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〜キマワリについて調べてみました〜
私のブログをよく訪れていただく『とある非科学の波動砲 SS』のような元気ゲンキな一ファンさんから、「もしいつの日か機会があればヨツボシキスイとかキマワリの写真をリクエストしま〜す。」とのご要望がありました。
私的にはあまり気マワリい・・・いやもとい、気乗りがしなかったのですが、調べてみました。
私の記憶にあるキマワリという昆虫は、クヌギなどの樹液に集まる昆虫を探しているとよく見かける、黒っぽくて脚が長く、とりわけ前脚の長さが目に付くだけの地味な丸っぽい体の甲虫です。
私は基本、マイナーな昆虫を好んで注目するほうですが、この昆虫については見つけても全くスルーするのが常でした。なのにこの甲虫ときたら自意識過剰と言うか、単なる臆病者というか、樹の幹の周囲をグルグルと回って逃げまどうのです。
「お前なんか狙ってないよ。」と言いたいところですが、そんな気持ちすら持ったことのない昆虫、それが私にとってのキマワリでした。
まずは図鑑から調べたのですが、なにせ興味をいだいたことのない甲虫でしたので、きっとキマワリ科というグループがあるのだろうと思って調べ始めたですが、図鑑の後の方のページにある ひらがな順の索引からキマワリを見つけ。そこから種名をさかのぼって行くと、キマワリ科というのがあるのなら いづれキマワリ科という文字に行きあたるはずなのですが、無いのです。無い代わりに○×ゴミムシダマシという種名が次々と眼につくようになりました。
そうです、甲虫目にキマワリ科というグループはなく、キマワリという甲虫は、ゴミムシダマシ科の仲間だったことが判明しました。
これは私にとっても思わぬ収穫でした。情けは人のためならずですね。
そこで今度はパソコンで『ゴミムシダマシ科』のキーワードで検索です。
まず最初にヒットするのは、やっぱりウィキペディアです。基本私はアマノジャクですから、なるべくウィキペディア意外のページを見たかったのですが、「調べているのはしょせんキマワリの事だし、まあ手抜きでいいか。」と、そのウィキペディアのページを邪魔臭ささ半分にリックして適当に読んでいたのですが、これが意外に面白い。
どう面白いかというと、クソ真面目な文章かと思いきや、コミック的に面白い記述だったのです。ですので一部その文章を紹介しておきます。
ゴミムシダマシ科 - Wikipediaによると、『ゴミムシダマシの名は、ゴミムシに似て異なるものの意であるが、実際にはあまり似ていない。ゴミムシ類と似ているのは、あまり外見的に目立ったところのない体型と、地味な黒っぽい体色くらいである。ゴミムシ類は捕食性の強い、素早く走る虫であるのに対して、ゴミムシダマシ類の多くは腐植や菌類などを食べる動きの遅い虫である。
いずれにしても物陰にいることの多い、目立たない昆虫がほとんどで、日本で身近に普通な大型種であるキマワリすら、駆け出しの昆虫少年では知らないことが多い。』ですって。
この甲虫についてよく知る賢者の代表として紹介する文頭の記述が、どこかこの甲虫を小馬鹿にしたようなニュアンスがうかがえるように思えるのは、私の偏見でしょうか。
しかも、「日本で身近に普通な大型種であるキマワリすら、駆け出しの昆虫少年では知らないことが多い。」だなんて死人に鞭打つような捨てゼリフ?まで。
心優しい私は言いたい。「全くもって許せませんよ。ゴミムシダマシ科 - Wikipediaの筆者さん。
まあ与太話はこれくらいにして、上記した文章にもあったように、キマワリの仲間=ゴミムシダマシ類の多くは、動きの遅い虫ではありますが、腐植や菌類などを食べる心優しい虫であることを是非覚えておいてあげてください。
それ以上は望みません。私自身のこの甲虫に対する思いからして・・・害も特別キモくもない人畜無害な甲虫(本当は役に立っているんですよ。森の掃除屋さんとして)として、そっとしておいてあげてくださいね。
以下に私の知るキマワリと名の付く種をいくつかご紹介しておきます。これでいいですか?○×△□2世さん。
キマワリ
2013年6月26日現在Yahooブログ内に483件ヒット
意外にヒット数がすくないのは、やはり無視されているからかなぁ? ホソヒゲナガキマワリ
2013年6月26日現在Yahooブログ内に0件ヒット この種に至っては、キマワリの仲間だとすら思われていないのかな?
ズビロキマワリモドキ
2013年6月26日現在Yahooブログ内に1件ヒット
キマワリの偽物のような名ですが、やはりキマワリと同じゴミムシダマシ科の一種です。
次回はキマワリに関連する記載のお話を紹介します。
今日(6/26)はナデシコジャパンの試合を見ているので新規投稿は見送りです。
ですが、テレビを見ながら原色甲虫図鑑Ⅰ(保育社)のゴミムシダマシ科についての記述を読んでいます。原色甲虫図鑑Ⅰは、各科の特徴などを記述した文章や図解が大半を占める本です。
「キマワリは興味無い」と白状しながら、ちょっと調べ始めたら面白くなってきました。
次回の冒頭は、昆虫の防衛物質なるものの記述が面白かったので、そのお話です。 |
昆虫
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昆虫の生態写真や説明文・論文・マイ記載記事などをご紹介。
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〜解説:コメツキムシの跳躍の秘密〜
前回のブログに記したコメツキムシの跳躍の秘密についての文章は、ご理解いただけたでしょうか?
ちょっと難解な各部位の名称が理解できなかった方がおられるかもしれませんので、改めて解説を加えます。
まずは『野外ハンドブック・12 甲虫』に紹介されている、甲虫各部の名称を紹介した図解を左に、『コメツキムシの跳躍の秘密』を記した文章に出てくる部位を番号で示したコメツキムシの写真を右に対比させて添付します。
①(前胸背板の後縁中央部) ②(小盾板前縁)
③前胸腹板突起の先端
④中胸腹板溝を分かり易くするために 青←で示した白丸部分が⑤
③前胸腹板突起の先端を消した画像 改めて前回の『コメツキムシの跳躍の秘密』を記した文章をご覧下さい。
「私は、本亜種の標本を撮影中に、他の甲虫目にはない不思議な器官があるのに気づいた。
それは前胸腹板の後縁にある突起と、中胸腹板前縁にあるくぼみである(写真 3 の赤丸)。
大平(1993) の記述によれば、コメツキムシ類の跳躍は、①(前胸背板の後縁中央部) を②(小盾板前縁)に固定し、③前胸腹板突起の先端を④中胸腹板溝の前縁部に押し当てて強くはじくことによっておこなわれるとされる。」
つまり、コメツキムシの跳躍は、跳躍の前にまずはピストルの引き金を引くように体をのけぞらせ、写真の中の部位の①を②に固定します。その結果③は④の位置にあるので、③を④に押し当てて強くはじくことでコメツキムシは跳躍します。この時③が④の位置にあることを⑤によって感知します。
つまり③先端の綿棒の先ような白い⑤は、センサーもしくはリミッターの役割をする感覚器なのです。
良い子のみんな、分かってくれたかな?分かって欲しいなあっ。 |
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〜コメツキムシの跳躍の秘密とフタモンウバタマコメツキに関する記述〜
その多くは黒色で、体型的には、タマムシに似ています。判りませんか?
これを知らないと言われてしまいますと、今回のお話の面白さを理解できません。
なのでそんな方のために、ネット上の動画をまずはご紹介します。
心 に 残 る 昆 虫 (17)
〜フ タ モ ン ウ バ タ マ コ メ ツ キ〜
堀野 満夫
オオフタモンウバタマコメツキ
Cryptalas larvatus は南方系の種で、原名亜種オオフタモンウバタマコメツキ C.larvatus larvatus は南西諸島南部から東南アジアの亜熱帯から熱帯に分布し、日本からは固有亜種フタモンウバタマコメツキ C.larvatus pini が知られている。
写真1. フタモンウバタマコメツキ
2013年6月10日現在Yahooブログ内に 16件ヒット
2003.7.21 奈良県十津川村旭口 堀野満夫撮影
甲虫の中でも大きなグループであるコメツキムシ科は、我が国においても約 600 種に及ぶが、体長 21〜36mmの本種は、最大級である(黒澤ほか,1985)。生息分布は、日本甲虫学会(1955) では、本州(西南部)・四国・九州とされていたが、岸井(2002) では、新潟・千葉の両県を北限として以西の本州各地、四国、九州、付属諸島及び久米島までの南西諸島とされ、より広範囲な記述になっている。本亜種の分布域は、広範囲にわたるが、千葉県で準絶滅危惧種、神奈川県で絶滅危惧Ⅰ類、京都俯で要注目種に指定されていることから、大阪府においても希な存在であると思われた。
本亜種については、本誌で「南大阪のコメツキムシ」を連載されている有本久之氏に詳しくお聞きした。
黒澤ほか(1988) には、本亜種の上翅端が弧状もしくは「へ」の字形に切れ込まれるのに対して、原名亜種の上翅端は直線状に切断されるとの記述があるが、有本氏によれば、個体によっては紛らわしい形状のものもあり、本亜種と原名亜種との区別点は明確ではない。
写真2.背面 写真2.側面 写真2. 頭部:赤丸で囲んだ部分が頭部 写真2 上翅先端 近畿圏では以前より和歌山県と奈良県春日山における記録があったものの少なかった。
ところが、最近では普通に見られるようになったという。大阪府においても以前は記録が極めて少なく、氏自身でも大阪府下では記録していない。
最近になって、本亜種が夜間の北摂地域で、水銀灯に時おり飛来するとの情報があるとの情報がある。
コメツキムシと言えば、その名が示すように、成虫は裏返すと胸部を屈曲させて飛び跳ねる様子が面白く、子供時代には親しみやすい昆虫であった。 しかし、茶色や黒の地味な体色の種が大半を占め、外見からは同定困難な種も多いことから、昆虫愛好家からは敬遠されがちである。少年時代以後、改めて昆虫に興味を持ち、生態写真を始めた 2000 年当時、真っ先に購入したのは甲虫のポケット図鑑(黒澤ほか,1984) であったが、コメツキムシ科に興味を持つことはなかった。ただ、沖縄県に生息する美麗 2 種 とオオフタモンウバタマコメツキは例外で、その日本固有亜種が、比較的珍しい存在であることもこの頃から知っていた。
ただし、黒澤ほか (1984) の本亜種幼虫が肉食性であるという記述には気づかず、今回初めて岸井 (2002) から捕食性であることを知った。
また、 大平 (2005) には、コメツキムシ類は農林業害虫も含むが、大半は捕食性で、特にカミキリムシなどの材穿性昆虫の天敵としてよく知られているとの記述がる。
私はこれまでの 9 年間で、本亜種を観察したのは、三度に止まっている。
本亜種との初めての出合いは、2003 年 7 月 21 日の奈良県十津川村旭口においてであった (写真1)。
午前 9 時過ぎ、炭焼き小屋前に炭材として積まれていた雑木の中のクヌギ材上に本亜種はいた。
初めて目の当たりにした本亜種は、茶色の体色が地味に思えたが、よく見れば背面には、伐採木に見られる節や木目、さらには乾燥によってできたヒビ割れを再現したかのような紋様まであり、素朴な美しさがあった。
この時炭材には、数種のカミキリムシ科やタマムシ科の成虫が、産卵のために多数集まっていた。
恐らくこの時の個体は、それら材穿性昆虫の幼虫を狙って、産卵のために現れたと思われる。
二度目の出合いは、2005 年 6 月 12 日の午前 10 時前で、泉南郡岬町不動谷にあるウバメガシの幹上であった。
十津川村で見た個体は、六本の脚を広げた状態でいたことから、すでに活動を開始していたと思われる。
これに対して岬町で出会った個体は、六本の脚をすべて体に密着させるように縮めてとまっていた。
成虫の発生期は 6 月〜9 月とされることから、成虫になったばかりの個体であったと思われる。
三度目の出合いは、 2006 年 8 月 20 日の和泉市槇尾山の登山口で、午前 12 時頃、休憩所にある石の便地で座る私の足元に、本亜種の姿があった。この個体は、近隣の森から飛び立ち、たまたまこの場所に降り立ったのだろう。
本亜種の観察記録を調べてみると、樹液に飛来した個体の観察・採集例や、灯火採集された例が多い。このことから、本亜種の成虫は夜行性で、樹液を摂食すると思われる。
また、岸井(2002) には、生態的特徴として本亜種の幼虫は照葉樹など闊葉樹(広葉樹の樹皮下で生活する)とし、生息地の現状として社寺林や、京都府の冠島のような温暖な地域の樹林をもつ環境が保全されている地域にのみ限定的に発見されているとの記述がある。
ところが、web 上にある情報を丹念に拾ってみると、松の幹での観察例も複数あり、矛盾するようだが、私は次のように理解した。
本亜種の幼虫が捕食性であることから、本来カミキリムシなどの幼虫が数多く継続的に生息し、良好な樹林において安定的に観察されるが、マツノマダラカミキリの幼虫が大量に発生した松林でも観察されるのではないか。
ただし、松枯れによって林が損なわれれば、本亜種の発生は一過性に終わるだろう。
ちなみに、マツノマダラカミキリは森本ほか(1986) において、松枯れを引き起こすマツノザイセンチュウの運搬者とされる。
次に、観察地の環境だが、奈良県十津川村の森林が概ね良好であることは言うに及ばず、槇尾山には山上周辺に小規模ながら原生林もあり、岬町不動谷には、ウバメガシ林が広がる斜面が隣接している。
つまり、いずれの観察地も、「原生林的遺存林」が残る。
このことから、本亜種が良好な自然林の保全に多少なりとも寄与する森の番人とも言える存在であると考え、今回の南大阪での観察記録を素直に喜んだ。
web 上で調べてみると、かつて沖縄県の林業試験場では、マツノマダラカミキリの天敵として本亜種を人工飼料で飼育し、松枯れの防除に用いようとする研究が紹介されていたが、実用化については不明で、近年は他の防御防御技術が多く紹介されている。
今一つ、コメツキムシ類の跳躍のメカニズムについて簡単に述べたい。
写真3. フタモンウバタマコメツキ
前胸 ・ 中胸腹板:赤丸で囲んだ部分が跳躍に使う器官
写真3. ウバタマムシ
前胸 ・ 中胸腹板:
赤丸で囲んだ部分は、フタモンウバタマコメツキと違って癒着していて、独立した器官ではない。
私は、本亜種の標本を撮影中に、他の甲虫目にはない不思議な器官があるのに気づいた。
それは前胸腹板の後縁にある突起と、中胸腹板前縁にあるくぼみである(写真 3 の赤丸)。
大平(1993) の記述によれば、コメツキムシ類の跳躍は、前胸背板の後縁中央部を小盾板前縁に固定し、前胸腹板突起の先端を中胸腹板溝の前縁部に押し当てて強くはじくことによっておこなわれるとされる。
写真 3 に本亜種の胸部腹板と、ウバタマムシ(本種に良く似た玉虫)の胸部腹板を紹介しているので見比べていただきたい。
有本氏によれば、東南アジアの原名亜種は、体色や模様が我が国の本亜種及び原名亜種とはかなり異なり、注意して見ないと同じ種とは気づかないという。
また、氏自身の自己紹介の中で、大阪府はコメツキ相の解明がほとんど手付かずの状態だが、他府県に比べて森林が少ないながら、金剛山のコンゴウミヤマヒサゴコメツキ、岩湧山のヨコヅナシモフリコメツキなど、貴重な種も生息していると記述している(有本,2007)。いずれも専門家ならではのお話しで、非常に興味深い。
また、私がこれまでに出会った普通種の中にも、ミドリヒメコメツキの仲間、ベニコメツキの仲間、ヨツボシコメツキの仲間、クシヒゲコメツキ、ドウガネヒラタコメツキなど、興味を引く種があった。
今回私は、一見地味なコメツキムシ科が、思いのほか興味深い甲虫であることを改めて知った。
そして、温暖化が進む今日、本亜種の増加傾向とその影響が、今後の気がかりな問題として浮上した。
これを機会に、同定困難なコメツキムシ類にも興味を持っていきたいと思う。
末筆ではあるが、本亜種についてご教示いただいた有本久之氏に、厚くお礼申し上げる。
【引用文献】
有本久之(2007) 自己紹介 有本久之(ありもと ひさゆき) 南大阪の昆虫,9(3) : 58.
岸井尚(2002) フタモンウバタマコメツキCryptalas larvatus pini (LEvis,1985).京都府レッドデータブック.
黒澤良彦・渡辺泰明 ・ 栗林慧(1984) 野外ハンドブック ・12 甲虫.山と渓谷社.239pp
黒澤良彦・久松定成・佐々治寛之(1985) オオフタモンウバタマコメツキ Cryptalas larvatus (Candeze)
原色日本甲虫図鑑(Ⅲ).保育社.
槙原寛・大平仁夫(2005) 森林総合研究所所蔵の小笠原諸島のコメツキムシ類について.
「森林総合研究所研究報告」 (Bulletin of FFPRI).(394) : 53
森本桂(1986) 共生と寄生。原色日本甲虫図鑑(Ⅰ)(森本桂・林長閑編).保育社. pp.104-113.
日本甲虫学界(1955)原色日本昆虫図鑑(上)甲虫編.保育社.274pp.
大平仁夫(1993) 入門シリーズ・9 コメツキ入門(1).月刊むし(263) : 24-28
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〜私の生き残り戦略〜
まずは私の予定を述べます。
日曜日には副業が急遽はいったので、ワーキングデイです。
6月10日には本業が待っていますが、これをズル休みするつもりです。
結果、月曜日にカメラを棒にくっつけて撮影にでかけることとします。
昆虫の話を待っている方もおられるかもしれませんが、本人は上から目線の写真を撮りたいというのが本音です。
代わりに、明日はマイ記載記事のコメツキムシのお話をします。
この虫を捕まえて裏返しに置くと、パチンと跳ね上がって起き上がる面白い昆虫です。
その特技の秘密に迫るお話ですので、ご期待下さい。
以下は独り言のようなものなので、あえて読む必要も無い文章ですが、
皆さんの立場に当てはめて読めば、それなりに面白いかもです。
大自然の野生生物は、百獣の王からウィルスにいたるまで、生き年生ける者はみな、生存競争の中で、必死に生きています。
傲慢なる人によって口から汚物を吐くように語り次がれてきた言葉に、『虫っけら』と言う言葉があります。
私はこれまで、その虫っけらについて多くを語って来ました。
皆さんは今何歳でしょうか?私は55歳になろうとしています。
12歳の方も、90歳の大先輩も、果たして虫を『虫っけら』と言い切れるほどの我が身に=天に恥じぬ生き方をしてきたと言い切れる方は、どれほどおられるでしょう。
私には敬虔なる宗教心も万全なる良識もありません。
ですから、世間的に言う賢人たちの忠告・警告・お叱りに対しては、「喧しい、うざい!」と聞く耳を持ち兼ねます。
ですが我が身の半生を思うに付け、人の言う『虫っけら』の生き様を目の当たりにするにつけ、恥じ入るばかりです。
ウスムラサキシマメイガしかり、アサギマダラしかり、ヒメアトスカシバしかり、ムカシトンボしかり、キスジセアカカギバラバチしかり、オトシブミしかり、ヒナカマキリしかり、トリノフンダマシしかり、ハエトリグモしかりです。
どれもこれも、恐れいるばかりのしたたかなる生き様です。だから面白い。
もちろん、人には人の生き様があります。他人の生き様を口にすることはあっても、それを公言できるほどの器もないのですが、生き残るための知恵は、好むと好まざるとにかかわらず、使わざるをえません。
王になるか、群れを組むか、寄生するか、孤高に早死にするか、それは個々の自由です。
あえて私の戦術を紹介するなら、大企業でもなく、公務員でもなく、パイオニアでもなく、名物経営者でもなく、競合多数の土俵からは早々に退き、二股、三股、四股で場をしのぎ、生き延びている一匹狼?いや(狼は絶滅したので)、強靭なる小型犬といったところでしょうか?
まっ、生きていれば色々ありますが、我が身を絶つことと、異なりたるをせん滅する生物とはなりたくないものです。
以上、今日は意味不明な文章のみ、落ちも無しのブログです。
ところで昨日、今日と訪問者が激増したのはなぜ?
有名タレント名を列記したからかな?
私?私は自称 堺市の福山雅治です。
他人からは言われたことはないのですが、
昔、そう昔のことですが、小っちゃな中村雅俊とか、甲斐よしひろとは言われたことが何度かね。 |
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〜毒チョウを真似るアゲハモドキ〜
私も昆虫を撮影し始めた当初は、チョウの撮影から始めたのですが、昆虫写真というのは、その昆虫が何と言う種なのかを確定出来てこそ、その生態写真に価値が出るのだということ、昆虫の中でも美しいチョウは、やはりダントツの人気で、それだけにチョウをよく知る人は多く、30才を過ぎて本格的に昆虫写真を始めた出遅れ組の私が、今更その知識を深めるまでには、更に多くの年月を費やす必要がありました。
「このままでは何時まで経っても頭角を現せない。どうする?路線を変えようか、じゃあ何時変える?今でしょう。」というわけで、直ぐに他の昆虫に興味を移したのです。それがまた大正解で、チョウにはない面白昆虫にはまってしまったわけです。
今回紹介するアゲハモドキは、アゲハチョウのような蛾なのですが、
堺市の福山雅治に言わせれば、「実に面白い。」
「さて問題です。蛾とチョウのどちらに毒を持つ種が多くいるでしょう?」と一般の方に質問した場合、へそ曲がりの人以外は、「そりゃあ、蛾でしょう。」と答えるに違いない。
ところが現実には、毒を蓄えたチョウは複数種いて、以前紹介した〜アサギマダラが旅をする理由〜などで紹介したアサギマダラも正に毒チョウです。もっとも、蛾にはもっと多くの毒を持つ種がいるのも事実です。
ですが「アゲハチョウが毒チョウだなんて話は聞いたことがない。」ておっしゃる方も多いのでは?
そんな方のために、とにかくアゲハモドキの画像を見ていただきましょう。
アゲハモドキ(1)
2013年6月5日現在Yahooブログ内に172件ヒット
アゲハチョウの飛行は、上下左右にランダムに揺れながら素早く飛びますが、
アゲハモドキは、サインカーブを描くようにゆっくりとした速度でフラフラと
上下に規則正しく上がり下がりを繰り返して進む独特の飛行をします。 アゲハモドキ(2)
ちなみにアゲハモドキの食草はミズキで、毒草ではありません。
どうです?アゲハモドキはアゲハチョウに似ていますか?
えっ?「クロアゲハに似てる。」と思った方、大正解です。
黒いアゲハの仲間には、よく似た種が何種類もいるのですが、アゲハモドキに一番よくにているのは私の目にはクロアゲハの♀に思えます。
クロアゲハ♀
2013年2月25日現在Yahooブログ内に1266件ヒット ジャコウアゲハ? いや、オナガアゲハかな
2013年6月5日現在Yahooブログ内に338件ヒット
訂正します。腹部側面の色からしてオナガアゲハのようです。 チョウの撮影を熱心にしたのは、ほんの2〜3年なのでイイ写真がありません。
ところが、クロアゲハも他のアゲハ=毒アゲハに似せた姿を選んだもしくは、毒アゲハに似た種のみが生き残ったとしたら、話しはちょっと複雑になりますね。
五木ひろしや森進一・岩崎宏美・野口五郎を真似るのに、物まねタレントのコロッケさんを真似た、それがアゲハモドキ、というのが真相ということになります。
じゃあ、本家の毒アゲハは誰?その名はジャコウアゲハです。
詳しい理論を説くページとしては、黒蝶の戦略が面白いのでご覧下さい。
以前紹介したアサギマダラは幼虫期に毒草を食べることで毒を蓄えることを記しましたが、ジャコウアゲハもウマノスズクサなどの毒草を幼虫期に捕食することが、黒蝶の戦略の中でも紹介されています。
その毒草の毒素については、有害なアリストロキア酸を含むハーブによる健康危害をご覧下さい。
以上をもってアゲハモドキの姿がアゲハのモドキたる姿の由縁は概ね落着です。
それはそれとして、毒のない蛾が毒チョウの姿を真似て生き延びようとする種があるのに、数ある毒蛾の姿を真似て生きながらえようとするチョウはいないのでしょうか?
私の知る限りでは見あたりません。どなたかご存知の方がおられましたら、ぜひお教えください。
仮に、毒蛾の姿を真似て生きながらえようとする毒のないチョウがいないとしたら、
それは、毒蛾のような醜い姿になってまで生きながらえたくはないという、チョウの美学やプライドでしょうか?
だとしたらそんなお高くとまったチョウには、私から言ってやりたいことがあります。
「きれい事ですませるな!もとは青虫だったくせに。」なんてね。
それともう一つ、ジャコウアゲハの幼虫が食べる毒草=ウマノスズクサも、今回調べて見た結果、とっても面白い植物だということを知りました。
この毒草の花は、虫媒介で受粉するのですが、そのさい未成熟の花に臭いでハエなどを誘因して花柱内へと導いて閉じ込め、閉じ込められたハエなどが花粉を付けて雌しべに受粉させるうるようにするという不思議な能力を持つそうです。
その有様は、食虫植物のウツボカズラに似ています。
興味のある方は、ウマノスズクサをご覧下さい。
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