ウラクロシジミは、仙台では低山、深山を問わず、あちこちで姿を見かけるゼフィルスですが、なかなか翅を開いて止まるということが少ない種類の一つで、写真を撮っても、名前通りの黒い裏側ばかりを撮影することになりがちです。
 もっとも、その翅の裏側の複雑な模様が美しく、これはこれでいい被写体です。
 とはいえ、この蝶の本当の魅力は、ほかのゼフィルスには類を見ないパールのように白い翅の表にあります。
 このパール色の美しい姿は、この蝶を追うすべてのカメラマンの眼目と言えるかもしれません。

 全開とは言えないながらも、V字型に翅を開くことはしばしばあり、そのV字の狭間にパールの白さが覗ける写真が撮れることは結構ありますが、両方の翅が完全に開いた状態の真っ白な写真をゲットするには、どうしても飛翔時を狙うしかありません。

 この数年、なかなかいいタイミングで撮影できなかったのですが、昨年はなんとかそれらしい写真を撮ることができました。

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低山帯では、ちょうど栗の花が咲いているころに発生してきます。
これはごく通常の静止スタイル。

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花から飛び移るところ。

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連射で5枚にピントが来たので、連続合成してみました。


昨年は念願だった台湾のウラクロシジミも撮影することができました。
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ウラクロシジミ台湾亜種
2018/06/10 台湾・花蓮縣碧緑神木
台湾亜種の特徴は、九州産のウラクロに似て、翅表の黒い縁取りがやや太くぼんやりすること。
裏面は殆ど同じで、日本産の亜種と見分けがつきません。


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  今回は台湾のルーミスシジミ。
  日本のルーミスとは別亜種です。
  台湾のルーミスは、水色の紋様が日本亜種よりやや拡大し、裏面全体が一層白く明るくなるようです。コントラストがくっきりとした美しい亜種です。

 6月初旬、台湾北西部・新竹縣の高地林で、日本のヒサマツミドリシジミの台湾における代置種・タイワンイチモンジミドリシジミを撮影しているときに現れました。
 この蝶を見つけた台湾の撮影者が「白底青小灰蝶(ルーミス)が出たぞ!」という声を発すると、その場にいたカメラマンたちは一斉にその方に駆け寄り、われがちにカメラをこの蝶に向けていました。

 台湾を南北に貫く中部山岳地帯の低山から高山までの常緑原生林に局所的に分布していますが、日本同様、台湾でもなかなか出会う機会が少ない蝶のようです。


2018/06/05 台湾・新竹縣尖石
パステルカラーの水色が鮮やか。
日本のルーミスはもっと青みが強くなる。

2018/06/05 台湾・新竹縣尖石

翅裏は白みが強く、ルーミスらしい清澄感が。

飛ぶのを待ち構えてシャッターを押したが・・・・  汗;
後翅のブルーが日本産より外側まで発達しています。






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 一昨年に続き、昨年も、この宮城県の「破格」の珍蝶に出会うことができました。
 昨年から工事が行われていて、シーズン中は道路が通行止めのため、前年撮影した場所には行くことができません。
 そこで、だいぶ距離はあるものの、目撃情報が記録されたこともある、別のエリアに入ってみました。
 案の定、ここでもウラジャノメは生息していました。ですが、やはり同じように、数はとても少ないようです。

 丸々一ヶ月ほど、連日の酷暑の中で通い続け、やっと2枚の写真を撮影することができました。
 と同時に、非常に幸運なことに、撮影していた♀が産卵のしぐさをしていたのをみて、その近くを探索すると、食草の根元近くで、卵らしきものを発見。
 ウラジャノメは、ジャノメチョウと同じように、卵を直接食草にではなく、食草の生えている周辺に止まって、藪の中で地面に散らすようにして一個づつ産み落とします。
 そのため、ほかの蝶などより、卵を見つけ出すのはとても難しいのですが、なんたる幸運でしょうか。笑

一昨年の撮影時より2週間ほど早い時期でしたが、もう翅の一部が破損していました。
昨年は春先からどの蝶も発生が早かったので、この蝶の羽化時期も早まったのかと思われます。

色合いの違うこの♀が、産卵するような様子を見せた。

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食草の根元近くで見つけた宮城県産ウラジャノメの卵
完全な球形ではなく、丸みを持ったやや三角錐的な形状がウラジャノメの特徴らしい。

イメージ 2
一齢幼虫(本邦初公開! 笑)

今年は、新鮮な個体に出会えると嬉しいのですが。
でもこの蝶と出会うには、ただひたすら根気と体力が必要です。  はぁぁ〜・・・ 笑


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 サクラソウは、江戸時代から日本の古典的園芸植物の代表ともいえる美しい草です。
 春先には、どこの園芸店でも、廉価な値段で売られていることが多く、栽培種としてのサクラソウは珍しくもないのですが、これが野生となれば、事情は若干違います。
 野生の原種サクラソウは、現在では美しい草の例にもれず、愛好者に採り尽くされてしまい、いまや環境庁が絶滅危惧植物(絶滅危惧Ⅱ類)とするほどに少なくなってしまいました。

 この希少な日本サクラソウが、仙台近郊の低山地帯にはまだわずかながら自生します。
 これまで蝶友のFさんに案内してもらい、その何カ所かを尋ねたことがありましたが、園芸店の鉢に植えられた栽培種とは違った野趣と風情にみちた本来の美しい姿に感銘をうけました。
 やはり野に置け「サクラソウ」   笑

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仙台市近郊に自生するニホンサクラソウ

 昨年、いつもウスバシロチョウを撮影しに出かけるポイントで偶然、このサクラソウを見つけました。
 ウスバシロチョウは、ちょうど出初めで、綺麗な♂がたくさん飛んでおり、羽化したばかりの♀と交尾しているつがいも見かけました。一頭の♂を追いかけていくと、それほど広くもない草むらにうずもれるように、綺麗なピンクの花が目につきました。こんなところでサクラソウが自生していたとは!
驚きながらも、あたりを探してみると、やや貧弱な株も数株見つかりました。
 こんな人家の近くで、誰にも見つからずにひそかに花を咲かせていたとは、奇跡みたいなものです。すでに、花の盛りは過ぎて、ほとんどしおれかかっていましたが、花の近くにとまったウスバシロチョウとのツーショットを撮ることができました。


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 ヒメギフチョウと殆ど同じ時期に出てくる春の蝶。
 幼虫が渓谷のトチノキやミズキの花を食べるので、仙台近郊の低山から奥山まで、あちこちの渓谷沿いに発生しています。
 ヒメギフチョウの撮影のついでに撮ることが多いのですが、いつもろくに撮影もしないまま、季節が終わってしまいます。
 いつでもカメラを向けることができると思ってしまうのがよくないですね。
 昨年のシーズンも、ヒメギフチョウの撮影の道すがら、沢筋で発生したばかりの綺麗な♂が地面に降りていましたが、数枚撮っただけで先を急いでしまいました。
 今年は、丁寧にこの蝶を追いかけてみたいと思っています。




 
 

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