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〜昆虫用自作2倍マクロ撮影機材の全貌公開〜
【ブログ管理人より】文章は、読まなくても良いと思います。
カメラ機材を工夫することに興味のある方には興味があると思うのですが、当ブログのブログ名部門では、独自の手作り機材の片鱗を、チラリズムでチョコッと紹介していますが、
こちらの昆虫部門では、世の中には多くの巨匠がいて、その機材はみな素晴らしい工夫がなされています。
とりわけ、栗林 慧(くりばやし さとし、1939年5月2日 - )さんは、単なる機材の工夫に終わらず、最終的にはメーカーの工場でしか作れないだろうと素人には思えるレンズを独自に開発したその名も虫の目レンズのことは有名ですよね。
そんな大それたことは出来ませんでしたが、そんな私だって10mm前後がスタンダードの体長である昆虫の生態写真を撮影するにあたっては、それなりの工夫がありました。
これについてはシークレットにするほどのものでもないので、全貌をご紹介します。
私が昆虫写真をはじめた頃は、まだデジカメは300〜500万画素のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)しかありませんでしたので、とても昆虫相手の超マクロ撮影は無理、つまりポジフィルムでの撮影が主流でした。フィルムでの2倍マクロ撮影には、大光量で2灯のストロボが必要でした。
一眼デジカメが進歩した今では、高感度撮影も容易ですし、マクロ用のツインストロボも普及しています。
私は当時知らなかったのですが、栗林 慧さんは、写真家としての活動初期の時代にケムンパスと愛称の付けられたマクロ撮影専用の機材がありました。
私の2倍マクロ撮影用の機材も、それに似ています。
2倍マクロ撮影用カメラ1号(自作)
カメラはEos kissのフィルムカメラで、ストロボはナショナルのGN24です。
随分荒い仕上がりですが、これでも撮影自体は快調でしたよ。
確か2000年に制作したと思います。
2×4工法用の金具を切ったり曲げたり削ったり穴を開けたり、シンクロコードを切ったり繋いだりと、
素人加工丸見えですね。
2倍マクロ撮影用カメラ1号(自作)説明付き
2倍マクロ撮影用カメラ2号(自作)
カメラもkissデジタルNになり、ストロボも純正のマクロツィンライトになり、
取り付けた金具も2倍マクロ撮影用カメラ1号より洗練されました。
マクロツィンライトの本体は普通フォトシューに付けるのですが、それではより立体的になってしまい、
バッグに収納しづらいし、撮影直前に昆虫の位置を確認しづらいので1号式にカスタムしました。
フォトシューにストロボ本体を装着したのでは、そこに負荷がかかると、その根元で折れたりもしますし、
実際、普通のストロボを折った経験もあります。
確か2003年位に制作したかな?
2号機では、発光部の位置を、前後に調整出来たので、100mmマクロレンズだけでの撮影や、
Canon純正の5〜1倍のマクロレンズでの撮影も可能になっています。
2倍マクロ撮影用カメラ2号+虫の目レンズ(自作) ツインのライトを付けたビデオ(自作)
2灯の電池式ライトはネット上でうられていました。
ただしこの装着では、電球部を根っこから逆に曲げています。本来はスタンド式ですからね。
発光部のガラス(プラスチック)面は、内部側をサンドペーパ−で擦って、
曇りガラス風にし、光をデフューズさせました。
アサギマダラの寄生蜂の動画は、これで撮影しました。
標本撮影用の台(自作)
カメラ側の雲台は前後左右に、標本側は上下と前後に調整できます。
標本側には発泡スチロールの標本針を刺す場所があり、
この画像では、ハチの標本が刺さっています。 |
昆虫
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昆虫の生態写真や説明文・論文・マイ記載記事などをご紹介。
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〜高野山の昆虫 : アカアシクワガタ〜
さあ今日はたいへんです。昨日は野暮用でブログをサボり、まえもって昆虫とメインブログの両方を予告してたがために、アカアシクワガタと、メインテーマの棒付きカメラの作品紹介と、両方を更新しなければなりません。
先約のこちらを先に更新しますが、本ページはひとまず必要事項のみ記して、完成はメインブログの完成の後にさせていただきます。
私がアカアシクワガタに出会ったのは、フィールド観察、例えばクヌギなどの樹木を見て回って見つけたわけではなく、五目の昆虫を誘う灯火採集をやってみた結果として、その中にこのアカアシクワガタいたということです。それも、オスではなくメスです。本種を見た最初の感想は、ここまで遠出して灯火採集したのに「なんだ、コクワガタのメスか。」というのが正直なところでした。
この時点で本種を知らなかった私は、ただのコクワガタだと思い、昆虫好きの有事に差し上げようと持ち込んだところ、たまたまその方の知人(甲虫販売店に勤める少年)が来訪していて、その少年が本種を見て、「アカアシクワガタですか?珍しいですね。ぜひゆずって下さい。」と言われて初めて本種のことを知ったというのが真相です。
結局そのクワガタのメスは、その少年の手に渡ったのですが、後日知人から、その個体が卵を産んで、甲虫販売店の店主がとても喜んでいたとの報告が少年からあったと聞き及び、純粋に自然を愛する私としては、結果として生き物売買を生業にする者に潮を送った思いに「しまった!」と後悔の念にさいなまれたことを強く覚えています。
とは言っても、本種はレッドデータには載っていないので、それほど生息数が減っているわけではないようです。
『カラー図鑑 クワガタムシ・カブトムシ』(成美堂出版)には以下のように記されています。
北海銅から九州まで広く分布し、ヒメオオクワガタと同様に高標高を生息場所とする本種だが、標高300mほどからも見られる。個体数の多い場所ではヤナギの細枝上に沢山の個体が密集している光景がよく見られる・・・・成虫は肥厚性がやや高く、街灯の明かりによく飛来する。
採集難易度:普通 希少価値:低い
この図鑑の各種クワガタに対する評価はかなり厳しいと私は思います。なぜなら、11都府県でレッドデータに記載されているオニクワガタや、環境省の準絶滅危惧種に指定されているキンオニクワガタですら、採集難易度:普通 希少価値:低い と記しているからです。
他の書物での本種の記述も紹介しておきます。
『虫たちの熊野』(紀伊民報社:初版2000年)という本の[森林帯に住むクワガタ]に本種についてこう記しています。
最近足が老化したので、よく夜間に灯火採集をおこなっている。夜、発電機でブラックライトや水銀灯を派手につけて、虫の集まってくるのを待とうという、極めてずるい方法なのである。夏、高野龍神スカイラインのそばでやっていると、「いいのん飛んで来て儲かるか」、と車を止めて声をかけてくる。はじめ意味がわからなかったが、よく聞いて見ると、護摩壇山でアカアシクワガタの大きな個体を捕って、儲けている人がいるらしい。・・・・・これら一般的なクワガタムシの中で、アカアシクワガタは少ない種になるが、護摩壇山はじめ、果無山脈や大塔山山系の自然林域では、それほど少なくはない。しかし、大型の個体となると、なかなか得がたいものらしい。だから高値がつくのだろうが、クワガタムシは、あくまで子供たちの友達である。大人が虫の売買を奨励するような行為は慎んでもらいたいものだ。
分布の状況からみて、アカアシクワガタは、ミヤマクワガタやコクワガタのような普通種ではなく、かなり山深くにいるクワガタだと考えられている。しかし、千年来、田辺市秋津蝶の自宅に仕掛けたナイター装置にもときどき飛来することから、本来の照葉樹林が残っていた時代には、かなり広く分布していたようである。
以上二つの文献の記述を紹介しましたが、私からも一言三言いいたい。
昨今外国のクワガタなどが多数売られてるが、高慢な日本が東南アジアに生息する種を現地の人を介して採集させ、輸入しているが、現地人にとっては、1匹の価値が大きな財を得るほどなので、クワガタを捕るというより、木を切り倒して幼虫などを採集し、日本の業者に売り渡すと言う。
そしての輸入ルートは、ヤクザの覚醒剤の密輸ルートを利用しているという。
もっと言えば、奈良県のとあるオオクワガタショップは、日本最大の暴力団によって営業しているとのこと、考えさせられます。
皆さんもこれらの事を知った上で、考え、クワガタムシと相対してほしと私は願います。
アカアシクワガタ♀
2013年7月22日現在Yahooブログ内に443件ヒット どうです、こんなに覆面側が赤いクワガタをご存知でしたか?
検索ヒット件数が多いのは、クワガタハンターや業者のページも多数含まれているせいでしょうかね。
大変お待たせしました。アカアシクワガタ♀の背面です。
アカアシクワガタ♀(背面)
2013年7月22日現在Yahooブログ内に443件ヒット
脚が赤っぽく見える以外は、コクワガタの♀のようでしょ。
それにこの個体キズだらけですね。 |
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〜高野山の昆虫 : アイノミドリシジミ〜
ついにアイノミドリシジミをご紹介する日が来てしまいました。
と言うのも、私は昆虫の中ではチョウが最も苦手なジャンルです。
どう苦手なのかというと、チョウを追い求める方々は、虫屋の中でもチョウ屋とよばれ、正にチョウのことなら何でも出来て、何でも知っているというスペシャリストの方が沢山おられて、下手な記事を書けないという緊張感が私にはあります。
だって、ミドリシジミ=ゼフィルスを網羅して観察するだけで、何年?いや何十年の歳月と労力と財力を費やさねばならないのかと、考えるだけでゾッとします。だからニッチな昆虫に走った私です。
でも出会い頭にアイノシジミに出会ったことで、チョウ屋さんのゼフィルスに対する異常なまでの執着が解る気がしました。
私は2004年の7月4日、とある林道を目線を下に向けてなにか面白い昆虫はいないかと歩いていました。
すると突然、視線を下に向けた視界の一番上部(普通に前を見た時の高さ)をメタリックなミドリ輝く美しいものが、一瞬横切ったのです。
私はミドリシジミ類の美しい輝きを目の当たりにしたことは一度もありませんでしたが、直感しました。
「これは、もしかしてアレでは!」と、目線を進行方向の水平位置にまで上げたところ、そのきらめくミドリの小さな飛行体が、幾度となく横切るではないですか。
ふと林道の脇を見ると、コナラの木が数本あり、さらにその木々の樹上を見上げると、きらめく物体の往来がそこを起点にあるのを見るやいなや、右手に持つ超マクロ撮影専用のカメラを地面に下ろし、左手に持っていた高さ8メートルにまで伸びる採集ネットを伸ばし、樹上に止まったその物体の採集を数度試み、1個体を採集しました(この採集ポイントに蝶屋の姿はゼロ)。
やはりミドリシジミの一種です。ですが、何ミドリシジミなのかは私には判断できません。
そこには、多数の個体が確認できましたが、貴重な蝶であることは、よくよく知っていましたので、私は1個体の採集に止め、帰宅です。
そう言えばこの日、大きな網(蝶屋さんの網は巨大な直径90センチ)を持った二人ずれや単独の方を多数見かけました。対して私の持つ網は、同定用に採集するだけの網ですので、小さなお散歩ネットか、直径60センチの網、網の奥行きも浅い。
その後、昆虫同好会の定例会にこの採集個体を持ち込み、蝶をよく知る方に見て頂いたところ、アイノミドリシジミと判明したのです。
結局その採集個体は、日頃から昆虫同好会でお世話になっている蝶屋の方にお譲りしました。
ですので展翅した画像も、生態写真も私の手元にはありません。
期待させてゴメンなさいです。
もちろん私は彼に採集地の詳細は語りませんが、彼は自身のゼフィルスポイントを多く知る人です。
もちろん彼もまた、そのポイントを私はおろか他の蝶屋(採集の鬼)にうかつに語ることも、まずないのです。語り合うのは、ごくごく親しい気心の知れた蝶友のみに止めることで、貴重な生息地は守られるのです。
例えば、大阪の北部には、『ゼフィルスの森』という保護地区がありますが、採集禁止地域にもかかわらず、あまりにも生息地として有名であるがために、採集圧(軽い気持ちの密漁)が後を絶たず、今では惨憺たる状況です。
そんな訳で、本種の美しさを語る画像は、蝶の達人の方の画像を別途紹介しておきます。
生態写真はこちらのページがオススメです。→愛の緑蜆蝶(アイノミドリシジミ) ゼフィルスがやって来た|こしのしらやま
Yahooブログならこちらの方ですね。→2012年GENが出会ったラッキー蝶BEST10
あくまでも、私の主観でご紹介しました。
ミドリシジミの画像を色々検索しましたが、やはり撮影は困難なようで、中々私のイメージに合った画像はなかったですね。
アイノミドリシジミ♂
2013年7月22日現在Yahooブログ内に84件ヒット
アイノミドリシジミの標本画像
ゼフィルスの森〈普及版〉:栗田貞多男著(出版社:クレオ)より
次回はもう一種、ご紹介を忘れていた画像がありました。アカアシクワガタです。 |
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〜高野山の昆虫 : エスハマダラミバエ+解説:アブとハチの違い〜
今回は、エスハマダラミバエです。ハエ目(双翅目)ミバエ科に属する種ですが、そもそもミバエとはなに?ってお話が必要でしょうか?
ハエ目は学術的には双翅目と称することがおおいのですが、ハエ目の中には、アブ・蚊なども含まれます。そして、世間では、「アブとハチってどこが違うの?」という疑問を持った方の声をよく耳にします。
アブを含むハエ目の身体的特徴は読んで字のごとく、双翅=左右一対になる2枚の翅です。
昆虫の定義としては、翅が4枚、脚が6本、体が頭部・胸部・腹部に分かれる。それが昆虫です。
じゃあ2枚の翅しかない(前翅があって後翅が無い)ハエやアブがなぜ昆虫?という話になりますが、
人間がサルから進化したという痕跡と言われる尾骶骨(びていこつ)やモンゴロイドの蒙古班があるのと同様に、ハエ目にも後翅があったという痕跡があります。
そんなことを言われてもハエなんかをマジマジと見たことが無いとおっしゃる方も多いでしょう。
【解説:ハエ目とハチ目の違い】
ハチは前翅と後翅で計4枚の翅があります。前記したようにハエ目の翅は2枚。
そこで「お前はハエ(アブ)か?ハチか?どっちやねん。」と言いたくなる象徴的な画像として、メバエというハエの仲間をご紹介します。
ハエ目の代表(メバエの一種)
平均棍というのが、後翅の痕跡で、風やバランスを感知する感覚器官に進化しています。
ハチ目の代表(カギバラバチの一種) 次にミバエとは何だ?という疑問ですが、これは漢字で書くと実蝿ということだと思います。
つまり、植物の実に寄生するハエということです。詳しくはこちらで→ミバエ - Wikipedia
これでミバエについてもご理解いただけたと判断します。
これでやっと、今回のエスハマダラミバエを紹介できます。
この種についは、私はこの画像を撮影時に見たのみですが、レッドデータにはありません。
ハエ目については、学術的研究がまだまだ発展段階なので、一定の種が増えているのか減っているのか、希少種なのか普通種なのか?そもそも名前が確定しているのかいないのか、この分類が正しいのか正しくないのか?といった感じで、アマチュアが手を出しにくい存在であると言っておきます。
エスハマダラミバエ
翅長 8〜9mmでミバエとしては大型
本種は鳥で言うところのディスプレイ状態(求愛)で、普段は翅を閉じてます。
翅を広げているので、この画像でも平均棍が見えますね。
2013年7月21日現在Yahooブログ内に1件ヒットしましたが、本種ではありませんでした。
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〜高野山の昆虫 : オオヨツスジハナカミキリとコウヤホソハナカミキリ〜
今回は、2種のカミキリムシをご紹介します。前回予告したのはオオヨツスジハナカミキリでしたね。
オオヨツスジハナカミキリは、東京都で準絶滅危惧種、鹿児島で分布特性上重な種として都道府県別のレッドデータにのっています。
まあ東京で準絶滅危惧種なら、それほど極端に全国レベルでは数が減っているわけでもないのでしょうが、ウツギなどの比較的高い樹木の花に集まる習性から、本種が多く生息する地域でも、見る機会はすくないかもしれません。(少なくとも大阪ではそんな感じ)
わたしがオオヨツスジハナカミキリを観察したのは、大阪府貝塚市の和泉葛城山と高野山くらいです(撮影したのは高野山のみ)。
花に集まる習性のカミキリムシをハナカミキリ類と言いますが、オオヨツスジハナカミキリはそうした仲間としては最も大きな種です。
もう一種紹介するのは、コウヤホソハナカミキリといい、高野山の特産種のような名前ですが、実は北海動から九州まで生息してます。それでも大阪では、かなり見る機会が少ないのは、発生期が短いせいかもしれません。ですので、オオヨツスジハナカミキリと抱き合わせでご紹介したわけです。
これで高野山の昆虫の甲虫部門でご紹介する種は終了です。あと後日ご紹介するのはミドリシジミの一種とミバエの一種ですが、他に珍しい種と言えば、〜謎また謎のムネアカホソホタルモドキ〜でご紹介した種も高野山で目撃しています。
オオヨツスジハナカミキリ(黒化型)
体長 22〜28mm
2013年7月20日現在Yahooブログ内に12件ヒット
私が撮影したのは、コガネムシ3種に続き、またしても黒い個体です。
オオヨツスジハナカミキリの図鑑画像
体長 23〜31mm
2013年7月20日現在Yahooブログ内に12件ヒット
模様のある方の姿として、図鑑の画像を紹介しておきます。
紋があるといっても、今にも黒に浸食されそうな模様ですね。
コウヤホソハナカミキリ
体長 15〜20mm
2013年7月20日現在Yahooブログ内に11件ヒット
一つ上の画像の模様のある方に似て見えますが、両種を比較すると、体長がかなり違います。
次回はエスハマダラミバエをご紹介します。
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