付くアブラムシの幼虫を食べるのです。
このチョウは、毎年同じ場所に発生することは、まずありえず、笹原には違いないが、毎年違った場所にゲリラ的に発生するので、このチョウを発見するのはかなり難しい。
晩秋のある日、大阪府和泉市槇尾山の山林に流れる、槇尾川上流沿いに生い茂る笹むらの上で、見え隠れするように飛ぶ数匹のシジミチョウをみつけた。
その飛ぶ様子は、普段よくみかけるヤマトシジミやルリシジミとは違うと感じ、よくよく見たところ、翅には黒い斑点が多数。そう、ゴイシシジミだったのです。
さっそく、見え隠れしている場所の周りにある笹を掻き分けてみると、「いたっ!!」
笹の葉裏に粉を吹いたようにアブラムシの群れがり、その群れの中に数匹のゴイシシジミが。私は、ひとしきり夢中でその写真を撮影し、その後、アブラムシがビッシリついた葉を数枚採取した。
ゴイシシジミがアブラムシを食べるという話は以前より知っていたので、その幼虫を発見できるのでは?と思ったからです。実際、アブラムシの群れのなかには、チョウ類の幼虫らしき姿が幾つかありました。
そこで、それら数枚の笹の葉を持ち帰り飼育箱に保管して様子を見ることにしたのです。
残念ながら、結果的には、そこにいた幼虫はゴイシシジミではなく、おなじ種のアブラムシを食べるセグロベニトゲアシガの幼虫でした。なぜなら、その後数匹のセグロベニトゲアシガの成虫が、飼育箱にいつの間にか発生していたのです。
そして、アブラムシの種名もササコナフキツノアブラムシと判明しました。
更に付け加えると、ゴイシシジミは幼虫期にアブラムシ自体を食べて餌とするだけでなく、チョウとなってもこのアブラムシが分泌する甘い蜜を吸い続けるのです。
あからさまに言えば、ゴイシシジミは一生を通してササコナフキツノアブラムシの血肉をすするのです。
チョウやガ他にアブの仲間にも命を捧げる運命にあるなんて、アブラムシさん、かわいそう!
でも、アブラムシさんもささやかな抵抗をしてはいるのですが、体中からロウ物質を分泌して、白い鎧のように防御し、兵隊役のアブラムシさんもいるんですよ。結構興味深い種なんです。
写真1
ゴイシシジミ
2013年2月26日現在Yahooブログ内に296件ヒット
ササの葉上に止まった姿の写真は結構あるけど・・・どうよ、この写真。 写真2
アブラムシから汲蜜するゴイシシジミ
写真3
ササコナフキツノアブラムシ
2013年2月25日現在Yahooブログ内に10件ヒット
ゴイシシジミの体長が約1センチ、それと比べればおわかりでしょうが、
このアブラムシの体長は3ミリ以下かな? 本種については、、2005年12月号の南大阪昆虫同好会において、
「ササコナフキアブラムシーゴイシシジミの食餌虫」という、
論文形式の記事を発表
誰が?はずがしながらボクチンがです。
ゴイシシジミの体長が約1センチ、それと比べればおわかりでしょうが、
このアブラムシの体長は3ミリ以下かな?
|
|
2013年2月24日 晴れ時々曇り時雨あり (in 和歌山県橋本市)
〜チョウの偏食を見習わないで〜
今日のお話は、子育て中のお母さんと、好き嫌いの多いお子様にこそ読んでいただきたいものです。
それは、くどいようですが、旅をするチョウ、アサギマダラにまつわるお話で、ひいては生物全般におよぶ、深くて面白いお話です。
ただ、話が長くなってしまったので、文章は末尾に記します。それでもお読みいただけるなら、青文字以降からをお勧めします。
注:クロマダラソテツシジミは、後のブログにお引越しです。
写真1
イシガケチョウ
2013年2月25日現在Yahooブログ内に492件ヒット
撮影地:大阪府河内長野市岩湧山のふもと
このチョウも本来は南国産とされていたが、かなり以前から
本州でも観察・採取されており、生息は定着している。
本州生息の由来については、s a k a k u さんのブログなどにおいて
確認されることをお勧めします。
突然ですが、モンシロチョウはキャベツなどのアブラナ科植物の葉を食べて幼虫は育ちます。対してナミアゲハ(普通のアゲハチョウ)の幼虫は、ミカン類の葉をたべて育ちます。
モンシロチョウの幼虫に「好き嫌いはいけません。」とミカンの葉を与えても、死んでも食べません。ハンパない頑固もんです。なぜでしょう。
それは、それぞれのチョウが、特定の植物の葉を食べることで、生存競争上の棲み分けをしているからです(進化の過程で自然淘汰の結果でしょうが)。
そして現代人は、自らの食物としてキャベツもミカンも畑で大量に耕作するので、その葉を食べるこの2種は食うに困らず、多くの次世代を残し、ごぐ普通に見られるチョウの地位を得ているのです。
反面、我々(人)にしてみれば、彼らは害虫ですから、「かなわんわー」と薬剤散布などで駆除もします。
結果、環境汚染や薬害として我が身に跳ね返ることもあります(これ、天に唾するの例えになるかな?)。
しかし、人がかってに餌を作ってくれるからといって、それを狙うもの(虫にかぎらず、動物や人も)が多く現れるのが自然界。
つまりモンシロチョウは、その繁殖力などで他を圧倒した勝者なのです。
しかし、大多数が参加する食物争奪戦に勝利することだけが、子孫を残す唯一の手段ではありません。
例えば、あえて誰も食べない毒のある植物を食べても毒害を受けず、スクスク育つ能力を身につけた種は、その毒草を食物として独占できるのです。
そんなチョウの代表例の一つが、アサギマダラなのです(s a k a k u さんからコメントでご指摘いただいたように、アサギマダラの食草(本種幼虫の餌)は、ガガイモ科のキジョラン・サクララン・ツルモルリンカなどで、アルカロイド系の毒があります。)毒を体内に取り込むわけですから、外的の鳥類にも狙われる心配はありません。実にしたたかなチョウです。
ところが現実はもっと過酷です。毒を食らってでも子孫を残そうとしたはずのアサギマダラでさえ、野生においての安たいはなく、寄生バチ・寄生バエに対しては戦わねばならないのです。
本当に自然界の厳しさはハンパないですよね。
でもよく考えてみると、特定の植物だけを食べるチョウなどの食生活を人に当てはめてみると、それって偏食ですよね。人が極端に偏った食生活をすると病気になるのに、虫や動物はなぜ偏食が問題にならない。なぜだろう?
多くの野生動物には、自らに必要な栄養素を作り出す能力をもっていますが、人は外部から摂取しなければならない必須栄養素が数多くあります。私の想像ですが、小さくて短い一生の虫と、虫に比べれば巨大で数十年も生きる人とでは、欠かせない栄養素の数に大きな差があるのかもしれません。
ですから、人はバランスのとれた食生活が大事です。
子育て中のお母さん、もしも食事において好き嫌いの多いお子様がおられるのなら、言ってあげて下さい。
「何だっ?私の食事がたべられないだと!だったらハンバーガーやラーメンばっかり食べて病気になって、サッサと死になっ!そしたら好きなものだけ食べられる青虫に生まれ変われるさ!お幸せに。」とね。ところが、小生意気なガキンチョではなくて今時のお子様もさる者。
「いいもん!ボクは絶対に病気にならないし、ドラゴンボールや魔法で生き返られるし、生まれ変わったら、きっと好きなものいくらでも食べさせてくれる家の子になるもん。それに、サプリメント知らないの?お母さん。」なんて言い返すかもね。
|
|
〜樹液に集まるチョウ〜
クヌギなどの樹液に集まるチョウ類の多くは、タテハチョウやヒカゲチョウの仲間が多いのですが、
どのチョウにも、日本の美意識・色彩感覚を感じさせる繊細で美しい和風の名がつけられています。
コムラサキ
2013年2月25日現在Yahooブログ内に2930件ヒット 日本の国蝶オオムラサキは、アゲハチョウより大っきくてとても美しチョウですが、
それを小っちゃくしたようなのがこのチョウ
オオムラサキよりコムラサキの方が、より美人的な名前だと思いませんか?
時代劇の花魁(おいらん)にこんな源氏名の登場人物がよく出ていますのね。
スミナガシ
2013年2月25日現在Yahooブログ内に325件ヒット これまた純和風のいきな名前のチョウです。
スミナガシ、いいですね、実にいい。
絢爛豪華な西陣織より、浴衣の似合う美人てな感じかな?
今回紹介した2種はいずれもクヌギの樹液を吸いに来たところを撮影したものです。
ヒオドシチョウ
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット 名前の由来は鎧(よろい)の 緋縅(ひおどし)からきていると か、正に和風です。
ゴマダラチョウ
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
白い斑点模様の昆虫の和名には、よく『ゴマダラ・・・』という名がつけられています。
ルリタテハ
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
瑠璃色なんて日本ならではの色彩感覚です。正に和名は和風色 ヒカゲチョウ
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
名前はヒカゲチョウで一見地味ですが、光を当てるととても美しいです。
クロヒカゲ(♂)
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
この模様、和服の絵柄に使えそうです。
サトキマダラヒカゲ
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
2013年8月13日現在Yahooブログ内に件ヒット
蛇の目傘とか蛇の目模様とか、日本の古い物にはこの名の品がいくつかありますね。 |



