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堀野 満夫(ポール写真家)My name is Mitsuo Horino. I 'm pole-photographer.

昆虫

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〜秋のトンボ?を見分ける:モノサシトンボ
  
  
皆さんはイトトンボをご存知ですか?「それくらい知っているよ。」と思われた方も多いでしょうが、実際には一般的にイトトンボと思われているトンボは、複数のグループに分かれています。
トンボ目の中にはイトトンボ科というグループが確かにあります。
貴方は、糸のように細長く、出目金やシュモクザメのようなイカズチ頭のトンボは、全てイトトンボだと思っていませんか?
今回紹介するモノサシトンボは、属に言うイトトンボの姿をしていますが、分類学的にはイトトンボ科ではなく、モノサシトンボ科に属し、イトトンボ科の種よりかなり大型です。
 
【注意点】 モノサシトンボ科には、他にグンバイトンボという種がいる。このトンボの発生期は5月上旬        〜8月上旬で、この時期にはモノサシトンボとグンバイトンボが混生している場合がある。
        グンバイトンボの♂はモノサシトンボの♂には、大きな身体的差異がるが、♀については         見分け難いので注意が必要です。
        青→で示した頭部の青い斑紋の形状がその【同定ポイント】になります。
 
【モノサシトンボのプロフィール】
①成虫発生期:4月下旬〜10月中旬。6、7月に多い。
②生息地:平地から山地の周囲に木立があり、水生植物が繁茂する池沼。河川の淀みなどでも見られ る。
③分布:北海道・本州・四国・九州に分布し、近畿地方でも全域で見られるが、標高500m以上の耕 地では少ない。 
④体長:38〜51mm
⑤越冬形態:幼虫。
⑥産卵形態:雌雄が連結。水面付近の植物組織内に産卵。
⑦生態:産卵期8〜14日。幼虫期約310日。1年1〜2世代。
 羽化は主に午前中に行われる。未熟個体は羽化水域近くのやや薄暗い林床に多い。成熟♂は水辺  の草に静止して狭い縄張りをもつ。
 交尾は早朝を中心に午前中行われることが多い。
  
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モノサシトンボ
 
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モノサシトンボ
 
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モノサシトンボ背面
 
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モノサシトンボ頭部・胸部側
 
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モノサシトンボ 頭部・胸部側
 
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モノサシトンボ頭部・胸部背
 
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モノサシトンボ 頭部・胸部背
 
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モノサシトンボ 頭部前
 
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モノサシトンボ 頭部前
 
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モノサシトンボ 尾端側面
 
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モノサシトンボ 尾端側面
 
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モノサシトンボ 尾端背面
 
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モノサシトンボ 尾端背面
 
〜秋のトンボ?を見分ける:エゾトンボ
  
  
前回にはエゾトンボ科 コヤマトンボ属のコヤマトンボをご紹介しましたが、今回の紹介は、エゾトンボ科 エゾトンボ属に属するエゾトンボです。
細身でシャープに伸びた腹部が格好良く、抜群のプロポーションを持つトンボだとは思いませんか?
本種は10月下旬まで観察されているようですね。
エゾトンボ属には他にタカネトンボ・ハネビロエゾトンボがいます。
ここではエゾトンボ属3種を見分ける【同定ポイント】部位を青→で示しましたが、エゾトンボについてのみです。タカネトンボ・ハネビロエゾトンボの各部位の特徴の違いについては、コヤマトンボと同様に、図鑑などで各自調べて下さいね。
本種は9月下旬まで観察されているそうですが、ちょっと時期を過ぎていますね。
 
【エゾトンボのプロフィール】
①成虫発生期:5月下旬〜10月下旬。
②生息地:平地から丘陵地にかけての樹林に囲まれた湿地や休耕田。
③分布:北海道から九州にかけて分布する。西日本ではもともと産地が限定されていたが、近年さらに 減少傾向の愚見が増えている。 
④体長:56〜63mm
⑤越冬形態:幼虫。
⑥産卵形態:産卵は連続打泥の他、一旦だ水しては連続だ泥する個体も見られる。
⑦生態:産卵期17〜26日。約660日。1世代2年型。未熟個体は林縁などで摂食飛翔をして過ごす。 成熟♂は湿地に戻り、ホバリングを交えて縄張りをもつ。時にヨシの繁茂した河川上や細流上でホバリングするなど、ハネビロトンボと紛らわしい行動をする個体もあるので同定には注意を要する。
♀を捕えた♂はただちに交尾帯となるが、近似種と違って、しばらく湿地上を徘徊飛翔してから樹上へ移動して静止する。
 
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エゾトンボ背面
 
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エゾトンボ
 
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エゾトンボ面アップ
【同定ポイント①ハネビロエゾトンボと違って腹部に明瞭な黄斑がある。
 
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エゾトンボ
『近畿のトンボ図鑑』(山本哲夫著)より
 
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エゾトンボ頭部・胸部アップ背面
 
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エゾトンボ頭部前面
 
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エゾトンボ頭部・胸部側面
 
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エゾトンボ尾端側面
【同定ポイント♀】
♀の産卵弁は三角形状であるが、ハネビロエゾトンボほど長くはならず、先もとがらない。
 
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エゾトンボ尾端背面
 
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エゾトンボ 副性器・尾端背面・尾端側面
『近畿のトンボ図鑑』(山本哲夫著)より
【同定ポイント♂
♂尾部上付属器は側面から見ると、タカネトンボに見られる段差になるような箇所はなく、
付け根に棘(とげ)がある。
 
〜秋のトンボ?を見分ける:コヤマトンボ
  
  
エゾトンボ科の仲間は、メタリックグリーンの特異な体色をした美しいトンボです。
今回紹介するのはコヤマトンボですが、本種に似た種としてオオヤマトンボ・キイロヤマトンボがいます。
ここでは上記した3種を見分ける【同定ポイント】になる部位を青→で示しましたが、コヤマトンボについてのみです。オオヤマトンボ・キイロヤマトンボの各部位の特徴の違いについては、図鑑などで各自調べて下さいね。
本種は9月下旬まで観察されているそうですが、ちょっと時期を過ぎていますね。
 
【コヤマトンボのプロフィール】
①成虫発生期:4月下旬〜9月下旬。
②生息地:河川の中流域に多いが、上流域から下流域まで広範囲に生息する。
③分布:本州・四国・九州に普通で、北海道には亜種のエゾコヤマトンボが分布する。 
④体長:70〜80mm
⑤越冬形態:幼虫。
⑥産卵形態:産卵は岸近くの流れの穏やかなところを往復しながら水面を腹端で打って産卵。
⑦生態:産卵期約7日。1世代2〜3年型。未熟個体は林縁や林間の上空の開けたところで摂食飛翔す る姿がよく観察される。
 成熟♂は川を往復飛翔するが、川幅のあるところでは岸辺に沿って飛ぶ。連結したペアはすぐ交尾態 となり、一気に高い木の梢に移動して静止する。
 
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コヤマトンボ 背面
 
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コヤマトンボ 側面
【同定ポイント①♂にも♀にも、腹部第4節から第6節下部に明瞭な黄斑がある。
 
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コヤマトンボ
側面
『近畿のトンボ図鑑』(山本哲夫著)より
 
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コヤマトンボ 頭部前面
【同定ポイント②額面の黄色条は1本。
 
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コヤマトンボ(頭・胸部の背面)
 
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コヤマトンボ(頭・胸部の側面)
【同定ポイント③♂腹部第3節側面の黄色条は分断されない。
 
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コヤマトンボ 尾端側面
 
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コヤマトンボ 尾端背面
【同定ポイント④♂の上付属器の形状は上の画像の示す形状
 
 
〜秋のトンボ?を見分ける:クロスジギンヤンマ
  
  
クロスジギンヤンマは、ギンヤンマに似ているということですが、胸部側面にはアカネ属やサナエトンボのように黒条(これが種名の由来)があります。
また、ギンヤンマは、♂も♀も複眼は緑色ですが、本種の♂は、まるで清流のような透き通った水色で、格別の美しさがあります。加えて♂の腹部背面には、ルリボシヤンマほどではないですが、美しい水色の斑紋が並んでいて本当に美しいトンボです。
本種は、ギンヤンマとの比較のためにご紹介しましたが、『近畿のトンボ図鑑』の記述に従えば、春〜夏にかけてのトンボということになり、秋のトンボとは言えませんね。
 
【クロスジギンヤンマのプロフィール】
①成虫発生期:4月中旬〜7月下旬。高標高地では9月まで見られる。5月〜6月に多い
 (近畿のトンボ図鑑の記述:山本哲夫著)
 4月〜10月(水辺の昆虫の記述:今森光彦著)
②生息地:平地や低山地の木陰の多い池沼。
③分布:北海道南部〜奄美大島 
④体長:71〜81mm
⑤越冬形態:幼虫。
⑥産卵形態:成熟すると♂は水辺の植物に沿って探雌的な行動を交えて飛翔する。産卵する♀をみつ けた♂はすぐに交尾態になって飛び去り、池から離れた所に静止する。♀の産卵は午前中や夕方に  よく見られる。
⑦生態:産卵期10〜14日。幼虫期264〜325日。1年1世代型。
 未成熟個体は林縁部などの空間で摂食するのが見られる。
 
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クロスジギンヤンマ 背面
 
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クロスジギンヤンマ 頭部前面
 
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クロスジギンヤンマ 側面
 
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クロスジギンヤンマ側面
『近畿のトンボ図鑑』(山本哲夫著)より
 
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 クロスジギンヤンマ 背面(翅なし
 
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クロスジギンヤンマ 尾端側面
 
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クロスジギンヤンマ 尾端背面
 
 
〜秋のトンボ?を見分ける:ギンヤンマ
  
 
単にヤンマと言うと、ほとんどの人はギンヤンマをまず思い浮かべるのではないでしょうか、それほど本種は一般的で、町中で見かけることも多い種だと思います。
私も子供の頃、大阪市内の空き地にて、晩夏〜秋の夕暮れにてヤンマ釣りを毎日のようにしていました。 
ですがギンヤンマは、秋にもその姿を見ますが、冬以外の季節中ずっと見られるので、秋のトンボとは言えないかもしれませんね。
 
ヤンマ釣りの道具(仕掛け)は、輪ゴムに玉シズ(釣り糸の重り)を付け、そのシズを付けた反対側に1m程の長さの糸を付けて、利き手で糸のゴム側を持ち、利き手の反対の手でシズを持って、ゴムパチンコを引くように飛ばすと、
シズをギンヤンマが獲物と思って捕らえに飛んで来ると、その後に有る糸にハネがからまって落下し、それを捕らえる仕掛けです。ごぞんじですか?
 
【ギンヤンマのプロフィール】
①成虫発生期:4月下旬〜11月中旬 6月から9月に多い。
②生息地:平地から低山地の池沼、水田や灌漑用の水路、公園や社寺の池
③分布:北海道〜沖縄 どこれでも見られた普通種であったが、1ヶ所で見られる個体数は少なく、かつ てのたそがれ時に群飛する光景は、あまり見かけられなくなった。
④体長:71〜81mm(ミルンヤンマより大きい)
⑤越冬形態:幼虫。
⑥産卵形態:雌雄が連結。挺水植物などの水面近くの組織内に産卵。
⑦生態:産卵期7〜13日。幼虫期約60日。1年1〜-2世代型。
 9月頃にも発生の山が見られ、年2化しているものがあると思われる。
成熟♂は開水面上でホバリングを交えて縄張り飛翔する。♀を捕らえた♂は交尾態となり、すぐ近くの草に静止する。その後連結したまま水域の植物に産卵する。また単独産卵もする。
新しい水溜りなどができると、最初にやってくる種類の1つにあげられる。
 
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ギンヤンマ
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ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
 
イメージ 9
ギンヤンマ
 
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ギンヤンマ
イメージ 3
ギンヤンマ

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