2012年洋画部門

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映画『砂漠でサーモン・フィッシング』予告編

***サケよ、夢の河を泳げ***


イエメンの大富豪が言い出した。
「この砂漠でサーモンが釣りたい」
何しろ大金持ちだからダムまで作っちゃった。
「金」と「物」はすでにある。
あと欲しいのは「ひと、人材」だけ。
そこでサケに詳しい水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)にお声がかかった。
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このプロジェクトを取り仕切るのがイギリスの投資顧問コンサルタント会社。
正直僕はコンサルタント会社なんて、全く信用出来ないタチなんだけど、この映画を見てると、その役割は、「人」と「物」と「お金」の出会いを作ることなんですねぇ。
そのコンサルタント会社で「砂漠でサケ釣りがした〜いプロジェクト」を任されたのが才色兼備のやり手キャリアウーマン、ハリエット(エミリー•ブラント)
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まさに知的エリートって感じの人ですねぇ。だけどこの人行動力も抜群。渋る水産学者ジョーンズの首根っこを捕まえるようにして、大富豪の大邸宅へ、ヘリコプターでヒョイと、ひとっ飛び。
「こんなプロジェクトはありえません。不可能です」と、当初は言い切っていたジョーンズ博士。でも現地に行って詳しく調査していくうちに
「まぁ、理論上は可能ですね。あくまで理論上はね」と、渋々プロジェクトに参加します。さて、大富豪の夢は叶うのか? 砂漠でサケは釣れるのか? というお話です。
でね、僕がこのお話、とてもいいなと思ったのは、大富豪のお人柄なんです。見た感じ、まだ若い資産家です。でも、大金持ちにありがちな、いやなところが全然ないんです。真面目でとても誠実。全然ワガママじゃない。
そもそも砂漠で釣りがしたいというのは、実は世間の注目を集めるためのキャッチフレーズだったんですね。大富豪はそれを利用したんです。本当の彼の希望はこの国に農業を根付かせること。そのために水が必要であり、そのためのダム建設であった訳です。大富豪は未来の世代のためにこの国に農業を残そうとしていたのです。

ただ、彼の願いを理解しない人達もいる。それも国内にです。砂漠の民はあくまで砂漠の文化や生活様式を守るべきだと言う超保守派、過激な右翼。ラッセ•ハルストレム監督は、そう言ったイエメンの国内情勢や、このプロジェクトに関わる英国政府の政治家たちの思惑等もからませながら、理想と夢を追い続ける人達を
描いてゆきます。
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地球上の貴重な資源「水」
その生命の源を躍動感溢れる表情でキャメラに映しとってゆきます。
そして遡上するサーモンの力強い生命力のすばらしさ。
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考えてみれば映画作品をひとつ作ると言う事も、とんでもない労力がかかる訳ですね。リスクも大きい。そんな困難を乗り越えて作品として完成させる喜び。ラッセ•ハルストレム監督はそういった、プロジェクトをやり遂げる事の喜びを、この作品で描いたのだと思います。
知的なイメージの役柄がよく似合うユアン•マクレガーのファンにはお勧めの作品です。

監督   ラッセ・ハルストレム
主演   ユアン・マクレガー、エミリー・ブラント
製作   2011年 
上映時間 108分 

永遠と一日


Eleni Karaindrou - By the Sea, Depart and Eternity Theme
あまりに美しいテーマ音楽なので、フルオーケストラによるピアノコンチェルトの動画をご紹介します。


予告編動画はこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=jdP7yYNt90U&feature=related
 

***大切な一日の中にある永遠の美***

この「永遠と一日」も神戸の元町映画館で、「アンゲロプロス監督追悼特集」のひとつとして鑑賞してきました。
映画ファン、映画マニアにとって、アンゲロプロス監督作品を観るというのは、自分の鑑賞眼を鍛えるための鍛錬の場であり、映画を愛する者の嗜みのひとつでもあると思います。
ストーリーを簡単に述べる事は極めて難しい内容の映画です。詩人の主人公と、少年の交流を描いたと言えばいいでしょうか。
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アンゲロプロス監督作品はだいたい皆、ストーリーを追いかけてゆくタイプの作品ではない訳です。映画のセオリーとして、「そのストーリーは一言で言い表せるものでなければならない」と言う、お約束事があります。
例えばスティーブン・スピルバーグ監督の「ジョーズ」は「サメに襲われる映画」です。黒澤明監督の「七人の侍」は「侍が百姓を守る話し」です。どれも至ってシンプルなんですね。
ところがアンゲロプロス監督は、そのお約束事である、「一言で言い表せる映画」は敢えてつくらないと言う、決意の様なものを感じます。
本作「永遠と一日」はその特徴がとても良く出た作品です。特に映像美と抽象性が実に絶妙な融合を見せております。
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この作品は単なる難解で抽象的な作品では決してありません。むしろその抽象表現が大変分りやすく、アンゲロプロス監督が何を表現したかったのか、その意図がよく分かる表現方法になっています。
日本の昔の絵画、絵巻物などに、同じ場面で違う時間表現を使う「異時同図法」というのがありますが、アンゲロプロス監督は何と、その日本の絵画技法を映画に取り入れているんですね。
主人公の詩人が回想する場面で、過去の人物を登場させ、セリフさえ喋らせています。
なにより、キャメラワークが見事ですねぇ。
キャメラは海の向こう、遠景を映しています。やがて徐々にキャメラは後ろに下がり、引きの絵になってゆきます。今までは後ろにあって見えなかった、岸壁にある、壊れた古い遺跡が映る。キャメラは更に後ろに下がります。すると今度はその遺跡のホールにいる人物が映し出されます。その人物も演技をしている訳です。
こんな芸当はそうそう出来るもんじゃありません。入念なリハーサルを繰り返し、カメラの移動と役者の動きがピタリと一致するまで妥協しない。そう言うワンシーン、ワンカットの絵のスケール感。それを何気なく、実に自然に魅せてしまうところがアンゲロプロス流なのでしょうね。
そして、忘れてはならないのがこの音楽の素晴らしさ。
あまりに美しいので、フルオーケストラによるピアノコンチェルトの動画を冒頭にリンクしました。
なんと言う哀愁溢れるメロディー、才能豊かな作曲家をつかってますね。チャップリンの「ライムライト」、アランドロン主演の「冒険者達」それに勝るとも劣らない見事な音楽と映像の融合です。映画を美術作品として鑑賞するにふさわしい、現代アートと呼べる映画作品だと思います。

監督   テオ・アンゲロプロス
主演   ブルーノ・ガンツ、イザベル・ルノー
製作   1998年 ギリシャ、フランス、イタリア
上映時間 134分 

エレニの旅


Ελ?νη Καρα?νδρου -The Weeping Meadow (Film by Theo Angelopoulos)


***悲しいほどに美しい映像美***

今年、不慮の事故で亡くなられたアンゲロプロス監督を追悼して神戸の元町映画館で上映会がありました。
以前から観たいと思っていたアンゲロプロス監督作品をようやくスクリーンで観る事が出来ました。
主人公エレニという少女はロシア革命で、逃れて来た難民です。逃げる途中で父母とも生き別れになってしまう。
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一緒に国境をわたってギリシャに避難して来たロシア人の一団。その一人の男性に彼女は引き取られます。
やがてエレニは成長し二人の子供をもうけました。しかし、その子は養子に出されてしまいます。更には引き取られた養父との結婚をエレニは迫られる。エレニは心を寄せる義兄、つまりは養父の実の息子と共に家を逃げ出します。
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その頃ギリシャではファシズムの嵐が吹き荒れていました。世の中は混乱し、多くの難民が出ました。その人達は使われなくなった劇場を仮の住処としていました。エレニ達は親切な楽師の世話で、劇場に避難します。しかし、義父はエレニを追って劇場をみつけだします。
エレニと義兄の果てしない「避難」の旅が続いてくのです……。
ということで、このお話、一人の女性、ひとつの家族を通して描く近現代ギリシャの一大叙事詩といえる、壮大なスケールのあるお話なんですね。
ただ、僕が思うに、アンゲロプロス監督作品はどれもストーリーを追いかける、あるいはストーリーを楽しむという性格の作品ではない訳です。
アンゲロプロス監督の映像の特徴である、ワンシーン、ワンカットの長回し。ひとつの村を丸ごとスクリーンに写し取る様なスケール感。
これはまさに、映画でなければ実現出来ない表現な訳ですね。そう言った映像美を鑑賞する、というのがアンゲロプロス作品の楽しみ方だと思います。
いくつかのシーンで、ほんとうにハッと息をのむ様な美しさを味わう事が出来ます。
特にエレニの義父の葬儀のシーンは圧巻でしょう。
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水辺に浮かぶイカダ。そこには義父の棺が載せられています。棺を取り巻くように同じ筏に乗ったエレニ、義兄、親族達。
そのイカダの後ろから続く、黒い旗をたなびかせた船の葬列。
反射する水辺からのまばゆい光。
対照的に船に整然と並べられた漆黒の旗。
よく、こんなシーンが撮れたものだと感心してしまいます。
映画にストーリー的な分りやすさというものを、あえて、一切求めない。
アンゲロプロス監督はスクリーンにキャメラを使って丹念に丹念に、一筆一筆、描いてゆきます。それは正に動く風景画の様です。
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そして、何より僕を惹き付けたのが、その音楽の素晴らしさです。壮大なスケールで描かれる動く風景画をその美しい音楽で楽しむ。母国ギリシャの歴史に向きあった、アンゲロプロス監督。その作品のメッセージ性、芸術性は、もちろん高く評価されるところです。
ただ、ぼくはアンゲロプロス監督の映像の感覚と音楽センスもまた、大きな魅力のひとつだと思うのです。


監督   テオ・アンゲロプロス
主演   アレクサンドラ・アイディニ、ニコス・プルサディニス
製作   2004年 フランス、ギリシャ、イタリア
上映時間 170分 

ソハの地下水道


映画『ソハの地下水道』予告編

***希望の光をたぐり寄せた人々***


僕はまず何よりも、この邦題「ソハの地下水道」というタイトルをつけた日本人スタッフ達に拍手を送りたいと思う。
原題は「IN DARKNESS」
これではインパクトがない。それに邦題の「地下水道」という表現がよかった。これを単に「下水道」にしてしまったら、おそらく誰もこの映画を観に来なかっただろう。
この映画は第二次大戦下のポーランドで、下水道の管理人が地下水道にユダヤ人をかくまった、実話を元にしたストーリーである。
ドイツ軍の迫害から逃れるために、ユダヤ人達のあるグループが、下水道の中で生活する事になった。ねずみはいたるところにチョロチョロするし、汚い物が一杯流れてくる。時には殺されたユダヤ人の死体まで流れてくるのだ。この暗くて臭い、息の詰まりそうな空間と雰囲気を、監督はしっかりと映像で捉えている。しかし観客としては金を払って、こんな汚い臭い物が映る映画を長く観ていたいとは思わない訳だ。そこのところ、この監督、実に観客の心理を理解しているのである。
地上の世界と地下水道の世界の配分が絶妙なのだ。
ユダヤ人を救う映画、それから地下水道を使う映画。
これって「シンドラーのリスト」と「第三の男」を足して二で割った様な映画か?と思うのだが、確かにその偉大な二つの作品への敬意を払っている事は画面から見て取れる。
しかしそれ以上にこの脚本は実話をベースに描かれる人間のドラマがよい。
ユダヤ人、ポーランド人の市井の人々が、いかに戦争に巻き込まれて行ったか? 自分の身辺に危機が及んだ時、人間としてどういう行動をとったか? それが市民の目線で見事に描かれている。
ポーランド人のソハは、最初ユダヤ人のグループを見つけた時、決して善意で助けた訳ではなかった。金目当てだった。
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あくまでユダヤ人との取引という、いわばビジネスライクに彼らと関わった訳である。しかしソハは、やがて人間として、どうしても彼らを見捨てておけなくなる。
危うく見つかりそうになると、彼らユダヤ人グループを別の地下水道に移動させる。ソハにとっては地下水道は自分の庭の様な物。迷路のように入り組んだ地下水道の、ここなら見つからないだろうという場所にユダヤの人達を匿ってゆく。
ユダヤ人グループの中に子供が二人いる。
そのうちの一人の女の子。
この子の演技はすごかった。
僕は個人的にこの子役さんに最優秀助演女優賞を差し上げたいと思った。
この女の子、地下水道の生活に徐々に慣れてゆく。やはり子供は順応力が高い。歌を唄って皆を和ませたり、邪魔なねずみは平気な顔で、素手で捕まえ向こう側へ押しやったりする。そのあまりの「何気なさ」にビックリしてしまうのだ。
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地上はドイツ軍がいて危ない危ない世界。
でもそこでは光がある。
地下の暗闇の世界からソハに連れられ、マンホールからそっと地上の世界を覗き見る少女。印象的なシーンだった。

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そして解放されたときの彼らの喜び。
地上の世界、光の世界へ出られる事の、この上ない開放感。
観客もまるで自分の事のように救われる気分になる。
本作は音楽の使い方が、これまた抜群にうまい。
ユダヤ人の収容所がある。ユダヤ人達が楽団をつくって演奏している。その前には武器を持ったドイツ軍人達が並ぶ。
そこで行われているのは、これから収容するユダヤ人達の選別だ。
働ける者は収容所へ、年寄りや子供は即刻ガス室送り。
それこそ将校の指先ひとつで人間の運命が決まってゆく。

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そこで流れている音楽。
なんと「美しく青きドナウ」なのである。
なんと言う残酷な音楽の使い方か。
ヒトラーとドイツ軍は音楽も占領しようとしたのである。
この作品では他にも印象的な音楽の使われ方がなされている。悲劇的な場面で明るい曲調の音楽が流れて、更に悲劇性を増幅させるという絶妙の効果を上げている。
全く何とうまい映画音楽の使い方だろうと感心していたら、なんのことはない。
あの「敬愛なるベートーベン」を撮った監督さんだったのだ。僕はあの映画をスクリーンで観た。第九初演のシーンの痺れる様な快感、高揚感が今だに忘れられない。優れた音楽映画であった。更にすごいと思ったのは、お恥ずかしながら初めて知ったが、アグニェシュカ・ホランド監督が女流監督であった事だ。実に力強いタッチで、堂々とポーランドの歴史に真正面から向かい合った本作。あっぱれ、お見事と申し上げたい。

監督   アグニェシュカ・ホランド
主演   ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、ベンノ・フユルマン
製作   2011年 ポーランド、ドイツ、
上映時間 143分 

最強のふたり


映画『最強のふたり』予告編

***友情はマネーを超えられるか***

前評判の高かった本作。かなり期待して観に行った。導入から前半部分、どうにも映画のリズムがいまいち悪いなぁ、どうしたことだろう? と首を捻りながら見ていたのだが……。
ところが中盤以降、正に評判通りの面白さが、ぐんぐん加速してゆくではないか。こりゃ、おもしろい! 
ストーリーはテンポよく進むし、キャメラが撮る絵も最高!!
エンディングのロングショットの素晴らしい事!
気がつけば、あっという間にエンドロールが流れていた。
もっと観たいなぁ〜、楽しいなぁ〜、と率直に感じた。
前半と後半ではまったく別物の映画のようだ。
本作は現在進行形のフランスでの実話である。
事故で首から下が麻痺してしまった大富豪。
彼の身の回りの世話をするヘルパーが募集された。集まって来た人達は身体障害者への理解もあり、専門のキャリアも重ねて来た連中ばかり。ところがその中に黒人の青年ドリスがいた。
彼は失業中。スラム街の出身者。
他の面接に2回落ちて今回が3回目。
僕は初めて知ったのだが、フランスでは求職期間中に面接を受けて3回落っこちると失業手当がもらえるのだと言う。
ドリスは失業手当が早く欲しかった。だから絶対受かるはずのない、大富豪のヘルパーの面接にやって来たのだ。
面接官に対してまったくやる気を見せないドリス。
「早くオレを落してくれよ。失業手当もらうんだからyo」なんてふざけた対応をする。それを見ていた大富豪のフィリップ。
彼は何か面白いペットを見つけた様な気分になったのだろう。何か愉快なことが起こるかもしれないと、試用期間つきでドリスを雇う事にした。

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大富豪であるフィリップは、自分が思う事は全て意のままに出来る。それこそ移動したいと思えば、ジェット機を丸ごと一機チャーターすることなんて簡単に出来る。スーパーカーなんて腐る程持っている。
秘書や取り巻きの弁護士もアゴひとつで動かせる。
この世の中で自分の思い通りにならないものなどない。
そう、自分の首から下を除いては。
そんな彼にとって、優秀なヘルパーを集める事なんていつでも出来る事だ。
一般常識で凝り固まった人間に、大富豪フィリップは、もう、うんざりしていたのだ。彼に慇懃に接してくる人達は、結局フィリップの持つ資産、「マネー」にたいして頭を下げているのだ。
彼にはそれがよく分かっていた。
だから淋しかった。
ただ金を持て余して生きる事が空しかった。
「資産家」というのは実はとても孤独であり、資産を守るために細心の注意を払わねばならない。気苦労の多い身の上なのだという事が分る。
そんな彼にとって黒人青年ドリスは予測不可能な事をしでかす、珍しいペットであり、気晴らしの道具にいいと思われたのだ。
一方黒人青年ドリスにとっては、まさかの幸運が転がり込んで来た。
スラム街の貧しさ、ケンカの絶えない家族、狭い部屋。そこから一転、大富豪の邸宅の一室を与えられたのだ。
「君の自由に使っていい」
ふかふかのベッドにひっくり返り大喜びのドリス。室内は格調高いロココ調のインテリア。大仰な額縁にはめ込まれた、歴史を感じる人物画がドリスを睨む。それを尻目にドリスは金ぴかの飾りの付いたバスタブで風呂に入りご満悦である。
大富豪フィリップとスラム街出身のドリスでは、美的感覚も当然違う。
二人は高級な画商のギャラリーを訪ねる。
フィリップは現代アートに造詣が深い。
「いい絵画だ」とフィリップ。
「マジで?! こんなのただの赤いインクの染みだぜ!」
その馬鹿げた絵に何百万円も払って買い求めるフィリップ。
音楽の趣味も違う二人は、ある日オペラを観に行く。
「おい、あれなんだよ? 木のつもりかよ? 笑わせるぜ! 木が歌ってらぁ。ところでこれ何時間やるんだい?」
「四時間だ」
「まじ?! 馬鹿げてる!!」
まあ、こんな具合で、この凸凹コンビのやり取りは、愉快な漫才のようだ。実際、フィリップにとってみれば、ドリスの率直でウソ偽りのない性格と感性が、実に新鮮で楽しかったのだ。
彼は大富豪である。いったん社会に出れば彼の資産を誰が狙っているのか分かったものではない。彼は常に緊張を強いられる。
そんなフィリップをリラックスさせてくれる、楽しませてくれるのがドリスという存在なのだ。
やがてフィリップとドリスには、障害者とヘルパー、大富豪とスラム街の青年、と言う枠を超えた友情が生まれ始める。

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この作品、パラグライダーでの滑空シーンなど映像を観る楽しみはもちろん、なによりヒューマンドラマとしての味わいも豊かで、観終わった後の爽やかな味わいが抜群だ。
今年観た洋画の中でも間違いなくベスト3に入る秀作。観て損はない。

監督   エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
主演   フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
製作   2011年 
上映時間 113分 


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