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〜高野山の昆虫 : クロカナブン〜
高野山の昆虫№3はクロカナブンです。前回・前々回に続き、またも黒いコガネムシで恐縮です。
文字通り黒いカナブンなのですが、ただ黒いコガネムシというだけだと、複数種存在しますが、大抵はつや消しの黒で、光沢がある真っ黒は本種だけだと思います。
そんな黒いコガネムシなんかはどこでも居るだろうと思われるかも知れませんが、これがなかなかいないんです。それは、日本のレッドデータ情報を調べれば、一目瞭然です。
日本全体での環境省のレッドデータ種ではないものの、
最も絶滅が危惧されるカテゴリーの絶滅危惧Ⅰ類として東京都・香川県・高知県が指定。
絶滅危惧Ⅱ類としては、長野県・長崎県が指定
準絶滅危惧種としては、群馬県・愛知県・大阪府・兵庫県・山口県・熊本県・宮崎県が指定。
滋賀県では分布上注目種。奈良県では注目種。鹿児島県では分布特性上重要。
と、実に15の都府県でレッド種にしていされています。
高野山のある和歌山県ではレッド種ではないものの、決してよく見かける昆虫ではないことは言うまでもないでしょう。
そんなわけで、目をひく美しさは無いですが、皆さんも樹液酒場などで探してみてくださいね。
クロカナブン
体長 22〜28mm
2013年7月19日現在Yahooブログ内に131件ヒット
希少な種にしてはヒット数が多いようですが、他種を間違って判定していたり、
ブリーダー的な方のページもかなり含まれているようです。
次回はオオヨツスジハナカミキリをご紹介します。
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昆虫
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昆虫の生態写真や説明文・論文・マイ記載記事などをご紹介。
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〜高野山の昆虫 : オオトラフコガネのメス+オス〜
私は前回、オオトラフコガネの黒色型をご紹介すると予告しましたが、今回ご紹介するのは、本当は本種のメスです。
確かにコガネムシ類には、黒色型が存在します。ですので私は長い間 以下にご紹介する個体を本種の黒色型と思い込んでいました。まあ、私の昆虫好きも大した事が無いということですね。
どうです、前回ご紹介したジュウシチホシハナムグリとの違いがお分かりでしょうか?
本種のオスの画像も合わせてご紹介しておきます。一般の方には、2つの画像は、全くの別種に見えるでしょうね。
オオトラフコガネのオスは、コガネムシ類の中では、最も美しい種の一つと言えるでしょう。
オオトラフコガネ ♀
体長 11〜15mm
2013年7月18日現在Yahooブログ内に0件ヒット
オオトラフコガネ ♂
体長 11〜15mm
2013年7月18日現在Yahooブログ内に33件ヒット
次回はクロカナブンをご紹介します。
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〜高野山の昆虫 : ジュウシチホシハナムグリ〜
世界遺産の高野山のお話の後ですので、今回から高野山近辺の昆虫をご紹介します。
とは言っても、それほど多く高野山に出掛けたわけではないので、多くの種を見たわけではありません。
私の在住する大阪府堺市近辺ではほとんど見かけない昆虫だけご紹介しますが、自然豊かな他府県では、さほど珍しくはないかもしれませんが、ご了承ください。
今回はジュウシチホシハナムグリです。ご存知の方はおられますか?
本種は、三重県で準絶滅危惧種、兵庫県で絶滅危惧Ⅱ類、滋賀県で情報不足種などに指定されています。体長は10〜12mmで小さいですね。
私は大阪・奈良・和歌山以外ではほとんど昆虫捜索をしたことがありませんが、ジュウシチホシハナムグリを見かけたのは、高野山のみです。
黒い上翅に円(マル)を描くように白い斑点があるのが特徴で、品のある模様の甲虫だと私は思います。よって本種に対する評価はマルです。
ジュウシチホシハナムグリ
体長 10〜12mm
2013年6月26日現在Yahooブログ内に4件ヒット
次回は、オオトラフコガネ黒色型です。
昆虫好きでなければ、今回と次回の種が同じに見えるかも。
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〜メラニン色素は正義の味方、なのになぜ悪者扱い?〜
前回はひょんなことから『メラニン色素』という言葉がでてきました。
昨日私のブログをご覧になった貴方は、メラニン色素は正義の味方物質だということがおわかりですね。
メラニン色素は正義の味方なのに、なぜ世間では悪者扱いするのでしょう。
それは美白の敵、シミ・ソバカスの原因だからでしょうか?俗に言う色素沈着ですね。
話しの途中ですが、美白・シミ・ソバカスの言葉につられてご訪問いただいた貴女、はじめまして。
こちらは、多くの女性にとって身の毛もよだつ『虫の館』です。
当『虫の館』では、ある昆虫のことを調べた結果、メラニン色素は正義の味方であることをつきとめました。 アッ、そこの貴女、まだ当館を立ち去らないでください。これから貴女のためにもなるお話をしますので。
まずは人の皮膚におけるメラニン色素にかかわるページを3つご紹介します。
② とある化粧品メーカーのページ:メラニン色素のはたらきについて
③のページには、メラニン色素は人が紫外線からのダメージで皮膚ガンなどにならないために生成されることを紹介していて、白い肌の白人はこの色素生成が少ないために皮膚ガン発症の確率が高いと書かれています。
②のページでは、活性酸素は細胞内を傷つけたり、老化を促進する物質。癌の原因にもなり、メラニン色素はその活性酸素を材料にして作られることを紹介しています。
①のページでは、メラニンは普通、皮膚の新陳代謝とともに外へ排出されますが、過剰に生成されたり、剥がれ落ちないとバランスが崩れ、表皮ではなく、真皮にメラニンが残る場合があり、これが色素沈着、シミです。とペストアンサーの回答が示されています。
つまり正義の味方であるメラニン色素生成があった証がある貴女は、お肌が白いことの証であり、幸せ者なのですよ。
もしくはシミ・ソバカスの色素沈着が目立たないお肌の色をした貴女、貴女は優秀な紫外線防衛能力をもっていて、これまた幸せ者なのです。
人生何事もプラス思考、さすれば人生はバラ色です。
最後にねんのため言っておきますが、メラニン色素は悪者ではなくて、その沈着を許す栄養不足や睡眠不足、新陳代謝の衰え、それこそが悪者なのですよ。正義の味方、メラニンに対する誤解を改めてくださいね。
ところで、なぜ『虫の館』の管理人が、こんなことを書いているのかについて興味を持った貴女は、前回のブログ、〜キマワリの仲間は防衛物質を分泌する。何にそれ?〜をごらんください。 追 伸
昨日?(と言うか投稿が完了したのは、今日の午前2時を過ぎていました。ネムイッ!)
昨日ではなく前回のブログを予告通りでもないですが、遅ればせながら書き終えることが出来ました。
そんなボーッとした頭で、じわりと気づいたんです。
そう言えば、メラニン色素ってよく聞くよな−って。それが今回のブログの始まりです。
昆虫のことが書きたいんだか、それとも世の女性にシミやソバカスなんて小さいことで悩む必要なしといいたいのか?
どこかピントのぼけたページ内容、やっぱり寝不足はいかん。
今日はひょっとしたら女性陣が多くこのブログをご覧になるかもしれないので、事の発端のキマワリとはあまり関係がありませんが、可愛いゆるキャラ的な昆虫を紹介しておきます。
ヒメヒラタタマムシのメスです。
2013年6月28日現在Yahooブログ内に0件ヒット
体長はわずか4ミリで、オスはもっと小さいので発見は不可能に近いです。
渋く赤みがかったゴールドの体と輝く触覚、大きく丸い眼が、カワイイーッ。
もう寝ます。 |
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〜キマワリの仲間は防衛物質を分泌する。何にそれ?〜
キマワリはゴミムシダマシ科の一種だということは前回ご紹介しました。
キマワリ科というグループはないのですが、
キマワリは分類学上で言うと、動物界 節足動物門 昆虫網 甲虫(鞘翅)目 カブトムシ亜(多食)目 ハネカクシ下目 ゴミムシダマシ上科 ゴミムシダマシ科 キマワリ亜属 キマワリ属の一種というらしいのですが、
私にも「ようわからんは。」という情報です。
前回のブログは、web上でアンチョコに検索した情報を紹介しましたが、その後で「あんなんで いいのか?」
と何かが頭に引っかかっていました。
それじゃあ手元の図鑑ではどのように記述されているのかと思い、全4巻からなる保育社の原色日本甲虫図鑑の(Ⅰ)で、項目索引してみると、ゴミムシダマシ科については、P133とP162とP244に記述がありました。
P162には分類学上の身体的特徴を紹介する難解な記述で、頭が痛くなってしまうもの。
次にP244には、野外では決して採取されないが、輸入穀物などから得られる種を多数紹介するページで、そんなかたちでしか出会う事が出来ない種があるとういう情報は、それなりに興味のわく話しですが、その種を見る機会がなければ、「だから何だ?」という一言で終わってしまう話です。
じゃあ残るP133には何が記されていたかと言うと、ここからが今回の本題です。
その記述を簡単に紹介すると「ハムシダマシやクチキムシを含む広義のゴミムシダマシ科の種は、2種の防衛物質を分泌する。」というものでした。
皆さんは、防衛物質って何だと思いますか?
私が瞬時に思いついたのは、外敵を追い払う臭いニオイ物質でしたが、ここで紹介されている物質は、そんな単純なのものではありませんでした。
更に続く図鑑の記述をこれまた簡単に紹介すると、「一つは腹部の一カ所から2種のキノンにいくつかの物質が混じったものを、他の一つは、前胸からフェノール物質なるものを分泌する。」というものでした。
ところが、それらの物質がどんな役割を果たすかについては、全く記されていません。
ここからは結局 web検索になってしまうのですが、
まずはキノンですが、
キノン - Wikipediaには、【生物学的役割】の項目に、「昆虫の外骨格が脱皮後に硬化するのは、キチン質の外骨格の基質に大量に埋め込まれたタンパク質分子にキノンが結合することによる。」という記述がありました。
つまり脱皮したフニャフニャな体を再び甲虫らしい硬い甲のように硬化するのにキノンが必要ということです。
次にフェノールですが、
昆虫血液は何故黒くなるか-その仕組みについての研究と昆虫の生体防御機構-には、「昆虫血液が試験管の中に取り出されるとなぜ黒色色素(メラニン=チロシンやドーパなどのフェノール性物質が空気中の酸素の存在下で酸化され、生じたキノン類が重合した複雑な化合物)を合成し始めるのかについての研究がある。メラニン合成の背後に隠された仕組みは昆虫のカビやバクテリアに対する主要な生体防御機構の一つであることが1990年代に入りはっきりしてきた。」という内容が記されていました。
この他にも植物が昆虫などからの食害を防ぐためにフェノールを分泌するといった内容の論文もあり、
植物愛好家にとっても、興味深い物質の記述でした。
つまり、複数のフェノール物質が空気に触れて酸化されて前記のキノン類が重合してメラニンになり、これが俗に言うバイ菌などから体を保護するということのようです。
わかりましたか?私はなんとなくわかった気がしました。よかった。
画像が無いと寂しいので、最後にゴミムシダマシの一種を紹介しておきます。
ヒメツノゴミムシダマシ
2013年6月26日現在Yahooブログ内に0件ヒット
角の形状がわかりますか?キノコのようなものを食べてますね。 |




